
今日は上記を読みました。
もともと黒川博行など知らなかった私ですが、文芸春秋でこの本に興味を持ち、ネットで購入しようとしました。
その時、ついでに直木賞受賞作の " 破門 " も同時にオーダーしていたのです。
順番通りに " 破門 " を先に読みました。
結婚紹介所を介して資産家の老人を紹介してもらい、結婚して、その遺産を巻きあげるという生業を後妻業と呼びます。
悪質な後妻業では事故や病死を装った殺人も繰り返されます。
この作品の主役である小夜子は69歳ですが、40代から後妻業に手を染め、10件近い犯行を繰り返しています。
小夜子へのキャラクター付けは徹底されていて、殺人に対する罪の意識の完全な欠落、金に対する執着、誰に対しても取り続ける尊大な態度など、
実在しそうにも無い化け物です。
小夜子は結婚相談所の所長である柏木とつるんで犯行を繰り返しています。
対するは、バツイチヤモメで刑事崩れの中年探偵本田ですが、とにかく腕っぷしも強いし、頭も切れるタイプで
見事な捜査で、連続殺人を突き止めていきます。
しかし、それをネタに小夜子と柏木から大金をせしめようとするのですが......
この作品は " 破門 ”よりも数倍面白かったと思います。
お勧め度は90%でしょうか。
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