はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

チアリーダーの華やかさって何?

2017年03月30日 | 時事ネタ
今朝のライブドア・ニュースに、”京都の「盗撮スポット」化が問題に 狙われる観光地 ” という記事がアップされています。

内容ですが、清水寺や嵐山は修学旅行中のミニスカートの学生が多く、土産物や歩きスマホに集中しているので盗撮に無防備であると指摘しています。
まあ、当然の記事ですよね。カメラをスカートの下から差し込んでパンツを撮影するのは卑劣な盗撮です。

ところが、この記事の本線は、その当然の記事では無いのです。

発端は昨年の4月に遡ります。
ある大学の応援団長とチアリーダーが京都府警右京署を訪れて被害を訴えたことに始まったのです。
” 野球の応援中に盗撮されることがたびたび発生している。
チアリーダーのスカートは短いが、華やかに応援するための物で、盗撮されるために着用しているわけではない。
取り締まって欲しい。”と。

その後、わかさスタジアム京都で、ある男性が逮捕されます。
その男のカメラからは、チアリーダーの尻や太ももばかりが写った動画ファイルが100個以上も発見されました。
男は、迷惑行為防止条例違反で罰金30万円となったそうです。

さて、この男の罪は、こっそりと下半身を撮影したことにあるようです。
もしも、堂々と全身像を撮影していれば問題にならなかったでしょう。
そもそも、撮影しないのであれば、下半身をジロジロ見ても逮捕されることは無いでしょう。

チアリーダーのコスチューム自体が、パンツ丸見えですので、スカートの中身を盗撮するわけではありません。
華やかに応援するための物と主張していますが、華やかさとはパンツ丸見えのことなのでしょうか。

提案ですが、この手の事件の再発を防ぐ手だては、とても簡単なように思えます。
パンツ丸見えのコスチュームを廃止して、短パン着用を義務づけるようにすれば再発は無くなるでしょう。
昔懐かしいブルマーが短パンに変更されたように。

ただし、そうなると、チアリーダーを志望する女子が激減するかもしれません。
彼女らのキャラは、”見て、見て、私を見てよねー”といった自己顕示欲の強いものでしょうから....

私の好む女性のキャラはチアリーダーとは正反対の、内気で静かで恥ずかしがり屋というものでした
私もそういう女性に遭遇した経験が無いわけでもないのですが、不思議と長続きしませんでした。
なぜだか分かりませんが、私の置かれた環境には、その手の女性が存在しなかったせいかも知れません。


リオ五輪閉幕

2016年08月24日 | 時事ネタ
リオ五輪が終わりました。
今回の五輪は、最近に無く盛り上がったように思えます。
そこで、個人的なベスト3をアップします。

1位;陸上男子400mリレーの銀メダル
驚きました。
この種目で日本がアメリカに勝つなんて誰も期待してなかったでしょう。
こんな瞬間を目撃できるのは、これが最初で最後になるのでしょうが、一度だけでもオンノジでした。

2位:女子バドミントン高松ペアの金メダル
金メダルが期待されたペアでしたが、最終セットが16対19になったときは、だめだったかとあきらめました。
ところが彼女たちはあきらめませんでした。
怒濤の5連続ポイントで派手な逆転勝利を飾ったのです。
日本中が歓声に包まれたことでしょう。

3位
女子重量挙げ三宅宏実選手の銅メダル
前半のスナッチが81Kgに終わった時点で、メダルは無いなと思いました。
ロンドンで銀メダルを獲った時には87Kgを挙げていたからです。
ところが後半のジャークで有力選手たちが意外にも記録を伸ばせませんでした。
めぐってきた千載一遇のチャンスを最後の最後に成功させたのです。
彼女は、この秋に31歳になります。
青春時代を、そして女性として最も華やかである二十代を重量挙げに捧げたのです。
とくにこの4年間は怪我も多く苦労が絶えなかったそうです。
オツカレサマでした......
今後の彼女に幸せな結婚を望むのは、私がジジイになったせいでしょうか?

さて、卓球の石川佳純選手は個人戦の初戦で負けてしまいましたが、団体戦での活躍はみごとでした。
私は彼女の八面六臂の奮闘ぶりを観ながら阿修羅像を思い出しました。
なんとなく顔が似ていると思いませんか....




バレーボールチームか?

2016年08月13日 | 時事ネタ
この1週間はオリンピックの競泳観戦でテレビにしがみついていました。
日本選手の活躍には充分満足させられました。

ところで、外国人選手達は異様に長身が多いと思いませんか?
水泳選手団では無く、バレーボールチームのようにさえ見えます。

女子ではフリーのケイト・キャンベルが186cm、バタフライのサラショーストレムも186cm、
フリーのケイティー・レデッキーが183cmですか....
日本ならば皆バレーボール部にスカウトされてエースアタッカーに抜擢されるでしょうね。

マイケル・フェルプスですが、周りが長身ぞろいですので普通に見えますが、実は193cmなのです。

日本では金藤理絵が174cm、池江璃花子が170cmですか....

今回の女子100m自由形の決勝に残った選手の身長をアップします。

1位 ペニー・オレクシアック 186cm
同着1位 シモーネ・マニュエル 178cm
3位 サラ・ショーストレム 186cm
4位 ブロンテ・キャンベル 179cm
5位 ラノミ・クロモウィジョジョ 179cm 
6位 ケイト・キャンベル 186cm
7位 アビー・ワイツェル 178cm
8位 ヤネッテ・オッテセン 178cm

平均身長は181.25cmですか.....
日本ならば、この8人で強力なバレーボールチームを作れますよね。
そもそも日本選手権の男子100m自由形決勝でも、平均身長はこれに及ばないと思います。
(調べた訳ではありませんが、自信を持って断言します。)

今後、日本水泳界が世界に伍するためには、男子で180cm、女子で170cmくらいをめどに
長身選手をバレーボールに盗られないように、指定強化していくべきだと思います。

昔ですが、” 彼らは100mも泳いでない! ” と叫んだ日本人コーチがいました。
100m自由形が2m近い大男ばかりの争いになったころです。
長身だと、ターンとタッチで何センチも得をするからです。

祝・三宅宏実選手・銅メダル

2016年08月07日 | 時事ネタ
重量挙げの三宅宏実選手がリオのオリンピックで銅メダルを獲得しました。

ライブ映像を観ながら興奮したのですが、NHKの実況アナウンサーと解説者は大失態をやらかしました。
実は、三宅選手が最後の試技に成功した瞬間に銅メダルが確定していたのです。
試技を残している2人の1位2位は決定していて、暫定3位にいた選手は試技を終えていたのです。
したがって三宅が最後の試技で暫定3位の記録を抜いた瞬間に銅メダルが確定したのです。
アナウンサーも解説者が、それを理解していたならば、その場面で、”おめでとう三宅選手、銅メダル獲得です!”と
絶叫できたはずなのです。
つまり、日本中が盛り上がったはずなのです。

数分後に、そのことに気づいたアナウンサーは、シレーッと、”三宅選手の銅メダルが確定しました。”と
原稿でも読み上げるような、抑揚のないアナウンスを出しました。

おそらくはバツが悪かったのでしょう。

祝・澤穂希!

2016年07月20日 | 時事ネタ
悲しいニュースや腹立たしいニュースばかりが毎日配信されていますが、
今日久しぶりにうれしいニュースを見ました。

サッカーの澤穂希さんが妊娠したそうです。

澤さんは昨年サッカーを引退して結婚されてました。
彼女は自分の青春時代や結婚適齢期をすべてサッカーに捧げ続けたのです。
私は、年齢的に妊娠はちょっと無理かなと思っていました。

引退前の彼女はたくましく、ほとんど女性らしさが感じられませんでした。
その後、私服で時々テレビに登場するようになったのですが、
急速に、着々と、レディーへと変身していったように見えました。

赤ちゃんは、人生をひたむきに走り続けた彼女への、神様からの贈り物のように思えます。


意地悪なニュース

2016年03月17日 | 時事ネタ
タレントのベッキーが芸能界からの引退を余儀なくされています。
相手のミュージシャンには結婚して間もない妻がいたそうです。
まあ、男慣れしていないベッキーがのぼせ上がって、女房もちの男にこなされたということでしょう。
この時点では、被害者はベッキーなのか、ミュージシャンの妻なのか、判然としません。

マスコミは、ベッキーも、ミュージシャンも、すなわち妻以外の二人を叩くような報道を繰り広げました。
この事件の元々の被害者が誰なのかは分かりませんが、結果的に最も被害を受けたのはベッキーでしょう。
さんざん誉めあげていたベッキーに対して手のひらを返したような報道を繰り広げるマスコミは意地悪としか思えません。

マスコミはベッキーとミュージシャンに謝罪の言葉を求めているようです。
しかしミュージシャンは、" ネットとかでみんな謝れって言うけど、世間の誰に謝ればいいの?
正直内輪の話だから、みんな関係ないじゃん。" と言っています。
その通りだと思います。
ミュージシャンが謝る相手は、奥さんかベッキー以外にはありません。

マスコミは常套句として、" 世間を騒がせたことに対して一言の謝罪も無いのですか? " と言うでしょうが、
私ならば、" じゃあ、被害者であるという、その世間さんを連れてこい。 " と言い返すでしょう。

被害者は、奥さんを含む、この当事者たち以外にはあり得ません。
そして、各々の被害は毎日報道を繰り返されることによって甚大なものとなっていきました。
例えていうならば、執行猶予付きの軽い量刑が終身刑に化けるほどにです。

個人的には、ベッキーが今回受けた被害は、その規模が理不尽と思えるほど大きすぎると思います。
そして、そのことを招いたのは、意地悪なマスコミと意地悪なネットフォロワーでしょう。
私はベッキーのファンではありませんが、こういう時こそ、不当に不遇な立場にある彼女を応援してやりたくなります。

" 元気出せよ! 一つ経験値を積んだと思って、男見る目を磨けよ。 "

コンビニよりも歯医者が多い!

2015年11月04日 | 時事ネタ
最近、ネットで知ったのですが、毎年1000件以上も歯科クリニックが廃業しているそうです。
高齢で辞められるケースもありますが、大半は夜逃げ同然の倒産だそうです。
ただし、新規開業も多く、2013年は1400件あったそうです。

倒産する理由は、クリニックの数が増えすぎたことにあるようです。
日本国内のコンビニの総数は5万3千軒だそうですが、歯科クリニックは、それを上回る5万9千軒もあるそうなのです。
この20年で2割以上も増えたことになります。

歯科医の場合は、大病院が無いので、勤務医となるのは難しく、いきおい開業せざるをえないのです。
そして、医師もそうですが、自分の子供に対する教育を考慮して、田舎での開業を敬遠し、都会に集中してしまうのです。

さて、医学界の人数も調べてみました。

医師 : 30万3千
看護師 : 106万7千
准看護師 : 37万7千
保健婦 : 5万7千
助産婦 : 3万5千
薬剤師 : 28万
放射線技師: 5万

つまり、200万を越えるような人数が医療に携わっているのです。
現在の日本の労働人口は6千万くらいですから、ある程度の政治力はありますよね。

一方、歯学界は、歯科衛生士、歯科技工士、を加えても30万に届きません。
診療報酬改定でも冷や飯を食わされ続けている状況なのです。

ところで、日本の人口は1億2千700万ですので、これを医師数の30万3千で割ってみると、419になります。
つまり、日本人の419人に1人が医師なのです。
労働人口の6千万で計算すれば、198人に1人が医師だということになります。

エリートの定義は500人に1人以下ですので、医師はとっくの昔に落ちこぼれているわけです。
したがって、医師が金持ちになれないのは必定であると、自分で自分に言い聞かせる今日この頃です......sigh。


美味しんぼ

2014年05月14日 | 時事ネタ


美味しんぼという漫画作品で、福島の放射能問題が取り上げられました。
主人公、さらには前双葉町長が、鼻血を出したり、倦怠感に襲われるという場面が登場します。

これに対して、福島県の自治体側や政府側からは、"風評被害を助長する。"との非難の声が上がっています。

この、"風評被害"という単語は2011年の3.11震災直後から、さかんに使われるようになりました。
当初は線量計を使用しながらの現場からの中継などを放映していたマスコミも
全社が右に倣えで、線量計での測定を中止してしまいました。
今後とも線量測定が復活することはないでしょう。

高線量や被爆被害は、マスコミのスポンサー、東京電力、自治体側、政府側、地元の農業、漁業関係者、原発推進派にとって
都合の悪いニュースであるからです。

私も最近知ったのですが、2011年の7月3日に、フランスのトリカフタン原発で爆発事故が起きています。
さらに同年の9月12日に、やはりフランスのマルクール原発で爆発事故が起きて、1名が死亡、4名が負傷し、
放射能漏れの恐れありという事態に陥ったそうなのです。
これだけの事故を一切報道しない日本のマスコミは異常としか思えません。

さて、私が上記の事実を入手したのは、You-Tube の、"高濃度ビタミンCの点滴やサプリで放射能 防護・治療"というサイトです。
点滴療法研究会の柳澤厚生医師を中心とした科学者が、放射線の被爆障害の予防にも、治療にも、高濃度ビタミンCが有効であると主張しています。
このことを、彼らは、政府に訴えてきましたが、黙殺されました。

ところが、福島の原発での作業に携わった自衛隊員には、あらかじめビタミンCが支給されていたそうです。
すなわち、政府内ではビタミンCの有効性が信用されたようなのです。
しかし、一般の作業員たちには支給されていません。

柳澤医師は福島原発での作業を終えた一般作業員16名に対して、DNAの遺伝子情報の変異を検査したところ、
6名に異常が見つかったそうなのです。
この6名に対して、月に2回の高濃度ビタミンCの点滴を施したところ、5名は速やかに回復しました。
回復しなかった1名は、その後も原発の作業に携わっていたことが判明します。
その1名も点滴を延長することで回復に至ったそうです。

私は自分自身を、右でも左でもないニュートラルな人間だと思っています。
また、なんとかして性善説を信じるよう努力しているつもりです。
しかし、このような事実を示されると、政府、マスコミに対して、性悪説を適用するしかないような気持ちにさせられてしまいます。
性悪説、すなわち、神様はもともと人間を、自分の都合を第一に優先する、卑怯な嘘つきに、お創りになったという考え方です。

読売新聞のコラム

2014年02月22日 | 時事ネタ
今朝の読売新聞のコラムが素敵でしたので紹介します。

「心が凋む(しぼむ)」の凋。「凛として」の凜。意味するところは正反対だが、部首は同じである。
漢和辞典によれば、"にすい" は氷を透かして見える筋目のことだという。
凋んだ心のまま、おざなりに流すのか。
それとも、凛として舞うのか。
さあどっちだと、氷の神様もなかなか意地が悪い


そう、浅田真央ちゃんに関する記事なのです。

勝つために全力を尽くすのは、じつはやさしい。
負けと決まったあとに、全身全霊を込めるのは誰にでもできることではない。
その強い心にテレビの前で、にすいの言葉をもう一つ、「凄い」とうなった方も多かろう。


凋、凜、凄、決まってますよね。
このコラムでは、しばしばこのような言葉遊びが披露されるのですが、滑ることの方が多いのです。

決まる、滑る、どちらも、"さんずい" ですよねと言ってやりたくなります。

さて話はかわりますが、2月20日からゴルフの練習を再開しました。
昨年の12月5日にラウンドしたのを最後に、クラブに一度も触っていませんでした。
触ってはいませんでしたが、頭の中では色々と作戦を立てていました。
今年の目標は、左手でバイオリンを弾くようにクラブを立てて下ろしてくることと、ターフがとれるようになることです。
この2週間はボウリングに行くこともなく、寒さに負けて運動ゼロで過ごしてしまいました。
ブログを振り返れば、毎年、この時期に、こういう期間があるようです。反省。

赤鼻のトナカイ

2013年12月24日 | 時事ネタ
”真っ赤なお鼻のー、トナカイさんはー♪”は
”Rudolph the red-nosed reindeer had very shinny nose♪”を訳したものです。
直訳すると、”ルドルフという赤鼻のトナカイは、とっても輝く鼻を持っていた♪”となります。
この赤鼻のトナカイの名前がルドルフであることは、アメリカ人ならほぼ全員が知っています。

今日はクリスマスイブにちなみ、このルドルフが誕生した素敵ないきさつを、様々なネットサイトを参考にアップします。

サンタクロースが、8頭のトナカイにソリを引かせて、煙突からクリスマスプレゼントを配って廻るというストーリーを創ったのは、
ニューヨークの神学者であるムーアで、1822年に、”聖ニクラウスの訪問”という著書で発表しました。
このストーリーはアメリカでブレイクして、8頭のトナカイの名前までも、みんなが暗記するところとなりました。
左側の列の先頭から、ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、
右の列は逆に後ろから、ドンダー、ブリッツェン、キューピット、コメット です。

さて、ムーアから100年後の1930年頃、シカゴにロバート・メイという男がいました。
彼は通販会社で宣伝原稿を書く仕事をしていましたが、大恐慌が、確か1929年でしたから苦しい時代ですよね。
貧乏な家庭に生まれて進学できなかったロバートも、安月給で毎日遅くまで働かざるを得ませんでした。

そんな彼でしたが、彼には2つの宝物がありました。
それは若い妻のエヴェリンと生まれたばかりの娘バーバラでした。
しかし、バーバラが2歳になった頃から、エヴェリンは寝込むようになりました。
癌に冒されていたのです。
ロバートは治療費を得るために手を尽くしますが、得られた金額は僅かなもので、少しあった蓄えもたちまち底をつきました。
ロバートの想いも空しくエヴェリンの容態は日増しに悪くなり、とうとうベッドから起きることも出来なくなりました。

そんなある12月の夜のことです。
4歳になっていたバーバラが、ふとロバートに尋ねました。

「ねえ、パパ。私のママはどうしてみんなのママと同じじゃないの?」

バーバラは子供らしい無邪気な好奇心で、寝たきりの母親のことを尋ねたのでした。
毎日の暮らしも、もうギリギリの状態であり、何と娘に答えてよいか分からないまま、ロバートはバーバラを抱きしめました。

せめて、この子を幸福な気持ちにしてやらねば・・・・。
何かを言ってやらなきゃ。
幸せな気持ちになれるような何かを。
けれど何を? どんなことがある? いったい何を言えばいい?

ロバートは娘の小さな体を抱きしめたまま考えました。

やがてロバートは呼吸を整え、顔を上げました。
そして自分の中から、ありとあらゆる想像力と勇気を集めました。
それから、娘に向かって、ゆっくりと話をし始めたのです。

いいかい、むかしむかしのことだよ
ルドルフっていう世界にただ一頭しかいない不思議なトナカイがいたんだよ。
なぜ不思議かっていうと、ルドルフはとてもでっかくて真っ赤なお鼻をしていたからなんだよ。
だからあだ名はもちろん”赤鼻のルドルフだったんだ。


たとえほかの人や動物と違っていても、神様に創られた生き物なのだからいつかきっと奇蹟が起こり、幸せになることができる。
ロバートはそれを幼い娘に伝えるつもりでした。
娘のために、病と闘っている妻のために、そして自分自身のために・・・・

でもね、ルドルフ自身は幸せだったと思うかい?
ルドルフはね、そのお鼻のことでいつもとっても悩んでいたんだよ。
だって、みんなは自分を見て大笑いするし、そればかりか、お父さんやお母さん、それに妹たちにまで馬鹿にされてたんだもの。
ルドルフは、いつも悲しくて悲しくて仕方がなかったんだよ。


バーバラにロバートの本当の気持ちなど分かるはずもありませんでしたが、それでも彼女は父の話を瞬きもしないで静かに聞いて
いました。

ところがねと、ロバートは声を明るくして続けました。

あるクリスマスイブのことなんだけど、サンタがソリを引くトナカイのチームを迎えにきたんだよ。
知ってるだろう? ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、ドンダー・・・・・クリスマスの夜に世界中を駆け巡る有名なトナカイ達だよね。
チームに入っていない他のトナカイのみんなも全員集まって、この素晴らしいエリートトナカイのメンバーに惜しみない歓声をあげて
お祝いをしたんだ。
ところが、いざ出発という時になって、突然霧が広がり始めたんだ・・・・・
サンタはとても困ってしまった。
どうしてかっていうと、霧が深いとエントツを探すことができないって分かっていたからなんだ。

その時ふと、突然! サンタの頭にルドルフのことが浮かんだんだ。
サンタは実はね、ルドルフのことをよく知っていたのさ。
そう、その真っ赤なお鼻のこともね。
サンタがあたりを見回すと、見送りの群れの後ろの方にルドルフがいるのが目に入った。
そして、その時のルドルフの鼻は、なんと、いつも以上にきらきらと輝いていたんだ。
サンタはすぐさま決心して、黙ってルドルフに近づくと、彼をいざなってソリの先頭に立たせたのさ。
ルドルフはサンタが何をしようとしているのかが分かって、もう夢を見ているような気持ちだった。
そのルドルフの耳にサンタの力強い声が聞こえてきたんだ。

”さあ行こう、仲間たち! 世界の空へ! 子供たちの夢へ!”

トナカイたちはいっせいに身を躍らせた。
ルドルフの鼻がひときわ明るく輝きだした。
そしてそれは、もうまばゆい光になっていたんだ。

9頭のトナカイは鈴の音とともに空へ駆け上がっていった。
霧の中にルドルフのお鼻の輝きが、すうーっと線を描いて消えていったんだ。

後に残ったトナカイたちは、ずーっとそれを見送っていた。
みんな恥ずかしいような、苦しいような、それでいてとてつもなく嬉しいような、いろんなものが混じった不思議な気持ちに
包まれていたんだ。

その夜、ルドルフはサンタのソリを立派に先導したのさ。
霧も雪も吹雪もルドルフがついていたから平気だった。
どんな家も、どんなエントツも見落とすことはなかった。
だって、そのお鼻は灯台のように輝いていたんだからね。

そうしてこの時から、ルドルフは最も有名で、みんなに愛されるトナカイになったんだ。
ずっと昔、恥ずかしいので隠してしまいたかった真っ赤で大きなお鼻は、今ではみんなから一番羨ましがられるものになったんだ!


父の話を聞き終えて、バーバラは輝くような笑みを浮かべました。
しかしそれからのロバートは大変でした。
毎晩バーバラにねだられて、ルドルフの話を繰り返ししてやらねばならなくなったのです。

やがてロバートに素晴らしいアイデアが浮かびます。
その話を本にして、バーバラへのクリスマスプレゼントにしようというものです。
ロバートは毎晩、娘が眠ってから、遅くまでルドルフの話を詩にし、綺麗な本に仕上げる作業に没頭しました。

ルドルフの本も、もう最後の仕上げの段階だという時、悲劇がロバートを襲います。
妻のエヴェリンが亡くなったのです。
昔の楽しい暮らしを取り戻したいというロバートの望みは打ち砕かれました。
もう、ロバートの宝はバーバラだけになってしまったのです。
悲しみにつつまれながらも、ロバートは毎晩、がらんとしたアパートの机に向かい、バーバラのための「ルドルフ」を作り続けました。

そしてバーバラがロバートの手作りの「ルドルフ」を見て歓声を上げた数日後、ロバートは会社のクリスマスパーティーに呼ばれました。
ロバートは気が進みませんでしたが、彼の会社の組合が、それを強く要請していました。
仕方なくパーティーに出席した彼は、余興として自分の書いた詩を持って行き、それをみんなに読んで聞かせました。
はじめはガヤガヤしていた仲間たちは、その詩を大笑いしたりして聞いていましたが、次第に話し声が聞こえなくなってきました。
・・・・・会場は静まり返り、詩を読むロバートの声だけが響きました。
そして、詩が終わると同時に、いっせいに拍手が湧き起ったのです。

このロバートの物語は1938年に起こった実話です。
そしてロバートの詩は1939年に「ルドルフ・ザ・レッドノウズドゥ・レインディアー」として出版され、250万部のベストセラーとなりました。



この本は1946年にも再販されて350万部を売り上げました。

現在の曲ができたのは1948年のことだそうです。

Rudolph the red-nosed reindeer had very shinny nose ♪

英語の歌詞をカタカナ表記しておきます。

ルドッフ ザ レッドゥノウズ レインディアー   ハッドゥ ベリ シャイニー ノウズ ♪










島倉千代子

2013年11月15日 | 時事ネタ
11月8日に亡くなられました。
素晴らしい最期でした。
2週後に自分が生きている可能性は無いと、死期をさとり、レコーディングを早めて、自宅で最後の力を振り絞って歌いきりました。
そして、お礼の挨拶まで録音して、その3日後に旅立ったのです。
これ以上は望めぬほどの立派な最期だと思います。

私は勤務医時代に、終末期の患者さんの主治医として、多くの人達を見送ってきました。
昔は、現在とは違って、癌を本人に告知することは、まず有りませんでした。
しかし本人は、自分が癌だろうと、うすうす気づいています。
そこで、看護婦をつかまえては、”私は癌だろう?”と、しつこく尋ね回ります。
しかし、主治医である私が尋ねられることは、ほとんど有りませんでした。
主治医の口から決定的な答えが返って来るのを怖れてのことでしょう。

しかし患者さんは、ある瞬間に、自分の死期が近づいているという事実を受け入れます。
受け入れたその瞬間から、顔つきや雰囲気が変わります。
なんとなく達観した詩人のようになるのです。
詩人のようにという意味は、多分彼らに見えている景色が、私達が見るそれとは別物だからです。
病室から見える白川の流れを、私が点滴の準備をしながら、”今日も川がきれいですね。”と表現すると、
”ええ、昨日までは透明で緑がかっていたのが、今日は青白くなっています。”と応えられました。
60歳くらいで、文学的な素養など全く無い、農家の方でした。

告知は、こっそりと家族に告げていましたが、どうしようもない失敗もありました。
50歳くらいの仲の良いご夫婦がおられましたが、ご主人の胃カメラで早期胃癌が見つかりました。
奥さんをクリニックに呼んで告知しました。
そして、当時としてはポピュラーであった作戦を授けました。
すなわち、ご主人には胃潰瘍で手術の必要があると言うから、奥さんも、クリニックに来たことは内緒にしておく、というものです。
ところが、奥さんが帰られてから30分も経たないうちに、ご主人が飛んでこられました。
話によれば、帰宅した奥さんはわんわん泣き出したそうなのです。
どうしたのか、どこに行ってきたのか尋ねても、何も答えずに、わんわん泣き続けるだけだそうなのです。
そこで、ご主人はピンときて、胃カメラの結果が悪かったのではないかと、私を訪ねて来たのです。
こうなっては、隠すのは無理だと判断せざるをえません。
私が、本人に癌を告知した第一号となりました。
幸いにも早期であったために、オペは成功し、10年が経過しても再発はありませんでした。

誤表示だと?

2013年10月27日 | 時事ネタ
阪急阪神ホテルズが運営する8つのホテルのレストランや、リッツ大阪の食材偽装問題が発覚しました。
おそらくは内部告発でしょう。
阪急阪神ホテルズの出崎社長は、”食材とメニュー記載の違いを誰も把握していなかった。
無知・無自覚が原因で、意図的な偽装ではなく誤表示だ。”と主張しています。

私の考えでは、この出崎社長の発言の裏には、二通りの可能性があると思います。
一つは、出崎社長が面の皮の厚い卑怯者で、あくまでも誤表示を主張して事態を切り抜けようとしている可能性。
もう一つは出崎社長が、全く事態を把握しておらず、メチャクチャに頭の悪いマヌケである可能性です。

”無知・無自覚”を正しく言い換えれば、”見て見ぬ振り”でしょうか。
そのような行為を日本語で、”詐欺”というのです。

船場吉兆は廃業に追い込まれたようですが、消費者としては、詐欺を行った施設は、
たとえ店名が変わったとしてもボイコットし続けるべきだと思います。

祝!2020年東京五輪決定

2013年09月10日 | 時事ネタ
今朝の読売新聞に”7年後、2020年に自分は何歳になっているか。
きのうは多くの人がこの計算をしたことだろう”
とありました。
私もその計算をした一人です。

実は8年前のことですが、”6年後の九州新幹線の開通”にむけて、近所の跨線橋である田崎橋が取り壊されました。
以後、私達は今も、かなりの迂回を余儀なくされています。
8年前に54歳だった私は、6年後も未だ生きているような気がしました。
しかし跨線橋が、新幹線や持ち上げられた鹿児島本線の下をくぐる平坦な交差点として開通するのは更にその3年後とのことでした。
9年後に生きているかどうかは、当時、かなり不確かなように思った記憶があります。
新幹線を利用する可能性が殆ど無かった私ですが、毎日の迂回という迷惑だけを受け続けるのも癪に障ったので、
開通して間もない頃に、意味もなく博多までの日帰り往復にチャレンジしました。
まあ、少しは気が済んだようにも思えました。

で、今回の7年後ですが、なんとなく未だ生きているような気もしますが、それよりも、生きてオリンピックを見たいなという思いが
強いようです。
私と同年齢くらいか、少し先輩になられるくらいの方々の中には、私と同じように考えられた方が多数おられるはずです。
かなりの数の日本人が7年後を楽しみにして生きていけることは、暗かった日本の国民感情に射す一条の光のようにも思えます。

日本オリンピック招致団の最終プレゼンテーションも見事でした。
お・も・て・な・し・の滝川クリステルも良かったのですが、最大の功労者は安倍首相でしょう。
日本の首相としては珍しくも身長とルックスに恵まれています。
演説の内容の真偽については怪しいものですが、声の質が誠実そうですので、説得力を持ったようです。
日本の首相の、”ミテクレ”の良さに感謝したのは初めてでした。

若者にとって7年後は、遙かに先のイベントでしょう。
私の年齢になると、あっという間に迎えることになるイベントであることを、経験的に予測できます。
前回の東京オリンピックの時に私は出水中学校の1年生でした。
当時の出水中学では何名かの、”裕福な家庭の子息”がオリンピック見物のために学校を休みました。
しかも、その休みは公欠扱いとなりました。
私は幼心にも、”受け入れなければならない人生の不公平さの一つだな。”と考えました。
7年後には、その時の仕返し気分で、オリンピック見物に行こうと思います。

景品詐欺

2013年08月22日 | 時事ネタ
漫画の週刊少年チャンピオンなどの発行元である秋田書店が、読者に対する懸賞サービスで、
景品を半分以下しか発送していなかったことが発覚しました。
この手の犯罪は内部告発でしか発覚しようがありません。
氷山の一角のようにも思えます。

私は人生で、懸賞に応募したことはガキの頃から数えても10回はありません。
しかし、2回も当選した経験が有ります。

15年ほど前ですが、当時の私は、”九州スポーツ”というスポーツ新聞を購読していました。
おそらくは、”東京スポーツ”の九州版でしょう。
その懸賞で、”九州ジャズ喫茶めぐり”という本を抽選で5名にプレゼントするという企画がありました。
宮崎にある有名なジャズ喫茶のマスターが著者という、店頭にならばないようなレア物でした。
私はもちろん応募しましたが、当選確率を上げるために、クリニックのスタッフ3名にも頼み込んで応募してもらいました。
すると、2週間後くらいに、私宛に、その本が届きました。当選したのです。
九州で5人しか当たらないのですから、素晴らしいラッキーです。
その本は一気読みしてしまいましたが、まあ面白かったです。

ところが、その翌日ですが、出勤してきたスタッフが、”私も当たりました。”と、その本を持ってきました。
そして、なんと、残る二人のスタッフも、その本を持って来るではありませんか!

つまり私を含めて、4人全員が当選したのです。

考察してみれば、かなりマニアックな本ですので、応募者が殆どいなかったのでしょう。
前日の喜びが半分以下にしぼんでしまいました。

あわや世紀のミスジャッジ?

2013年08月20日 | 時事ネタ
昨日の甲子園での富山第一と延岡学園戦で、球史に残るような不可解なジャッジが発生しそうになりました。
いや発生したと言ってもいいのかも知れません。

9回表、4対4の同点で、富山第一の攻撃は、ワンアウト一三塁の場面でした。
富山第一の打者のセカンドゴロに対して、延岡学園はみごとなダブルプレーを完成させて、チェンジとなりました。
ところが、このプレーの直前に、投球練習のボールが外野に転がったために、レフトの線審がタイムを宣告していたそうなのです。
ピッチャーもバッターも主審も内野手も誰一人気づいてはいませんでした。
レフト線審のタイム宣告は主審にも全く通らなかったのです。
主審が気づけば即座にプレーは中断されたでしょうが、ダブルプレーが宣告された後に、タイム宣告が優先されて、
ダブルプレーは取り消され、やり直しが命じられました。

例えば、ピッチャーが投球動作に入ってから、バッターがタイムをかけても認められません。
投じられた球が、ストライクならストライク、ボールならボールが宣告されます。
つまり、間に合わないタイム宣告は認められないのです。
この試合でもレフト線審のタイム宣告は主審に伝わらず、ピッチャーの投球を阻止できなかったので、
間に合わなかったタイム宣告として無効とするべきでしょう。
たまたま延岡学園が続く二人の打者を三振に打ち取って点を与えずに、さらに延長戦でサヨナラ勝ちしたために、
それほど問題にはなりませんでした。
しかし、もしも、やり直しのプレーで富山第一に得点が入り、そのまま勝利していたならば球史に残るような大問題となったはずです。

一番ホッとしたのは審判団だったのかも知れません。