カーボンロッドの共振特性を見ると、120から150MHzあたりに強烈な共振が見られる。これもカーボンロッドの特性なのかとも思ったが、こんなに高い周波数でなんで共振するのかよくわからなかった。結果だけ言うと、100MHz付近以上の周波数でみられる強烈な共振は、アナライザーの電線とカップリング部の静電容量によるものであり、アンテナそのものの共振ではないということである。今回の実験は7mの中華性の竿を用いた。
(1)何もしないときの共振特性
50MHz帯の共振のほかに130MHz付近に強烈な共振がある。
(2)カップリング部の静電容量を小さくする。
ちょっと気になって、カップリングのクランプの結合を疎にして静電容量をできるだけ小さくしてみた。
すると、共振周波数が一気に高くなって200MHzあたりに移動した。どうやらカップリングのところの静電容量がこの共振には関係しているらしい。
(3)アナライザとの接続線を長くする。
さらに、アナライザーとアンテナを接続している線の長さを約2倍に伸ばしてみると、
今度は共振周波数が100MHzを切るところまで下がった。この結果からわかることは、100MHz付近以上の周波数でみられる強烈な共振は、アナライザーの電線とカップリング部の静電容量による。
カーボンアンテナとチューナーの接続線をあまり長くすると、カップリングのコンデンサとの容量によって共振する周波数がどんどん低くなり、アンテナそのものから電波の輻射が効率よく行われないことが示唆された。アンテナとチューナーの接続はできるだけ短くするのが望ましいのではないだろうか。
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