※エピソード1「マニュアルな娘」
スパ銭で熟睡して、疲れを癒して仮眠室から出てきたら、
受付の女の子に
「お疲れ様でしたー」
と、屈託のない明るい声をかけられた。
へ?
仮眠室ではただ寝るだけなんで、疲れることはないんだが…。
客を見たら、条件反射的に「お疲れ様でしたー」と言う様に
マニュアルで刷り込まれているのだろう。
おまえが疲れてるんじゃないのか…と心の中、密かに毒づいてみる。(w
※エピソード2「気の利いた応えオ」
服屋さんでパンツを選んでいる途中
俺が試着室に入って孤軍奮闘している間に
寄ってきた店員さんに、連れが
「誕生日のプレゼントを選んでるんです。」
「去年もここで購入してるんです。」
とかなんとかしゃべっていた。
試着を終えて出てきた俺に、ボーイッシュな(もしかしたらビアンな)店員さん
まっすぐな視線で
「お二人、長いんですか?」
と聞いてきた。
どぎまぎしてしまった俺はつい見栄をはり
「10年くらいです」
と言ってしまった。
見栄を張らないで、
「出会い系で知り合い、ついさっきそこで落ち合ったばかりです。」
とでも言えば、もっと気の利いた返しになっていたのに、と思い返すと口惜しい。(w
会話って楽しくなきゃ、ね。
あまりに香辛料が利きすぎると鼻につくけど。
そこの微妙なさじ加減がむずかしい。センスを問われるから。


