はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

明日のボウリング大会に備えて

2014年08月30日 | ボウリング
昨夜は練習に行ってきました。

ラウンドワン田崎店、11、12番レーン 使用球 : ブラックウィドウ・アサシン、508A



上がり3ゲームは TOTAL : 692 AVE : 230.7 ストライク率 : 65.7% でした。

左の11番レーンはオイルが延びて球が曲がりませんでしたが、未亡人の暗殺者を、8枚目の板へ、ゆっくりと転がして対応できました。
右の12番レーンは申し分のないレーンコンディションでしたので、508Aを右足17.5枚目から、8枚目の板をスピードボールで攻めました。

新球である BLACK WIDOW ASSASSIN は延びたレンコンに対して絶大なる威力を発揮します。
これまでは、" あきらめて飲みに行こうか。 " なんて言っていたようなレンコンを克服できるのです。
こうなると BLACK WIDOW BIOLENT が中途半端な立場になってしまいました。
アサシンが大きく曲がるボールで、508Aが走って切れるボールですので、出番がありません。
むしろ508Aよりも走って曲がらないボールをラインナップに加えるべきかも知れません。
物色してみるつもりです。
さらには、アサシンは、これまでに私が手にした中では最も曲がるボールですが、その後継ボールも発売されているようです。
久し振りに物欲が沸々とたぎってきました。

さて、今夜は、はせがわクリニックのボウリング大会です。
当院のスタッフ、調剤薬局のスタッフ、薬問屋、薬品会社のMRなど、総勢30名で優勝を争います。
ただし、私と、歯科医である I 先生と、T君は3人だけでの勝ち負けだけで、順位はつきません。
この3人が、1、2、3位になることがほぼ確実であるからですが、100%ではないということも過去に証明されています。
前回を、覚えているかな、T君よ......ちょっと字余りですが五七五の俳句調になりました。

失われた10年

2014年08月28日 | 糖質制限食
65歳女性患者Aさんです。

55歳の時に会社の健康診断にて糖尿病を指摘されました。
すぐに近くの内科医院を受診して、内服を処方され、カロリー制限の指導が開始されました。
外来受診を続けられましたが、食べると怒られることにストレスを感じて、2年後には有名な糖尿病専門医に転医されました。

専門医でも、バランスの良い食事とカロリー制限、適度の運動、内服の続行を指示されましたが
血液検査のデータは、なかなか改善しませんでした。
食べるのが生きがいであるという自分の性格に問題があると思い込み、60歳にて治療を断念。
その後放置していたそうですが、偶然測定された血糖値は450もあったそうです。

今年、視力障碍を自覚されて眼科を受診。
網膜剥離と緑内障と診断され、両眼ともレーザー治療を受けられました。

失明の危機が迫っているとのことで、3月17日に当院初診。
実は昨年の12月にインフルエンザにて当院を受診しておられ、そのせいで敷居が低かったものと思われます。

初診時3月17日のデータは151cm、56Kg
血糖値 : 376 HbA1c : 12.9 中性脂肪 : 195 総コレステロール : 259
糖質制限の考え方を説明して、江部康二先生の本を貸出し、糖質量ハンドブックを実費で譲渡しました。
内服はジャヌビア (DPP4阻害薬 ) 単剤としました。

4月1日 体重は4Kg減っていました。
血糖値 : 159 HbA1c : 12.2 中性脂肪 : 92 総コレステロール : 287

5月15日 カロリー制限がないので、この食事なら続けられる自信がついてきたとのことでした。
血糖値 : 132 HbA1c : 8.6 中性脂肪 : 139 総コレステロール : 276

7月16日 体重も順調に落ちて、もう肥満の面影はありません。
血糖値 : 145 HbA1c : 6.8 中性脂肪 : 77 総コレステロール : 254

このような数字にまで改善したことは過去に一度も無かったそうで、
Aさんは、 " いままでの10年間は何だったんでしょう! " と憤慨されました。

9月に採血をしてA1cが正常範囲に入っていたならば、内服処方を中止して、とりあえずは2か月に1回の受診を勧めます。
やがては半年に1回となり、最終的には、1年に1回となるかも知れません。

10年治らなかった ( 医者も本人も治る病気と思っていなかった ) 糖尿病が、糖質制限のおかげで、半年で内服無しになったのです。

江部先生に感謝です......


江部康二先生の前書き・夏井睦先生の後書き付きの本

2014年08月27日 | 糖質制限食


著者であるジョン・ブリファは英国人医師ですが、イギリスにおける食事療法、体重管理、健康の第一人者です。
そして、この本自体の内容はまさに糖質制限を徹底して脂肪摂取をこわがるなというものです。

内容の大部分が江部先生や夏井先生の主張とオーバーラップしてしまいます。
それでも、表現や引用が異なりますので、読み終わった時には、自分の知識が分厚くなったような気持ちになりました。

2000円を超える定価ですので、購入をためらう方々のために、初耳の内容だけを列記しておきます。

カロリー制限ダイエットは、コルチゾール濃度を上げるので、体脂肪が増えて体重減少を妨げ、病気に罹りやすくなる。

タンパク質はインスリンの分泌を促すが、グルカゴンの分泌も促すので、インスリンの脂肪生成作用が抑えられる。
タンパク質は炭水化物や脂肪よりも効果的に食欲を満足させる。

炭水化物は血糖値を乱高下させるので食欲を満足させにくい。
炭水化物の摂取は大量のインスリン分泌を促し、インスリン抵抗性を生じさせる。
インスリン抵抗性は炎症とも関係しており、脳の炎症はレプチンの働きを損ない、肥満を発生させる。

中性脂肪の上昇はレプチンが脳に到達するのを妨害する。
糖質制限食は、インスリン感受性とレプチンの働きを改善し、空腹感を覚えずに減量させる。

ナッツ、アボガド、オリーブオイル、肉、卵、バターなどの一価不飽和脂肪酸の摂取は心臓病リスクを低下させる。

スタチンの投与で心臓病リスクは下がるが、それはコレステロールを下げた結果では無く、違うメカニズムが働いている。
コレステロールを下げる新薬 ( ゼチーア? ) が心臓病リスクを変化させるかどうかのデータはまだ発表されない。
低いコレステロール値は高い死亡リスクと関連がある。

果糖は血糖値を直接上昇させることは無いが、様々なメカニズムを通じて、体重増加と健康問題を引き起こす可能性がある。
ダイエットのためには人工甘味料のほうが砂糖より良いことを示す十分な証拠は無い。
人工甘味料が体重増加を引き起こす可能性があることは、動物で実証されている。

牛乳と乳製品の摂取には、子供と大人の骨の健康に関して、メリットは殆ど無い。
ヨーグルトを食べると、脂肪減少が促進される。

ダークチョコ ( カカオ70%以上 ) 二切れはOKかも。
クロム、マグネシウム、ビタミンBは血糖値を安定させて食欲を抑える。
味の素は食欲を刺激する。

有酸素運動は減量に効果無し。
抵抗運動と高たんぱく食が筋力を落とさない減量に効果あり。
最近、高強度間欠的運動が体脂肪を減少させることが分かってきた。

江部康二・炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません

2014年08月26日 | 糖質制限食


江部康二先生の最新刊です。

これまで、糖尿病の治療と減量効果で注目されることの多かった糖質制限が、様々な疾患の予防や治療に有効であることを書き連ねてあります。

簡単に列記してみます。

癌、胃切除述後のダンピング症候群、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、うつ病や精神疾患、情緒不安定、統合失調症、老化
片頭痛、逆流性食道炎、アレルギー、アルツハイマー病、不妊症、難産、巨大児出産、感染症、肺炎、歯の病気、
腰痛、膝の痛み、頻尿、はげ、乾燥肌、高インスリン血症と反応性低血糖、食後の眠気などです。

どれも、私の中では常識となっていることばかりでしたのですが、癌に対する考え方に新しい知見が紹介されました。
これまでは、 "癌細胞は脂肪酸やケトンを利用できず、ブドウ糖だけが唯一のエネルギー源である。
したがって糖質制限で癌細胞を兵糧攻めにすることができる。 " というだけの単純な理論だったのですが、
ケトンそのものに癌の抑制効果がありそうだということが分かってきたようです。

また、もともとインスリンには発がん効果があることが知られていましたが、
最近では、癌細胞そのものにインスリンを出させるメカニズムがあり、
自分のエネルギー源であるブドウ糖を取り込みやすくしているのではないかと考えられているそうです。

ケトン食での癌治療はアメリカでも日本でも臨床研究が進められています。
江部先生自身もこの本で、自分が癌患者になった場合はケトン食に切り替えると述べておられます。

私たちの体では毎日数千個もの癌細胞が発生しているそうです。
免疫系ですべて打ち殺しているのですが、まれに打ち漏らしが発生します。
打ち漏らされた癌細胞が成長し、癌として出てくるには10年から20年の歳月を必要とするそうです。
江部先生が糖質制限を始められて12年が経過しておられます。
江部先生は、糖質制限を始める以前に発生した癌を心配されておられますが、私の浅知恵によれば
この12年間は兵糧攻め効果によって、癌細胞の成長速度が落ちているはずですので
10年から20年で発生するはずの癌は、実際には20年から40年後くらいにしか発生しないと思うのですが、どうでしょう?

ジゴロ・イン・ニューヨーク

2014年08月25日 | 映画
昨日はT君に、KONS の吏菜ちゃんと阿蘇グランヴィリオに行ったのですが、雨のためにプレーを断念し引き返しました。
2週前にもT君と二人で同じ目に遭いました。
今年の夏は6月10日にプレーして以来、雨のために一度もゴルフができませんでした。
一度だけスタートできた日もあったのですが、10番のグリーン上で土砂降りとなり避難するような状況で中止となりました。
結局、3か月間ゴルフが出来なかったのです。こんな夏は記憶にありません。

夕方の6時に焼き鳥屋に集合して飲むことになったのですが、それまではすることがありません。
そこで、映画を観て時間をつぶすことにしました。









ジョン・タトゥーロが脚本、監督、主演を務めています。
ウッディー・アレンが共演ですが、彼が他人の監督する映画に出るのは十数年ぶりなのだそうです。
それだけ、この脚本が気に入ったということなのでしょう。

この作品には好印象を持ちましたが、ネタバレが作品鑑賞の妨げになるようなストーリーでは無いので紹介します。

ニューヨークの下町で古びた本屋を経営するアレンですが、店は暇で、もうたたむしか無いような状態です。
ジョンも花屋と配管工などを掛け持ちしながら貧乏暮らしを続けています。

アレンには毎週通う皮膚科があって、そこの女医がシャロン・ストーンです。
ある日シャロンは、自分はレズだけど3Pの相手をしてくれる男を探しているとアレンに告げます。
アレンは即座に、" 1000ドルの男を知っている。 " と答えます。

アレンはその話をジョンに披露し、" 1000ドルの男は君だよ。 " とビジネスコンビの結成を呼びかけます。
最初は抵抗したジョンでしたが、演技をすればいいんだというアレンの説得に従うこととなります。

そして、まずは、シャロンと寝ることになるのですが、それまではショボい花屋に過ぎなかったジョンが
素晴らしくイケテるチョイ悪オヤジに変身します。
女の話に耳を傾けるが、クールで深入りせず、ウィットとユーモアにあふれたセリフを連発します。
ジョンに満足したシャロンはレズの相手を紹介し、ポン引きアレンと男娼ジョンのコンビは順調にビジネスを展開していきます。

ところで、アレンの住んでいる地区には敬虔なユダヤ教信者が数多く住んでおり、アレンも信者ではありませんがユダヤ人です。
その中に、6人の子供たちを育てる未亡人のバネッサ・バラディがおり、アレンとは顔なじみです。
彼女のストイックな生活に不憫さを感じたアレンは、ジョンをユダヤ人のヒーリング施術師に仕立て上げてバネッサを受診させます。
敬虔なユダヤ人女性は他人と握手することを禁じられており、自分の髪の毛さへ見せてはならないのでカツラをかぶって外出します。
バネッサを迎え入れたジョンはユダヤ教で許された食材のみを使用した手料理をふるまい、優しく彼女をねぎらいます。
そして、マッサージ台にうつ伏せになった彼女の背中を優しく撫で続けます。
すると、バネッサは泣きじゃくり始めます。そして、 " 長い間、誰も私に触ってくれなかった。 "と言います。
背中を撫でるだけの関係ですが、ジョンとバネッサは恋に落ちてしまいます。

さて、ジョンはシャロン達との3Pにチャレンジしますが、途中で、" 無理だ。 " とギブアップします。
そこでシャロンは鋭く、 " 恋をしたのね。 " と見抜きます。
この時のシャロンの勝ち誇ったような表情は、さすがに名女優だなと思わせるものがありました。
そしてレズの相方と二人でジョンを祝福します。
祝福する彼女たちの不遇さ、寂しさがなんとなくクローズアップされます。

その後は私たち日本人には理解できないユダヤ教がらみの展開となりますが、まるで興味が湧きませんでした。

まあ、しゃれたコメディーと恋愛映画として結構楽しめました。お勧め度80%です。

夜は、" たば鳥 " で飲んだのですが、なんと吏菜ちゃんが禁煙していました。
仕事上、目の前でスパスパと煙草を吸われることが多々あるはずですので、すごいことだと思います。

ジョニ黒をみんなでガバガバと飲みながら、私は昔に作ったおやじギャグを披露しましたが受けませんでした。
自分ではなかなかの出来だと思っているので、やけくそでアップします。

牛丼屋で、 " つゆだく " という注文の仕方がありますよね。
では、それに唐辛子を大量に振りかけたら何になるでしょう?

答えは、 " 汗だく " です........失礼しました。


孫三郎別館

2014年08月23日 | 木曜会




昨夜は銀杏通りの焼き肉屋、" 孫三郎別館 " で木曜会が開かれました。

孫三郎は熊本市内に数店舗あるチェーン店ですが、この別館はスペシャルな高級店です。
I ちゃんが7人を代表してオーダーしたのですが、矢継ぎ早に大量のタン、ロース、バラ、地鶏、ラム肉などが出てきます。
私にとってはラム肉が有難いメニューで、これならいくらでも食べることができます。
最初から最後まで山崎のハイボールで美味しくいただきました。

さて昨夜驚いたのは、心療内科のT君が禁酒をしていたことです。
昨年糖質制限に成功して20数キロも減量したT君ですが、その後禁煙にも成功していました。
これで木曜会7人は全員が非喫煙者となりました。
T君に禁酒の動機を尋ねましたが、特に理由はないとのことです。
肝機能も糖質制限のおかげで、すべて正常値とのことでした。
糖質制限や禁煙などで、何かを我慢する癖がついてしまったようで、最近は糖質制限を緩めたので、
その分禁酒にチャレンジしたくなったとのことです。
ある癖を我慢する癖がついてしまったということでしょうか。
英語をちりばめれば、" habit を inhibit する habit がついた。 " となり、韻こそ踏みますが、ややこしい限りです。
取りあえずは3か月間禁酒するとのことで、昨夜は禁酒20日目だったそうですが、
炭酸のロックに持参の柑橘類のエキスを入れたものを飲んでいましたが、それでも酔っぱらった気分になれるそうです。
最近は時々スナックに車を運転して飲みに行くそうです。
もちろん炭酸水しか飲まないのでOKなのですが、警察官に見とがめられるのを心待ちにしているようです。
堂々と風船を膨らませて、" どうだっ! " と胸を張りたいのでしょう。

2つ目の窓

2014年08月22日 | 映画




昨日は木曜午後休診を利用して電気館に行ってきました。
脚本、監督を河直美が一人で手掛けています。



45歳の女流監督で、この作品はカンヌ国際映画祭に出品されますが、彼女自身4回目の出品となります。

奄美大島に住む母子家庭の高校一年生界人 ( カイト ) と同級生杏子 ( キョウコ ) の微妙な恋愛がメインテーマなのですが、
杏子の母親を病名こそ分かりませんが、末期の病人に設定して、自宅で近所の人たちの沖縄音楽演奏に見送られて臨終させるサブテーマがあり、
さらに、界人の母親に男ができて、そのことに界人が切れて喚き散らすというベタなエピソードが重なります。
喚き散らしたその晩に、たまたま上陸した台風の中、界人の母親が行方不明になります。
結局、翌朝、必死になって探しに来た界人を母親が抱きしめてエンディングとなります。

このあらすじだけでは、カンヌに出品する内容には不十分でしょう。
そこで、何かの象徴かなと観客に推理させる、無駄なエピソードがちりばめられていきます。

まず、冒頭で奄美の海岸で水死体となっている男を界人が発見します。
男は全裸のうつ伏せ状態で、背中一面には見事な竜の彫り物が施されています。
そして、なぜか、界人は突然に、別れた父親に会いに行きたいと母親に言い出します。
界人が東京の父親を訪ねると、彼は入れ墨のデザイナーを生業としており、部屋には似たような竜の彫り物も飾られています。
さらには、冒頭の水死体となる全裸の彫り物男が、荒れ狂う海に自殺目的で入って行き、
その彫り物の後ろ姿を、これまた全裸の界人の母親が絶叫しながら見送るというシーンを流して、結局は界人の夢だったという
私が最も忌み嫌うB級映画の約束処方?を展開します。

また山羊を屠るシーンが10分近くも延々と続きます。
4本の足を縛られて逆さまに吊るされた山羊が頸動脈を切断されます。
動脈血が洗面器の中にポタポタと溜まっていき、山羊の鳴き声が次第に弱々しくなって死に果てるまでを執拗に撮り続けます。
あざとい手法だと思います。

これらのエピソードに加えてというか、混在させて、奄美の自然の美しさを映像で自慢し続けます。

このようにして、たくさんのコンテンツが押し込まれた作品となってしまいました。
しかし、私はこの内容に、反って空虚な印象を受けてしまいました。

原因は界人へのプアなキャラクター付けにあります。

作者は女性ですので、思春期の杏子へのキャラクター付けには目を見張る物があります。
エンドステージにある母親への心配と愛情、ぶっきらぼうで心を開かない界人への不満など
実に斬新で感心してしまいました。

それに引き換え、界人のキャラは、無口で、IQの低い中学1年性レベルで、何一つ自己主張が出来ないというものです。
唯一の自己主張が母親に対する喚き散らしですので話になりません。
作者は高校一年生の男子を全く理解していません。
理解していないので、ちゃんとしたセリフを与えることができなかっただけなのです。

この二人は杏子の提案で、ラストではSEXをして、全裸で手をつなぎあって海中を泳ぎます。
エンディングの映像としては審査員受けするものかも知れません。

しかし、物語のメインテーマであるヒーローの貧弱さが、この作品を空虚なものにしていると思います。

また、タイトルが何故 ”2つ目の窓 " なのか、とうとう分からずじまいでした。
もちろん英語タイトルの STILL THE WATER も意味不明です。
この映画を観て看破された方は是非、教えて下さい。

日本の素晴らしい入れ墨、奄美の自然、奄美の音楽、自宅で死を受け入れるということ、などなど外国人にうけそうなコンテンツ満載です。
カンヌグランプリを最初から念頭に置いて作られた作品ではないかと感じるのは私だけでしょうか?




夏井先生、恐るべし。

2014年08月20日 | 湿潤療法
東京から熊本に帰ってきて、この二日間は夏井先生との接触を反芻しております。
以前に、" 蓮尾 " でアップしましたが、蓮尾は私が頭の良さで負けたと思わされた初めての人間でした。
そして、夏井先生との接触で、私は二人目に遭遇したと確信しました。

思い起こせば、不思議なほど蓮尾との共通点が見いだせます。
飲みながら私は湿潤療法や糖質制限とは無関係な、亜鉛欠乏症やビタミンCを話題に乗せたのですが、
夏井先生はどちらにも一家言持っておられて、自分の知識と考え方をはっきりと披露されました。
私は、ささやかな反論を展開しようとしたのですが、たちまち論破されてしまいました。
例えば、私はビタミンCの必要性を強調したのですが、夏井先生はそれほど大切な物では無いと言われます。
そして私に、いつ頃からビタミンCの重要性が指摘されだしたのか知っていますかと質問されました。
私は、" 大航海の時代でしょう。当時は船にリンゴを入れた樽が載せられていましたから。 " と答えました。
すると夏井先生は、当時はビタミンCの概念は無かったし、帆船にリンゴ樽を積むことは稀だったのですよ。 "と言われます。

まあ、今考えれば、ビタミンCが発見されたのは1931年なのですが、幼いころから物語などで信じていた
帆船にはリンゴ樽が積んであるという常識が、簡単に崩されてしまったのです。
夏井先生の知識の豊富さに驚かされてしまいました。

ただ、何故、夏井先生は、そのような知識をお持ちなのでしょうか?
もしかしたらブラフかもしれないとも考えます。

しかし、ブラフであったとしたならば、それはそれで、反って夏井先生を尊敬してしまいそうな気がします。

夏井睦先生の練馬光が丘病院を見学

2014年08月18日 | 湿潤療法
盆休みを利用して15日の朝から夕方まで、夏井先生の診療を見学してきました。
新患の患者さんたちの半数は、他の医療機関からの紹介でした。
オペする前に、まずは夏井先生にコンサルトすることをルーティンとされているドクターもおられました。
また残りの半数の新患さんたちは、本人か親がネットで探し当てて来られるケースが殆どでした。
湿潤療法がポピュラーになってきていることを、目の当たりにすることが出来ました。

夏井先生のトークは、必ずユーモアを交えながら、患者さんに突っ込みを入れるのが得意なパターンであるように感じられました。
そして、今後の経過や展開をきっちりと説明され、何日で治るか、傷が目立たなくなるにはどれくらいかかるかなどをキッパリと断言されて
患者さんたちの不安を払拭されておられました。
また、抗ガン剤治療の副作用による爪の変色について、どれくらいの期間で治るのかと質問された時には、" 治りません。 "と答えられました。
しかし、そこで放り出すのでは無く、" 皮膚の潰瘍は必ず治します。ただし爪の変色は痛みも無いし、外見だけの問題です。受け入れましょう。 "
とフォローされました。
夏井先生の治療には優先順位があるようで、その第一位は患者さんの痛みをを尊重し、痛みを我慢させる治療をしないということのようです。
30代男性の足の親指の抜爪も見せてもらいましたが、みごとな局所麻酔術で患者さんはうめき声一つ上げませんでした。

親に連れて来られた小児に対しては、" つかみ "というのでしょうか、まずは親を無視して子供の心をつかむことを目指されます。
子供に話しかけ、答えやすい質問を投げかけ、玩具などを使い、子供の承諾を得て、初めて患部を見せてもらわれます。
親との会話はその後です。このことが私にとっては最大の収穫だったと思います。

さて夕方になって、その夜の予定を夏井先生に尋ねられました。
何も無いと答えると、なんと、飲み方に誘われたのです。

夏井先生の住まいがある東中野で、看護婦さんも交えて一杯やりました。
夏井先生行きつけのしゃれたビストロでワインと料理を堪能しました。
とてもハッピーな一日でした。


泥酔にワクワク

2014年08月12日 | お酒
昨夜は妹夫婦が来熊したので飲みに出ました。
銀杏北通り三駒ビル地下の酒蔵、" まつとも " を利用しました。
店名は、30代前半の大将の名前が松山智彦であることに由来するというベタな物です。
ジョニ黒の1リットル瓶を持ち込んだのですが、きちんと空けてしまい、前回に飲み残していたジョニ黒300mlも飲んでしまいましたので
一次会で、すでにウィスキー1.3リットルを消費するというハイペースです。
二次会のカラオケスナックでさんざん歌いまくって泥酔しました。
いつものことですが、このメンツで飲むと泥酔は避けられません。

それでも今朝は二日酔いも無く、テキパキと仕事をこなすことが出来ました。
糖質制限のおかげで肝機能が素晴らしく向上していて、半端無くアルコールを代謝してくれるのです。

今夜も同じメンツで飲むことになりそうです。
酒が弱い人には理解できないかもしれませんが、私は今夜も泥酔できるのかと思うとワクワクしてしまうのです。

パガニーニ・愛と狂気のヴァイオリニスト

2014年08月11日 | 映画
昨日はT君と阿蘇グランヴィリオに行ったのですが、台風11号の名残雨のためにスタートを断念しました。

で、することも無いので、電気館に上記映画を観に行きました。







パガニーニは1782年にイタリアで生まれたヴァイオリニスト・作曲家です。
5歳でヴァイオリンを始めたものの、13歳の時にはすでに学ぶものが無いほどの腕前になってしまいました。
仕方ないので、自分で自分用の練習曲を作って演奏技術を高めていきましたが、" 超絶技巧 " を必要とする難曲だらけでした。

それを聴いた人々は、" パガニーニの演奏技術は、悪魔に魂を売り渡した代償として手に入れたものだ。 " と噂したそうです。

リストは、その演奏を聴いて、" ピアノのパガニーニ " になることを決意したそうです。
家財道具を売り払ってチケットを入手し、演奏を聴いたシューベルトは、" アダージョでは天使の声が聞こえたよ。 " と言ったそうです。

使用していたヴァイオリンはグァリネリ作の物でしたが、パガニーニは、その音色から、これを、" カノン " と呼びました。
パガニーニは、" カノン " を、死ぬ前にジェノバ市に寄贈しました。
その際に、" 他人に譲渡、貸与、演奏しない。 " という条件が付けられました。
しかし、現在のジェノバ市は、その約束を破って、貸与を繰り返しています。

さて、この映画でパガニーニを演ずるデイビッド・ギャレットは1981年にドイツで誕生していますので33歳位でしょうか。
4歳でヴァイオリンを始め、13歳でCDを録音しています。
14歳でドイツのグラモフォン社と専属契約を結んでいますが、これは最年少記録です。
2004年にニューヨークのジュリアード音楽院を卒業しますが、在学中は学費を稼ぐためにモデルとして収入を得、
" クラシック界のベッカム " と呼ばれました。
この映画は彼自身が企画、制作総指揮、音楽を担当したものです。

とにかく、この作品は、ストーリー展開や演技力が批評されるような物ではありません。
デイビッド・ギャレットが、5億円とも言われる名器ストラディバリウスを、" 21世紀のパガニーニ " と称される超絶技巧で
自由自在に演奏しまくる醍醐味がすべてです。
私はこの演奏を再生するだけのためにDVDを購入しようと決意しました。

私自身を振り返れば、幼稚園から小学校の3年生くらいまでヴァイオリンを習っていました。
その後2年近くは妹に付き合ってピアノも習いました。
高校2年でジャズに出会うまではクラシック音楽のファンで、親に買い与えられたレコード全集を
チャイコフスキーを中心に聴いていました。
すべて私の母親の影響です。

母は若い頃、九州大学のコーラス部に所属していたそうです。
そのせいか、炊事をしながらベートーベンの第九をドイツ語で歌うことが度々ありました。
小学生だった私は、それを、いつの間にか丸暗記してしまい、今でも歌うことができます。


荒れ果てたレーンコンディション

2014年08月07日 | ボウリング
どうも、水曜日はレーンのメンテナンスを施さない日のようで、昨夜のレンコンは最低でした。



オイルの絶対量が不足している上に、延びまくっています。
15枚目の膨らましで一応ポケットには行くのですが、延びたオイルのせいで球が切れませんので危険です。
といって、12枚目や10枚目だと厚目に入ってしまいます。
いろいろ工夫しましたが正解を見つけることはできませんでした。
で、上がり3ホールは開き直って、左のレーンは右足25枚目から10枚目にスピードボールを、
右のレーンは右足27.5枚目から12枚目を普通に膨らますという作戦にでました。
2ゲームを終えて433ピンですので、200AVEはクリアーしたし、210AVEも狙えると思ったのですが、
そうは問屋が卸しませんでした。
外側のオイルがさらに枯れて球が厚目から真ん中に入り始めたのです。

結果 TOTAL : 599 AVE : 199.7 ストライク率 : 44.1% でした。

まあ、ストライク率のわりには、結果は良い方だと思います。
水曜日のボウリングは回避することに決定です。

外食産業の裏側

2014年08月05日 | 読書


著者は1958年生まれで、帯広畜産大学を卒業しています。
ハム・ソーセージの大手食品メーカー、大手卵メーカー、コンビニの総菜工場、大手スーパー、コンビニなどで働き、
職種も、商品開発から営業、製造現場、流通、販売まで多岐にわたっています。
「肉のプロ」、「卵のプロ」、「スーパーのプロ」、「コンビニのプロ」などと称されることもあるようです。
さらには、「食品業界を知り尽くした男」とまで評価されているそうです。
現在は大手流通チェーンにおいて、食品の製造・衛生管理(いわゆる品質管理)の仕事に就いています。
近年では全国の飲食店、スーパー、ショッピングセンター、工場などから呼ばれ、衛生・品質指導、セミナーの講師なども行っているようです。

現在、日本の食料自給率はカロリーベースで4割を切っているということから話が始まります。
では6割の輸入品はどこに行くのでしょうか?
私たちがスーパーで目にするのは殆どが国産品です。
輸入品ももちろん売られていますが、生鮮野菜、果物、お菓子、缶詰、魚、肉、スパゲッティ、小麦など全体の一部にすぎません。
卵、牛乳、米はほぼ100%国産ですし、野菜は9割以上が国産品、魚や肉も8割が国産です。
では輸入食材はどこに行ったのでしょうか?
その答えが、外食あるいは中食産業なのです。
例えば野菜を例にあげるならば、平成22年度には170万トンが輸入され、家計消費用に売られたのは5%に過ぎませんでした。
すなわち95%が外・中食産業に流れたのです。
日本人は輸入野菜に対して、あまりいいイメージを持っていません。とりわけ中国産は敬遠されます。
だからスーパーでは売れない外国産が、必然的に外食に回ってくるのです。
宅配ピザに乗っている野菜は殆どが輸入野菜です。
ファミレスで使われる野菜、食べ放題の焼き肉店の野菜、きのこ類、立ち食いそばの野菜天婦羅も輸入野菜がかなり多く使われています。

以後、様々な問題点が羅列されていきますが、
読み終えた時には、外食のチェーン店に入るということは、かなり危険な行為なのだなと思ってしまいます。

皆さんには筆者が及第点をつけた例外的なお勧めチェーン店をアップしておきます。
CoCo壱番屋、ロイヤルホスト、吉野家、大戸屋、サルヴァトーレ・クオモ、餃子の王将、がってん寿司、スシロー
丸亀製麺(うどん)、和幸(トンカツ)、ケンタッキーFC、サブウェイ、ミスター・ドーナツ
スターバックス、神戸屋、ドンク(ベーカリー)


るろうに剣心・京都大火編

2014年08月04日 | 映画




昨日は木曜会仲間と阿蘇東急でゴルフの予定だったのですが、天気予報が台風がらみでメチャ悪かったので、前日にキャンセルを入れました。
結果的には雨が降らず、チョッピリ悔しかったのですが、降水確率60%の予報では仕方が無いでしょう。

で、暇になったので上記映画を浜線YOU-MEタウンのTOHOシネマで観ました。

" るろ剣 " の一作目は二年前に鑑賞していて、このブログにアップしました。
まあ、大した作品では無かったのですが、この第二弾はスケールが全然違っていました。

人気俳優を贅沢にキャスティングし、エキストラも人数を惜しむことなくつぎ込んでいます。
セットも大仕掛けな物がふんだんに用意されていて、とにかく、莫大な製作費がつぎ込まれていることは確実です。

ただ、何の予備知識も無く見に行ったものですから、途中からストーリー展開に不安を感じ始めました。
一時間半以上も経過して、ストーリーが大団円に向かうどころか更に膨らんでいったからです。
そして、何一つ解決していない状態でエンディングのクレジットが出てきました。
後で分かったのですが、実は、この作品は二部構成の前編で、後編は9月に上演されるそうなのです。
つまり、一本の長編映画を二回に小分けして上演するというスタイルなのです。

なるほど、それだと興行収入も殆ど二倍になるでしょうから、製作費もふんだんに使えるという仕組みですよね。

なんだか罠にはまったような気もしますが、九月には続編を観に行くだろうと思います。
悔しいけど、迫力満点の面白い作品でした。

ところで、ガキと若者を中心に、結構客の入りは良かったのですが、彼らの何割が、 " るろう " を理解しているのでしょうか?
私自身は中学生時代でしょうか、シューマンの、" 流浪の民 " という作品があって、ジプシーの別名だと習ったのが唯一の知識です。
すると、タイトルは、 " 流浪に剣心 " と表記されるのでしょうが、これって変ですよね。
" 流浪の剣心 " とするべきだと思いますが、どうでしょう?

また、流浪人という日本語もありますので、作者は、" 流浪人剣心 " を、" るろうに剣心 " と読み違えた可能性があると思います。
作者は、自分自身が作った造語ですと説明しているようですが、苦しい弁明にしか聞こえません。
何を造ったのでしょうか、" るろうに "という単語でしょうか。それならば、その意味も発表するべきでしょう。
苦しすぎますよね。素直にゴメンナサイと言うべきでは........