2度、憂き目に合った東大寺にも、
春はあった。鎌倉時代と江戸時代に
それぞれ、隆昌発展したのであった。
まず、南大門が、鎌倉時代の復興期の賜物。
創建は、752年であったが、
鎌倉期の再建。そのまま。現在に至る。
なので、 「この門はいつ出来たか?」
と問われれば、
「鎌倉時代」
である、
と答えなくてはならない。
【おみくじ】
アグ
ネスさん : What's this ?
なーに?これ?
山田 : Fortune telling paper.
おみくじ。
今年もガイド試験が近づいてきました。
「おみくじ」は、必ず、出題されます。
つまり、実践でも、頻繁に聞かれるもの。
おみくじは、答案用紙に書くなら、
a divine lottery
もしくは、 a written oracle
としておいたほうが、無難である。
説明せよ、という形式の問題では、
a piece of paper on which
one's fortune is written,
sold at some shrines.
未来のことが書かれた紙切れで、
神社で売っています。
ヾ(@^▽^@)ノ
たいていの神社では、
After drawing one stick from
a box of OMIKUJI,
one is given a piece of paper
matching the number on the stick.
おみくじを箱から引いたら、
先端に番号がついています。その同じ番号の
紙をもらいます。
それで、巫女さんから
おみくじをもらい受けます。
The paper will read great luck (dai-kichi),
luck (kichi), small luck (sho-kichi)
or ill fate (kyo),
with a short explanation added.
紙には、大吉、吉(中吉)、小吉、あるいは、
凶(のどれか)が、書かれています。
その解説も書かれています。
Put it in your purse or pocket
if it's written as luck, great or small.
But if it's written ill fate,
tie it to strings set between two poles.
By doing so, God will
protect you from bad luck.
吉なら、大吉でも小吉でも、
サイフの奥にでも、しまっておきます。
でも、凶を引いたら、
ポールに張られた糸に結びつけます。
それが、紙様に、悪運から
守ってもらう方法です。
ヾ(@^▽^@)ノ
アグネスさんは、大吉でした。
やっぱすごいわ。 この人。
アグネスさんのお嬢さんが、
あとからやって来て、
同じく、おみくじを引きます。
今度は末吉でした。
お嬢 : What's SUE-KICHI ?
末吉?何のことっしょ?
(ラーメンみたい)
山田 : Good luck to come.
やがて来る幸運です。
お嬢 : What ?
何だって?
山田 : Good luck in the future. Not now.
You have to wait for luck.
It's coming according to the paper.
未来で待ってる幸運のことです。
今は待たなくてはなりません。
幸運がやって来るって、書かれていますよ。
お嬢 : I have to tie it up on the string.
あの糸に結びましょう。
山田 : Yours is luck. No need to.
Put it in your purse.
吉なのに、だめですよ。
サイフにしまっておきなさいよ。
【びんずる尊者】
仏弟子だった、びんずるさんは、お酒を内緒で、
ちびちびやっていましたが、
仏様に見つかって、
堂内に入れてもらえなくなりました。
そういうわけで、どこのお寺でも、
このびんずるさんは、お寺のそとにいます。
ここ、東大寺でも、びんずるさんは、堂のそと。
国籍はインド。本名、ビンドラ・バラダージャ。
これは、バラモン姓なのだそうです。
ヾ(@^▽^@)ノ)
【レストランさと】
本日も、あほのひとつ覚えのゴタ、
和食のファミレス「さと」にご案内。
まず、104で、法隆寺近くの
「さと」
の電話番号を聞き、電話。
「 すみません。今から、
11名、よろしくお願いします。」
「 順番にお席をご案内していますので。
今、たくさんのかたがお待ちで・・」
「 じゃ、順番の最後尾に
名前を入れておいてくださいな。」
「 あ、ちょっとお待ちを・・・」
しばらくして、
「 何時ごろ、お見えでしょうか?」
「 今、東大寺を出ますので、
1時間後、ぐらいかな?」
「 わかりました。
では、畳の部屋をお取りしておきます。」
ヾ(@°▽°@)ノ
やったぜ。
そこまでは、よかったのだが・・・
【さと】
「さと」だぜ。
入るぜ。
入ったぜ。
畳の部屋に通されたぜ。
しばらくしたら、電話がかかってきたぜ。
「 あのう、こちら、
和食のさとでございますが、
山田様、まだご到着では
ありませんか?」
「 何?何ですって?今、さとにきて、
注文し終わったじゃないですか?」
「 え?あの、私どもは、
法隆寺のさとですが・・・」
「 はい、法隆寺の近くの
さとにきていますよ。」
「 それ、別のさとになりますが。
あ、でも、もうそういうことでしたら、
こちらは、キャンセル
ということで、よろしいでしょうか?」
「 さとが、法隆寺にふたつあるの?」
「 法隆寺の真正面です。」
ヾ(@°▽°@)ノ
ゲップ・・・ 食後、法隆寺へ。
約5分の走行で、
法隆寺前にやってきた・・・ら、
「あれ~? 不思議なな~!?」
法隆寺の真ん前にも、もうひとつ、
【さと】 がありました。
(こんな近くに、
「さと」がたくさんあっても、いいのか?!)
ヾ(@°▽°@)
どうやら、104の番号案内で、
教えてもらっていた番号は、
こちら、法隆寺真ん前店であったようである。
【教訓】
法隆寺には、ふたつの「さと」がある。
しかしな、電話したとき、
念のためと思って、聞いたんだよ。
「 法隆寺店って、法隆寺の近くは、
おたくの店、一軒だけですか?」
「 はい、そうです。」
「 そうですか。
間違えたらいけないと思って、
念のためお聞きしてみました。
ありがとうございます。」
そう言って、電話を切って、間違えたんだ。
【 間違えるほうも、悪いが、
間違えさせるやつも、同罪だ。神妙にしろ。】
ヾ(@°▽°@)ノ
神妙な気持ちで、法隆寺へ。
【だが・・・】
車をどこに止めるか?
いつするか?今でしょ?
どこにするか?ここでしょ? ちゃうわい!
県営駐車場は、めっちゃ遠いので、やめました。
・・・・・・出来る限る、法隆寺に近いPは、
一番奥から2軒目。
買い物をすれば、無料になる駐車場。
ここでしょ!
ここに止めることに。
ヾ(@^▽^@)ノ
係員 : こっちに止めて下さい。
山田 : そんな狭いとこは無理ですよ。
係員 : じゃ、あのバスが出るまで、
そこで、ちょっと待っていて下さい。
山田 : それもだめ。
私は、お客様のチケットを
買うお金を預かっているので
一緒に、行かなくてはなりませんから。
係員 : 困ったな。
その会話を聞いていた
観光バスのドライバーさんのひとりが、
「 わし、ちょっと、前に動かしてやるよ。
そのうしろに着けなさいよ。」
「 あ、ありがとうございます。」
親切な人に、神のご加護を!
ヾ(@°▽°@)ノ
買い物をすればただになるのだが、
一体いくら買えばいいのだ?
聞いて見ると、いくらでもいいそうです。
たとえ、300円の絵はがきでもOK
とのこと。
我がお客様、ご協力くださり、
バスの中で食べるおやつを、たんまりご購入。
山田、言いますは、
「 これで、いいずら。」
お店、
「 ありがとうございます。
お帰りにも、是非、お立ち寄りを。」
ヾ(@°▽°@)ノ
法隆寺へ行きましょう、
娘さん、アッハッハ鐘の鳴る~アッハッハ
あ~の寺へランラララ・・・
足取り軽く、やって来ました、法隆寺。
イグナシオ
の旦那 : What temple ? ( なんのお寺なの?)
山田 : A residence for a head priest
of the Horyuji temple.
法隆寺の住職の法宅です。
よく見ると、違った。塔頭寺院のひとつのようである。
イグナシオ
の旦那 : Then what's that ?
じゃ、あれは?
山田 : That's the one for
the sub-head priest.
副住職のお宅。
足取りは 軽やかなれど 冷やの汗
【法隆寺】
ギリシャ建築の影響で、柱はエンタシスといって、
中央がやや膨らんでいるのです。
これをどう、説明すんねん!
山田 : Look at the columns !
They make themselves swelled up in center.
Look at the handrail on the veranda.
The design is a fret influenced by
old Greek.
柱にご注目を!真ん中が膨らんでまっしゃろ。
二階の手すりですけど、
雷門ゆうデザインで、
ギリシャの影響を受けてます。

山門を背景にお写真。
みなさん、めいめいに、カメラを山田にお託し。
山田 : Take 1 , Okay.
Take 2 . Okay. Take 3・・・・
【教訓】 こういうグループを案内するときは、
大きなポケットのある服を
着ましょう。
何のため? カメラを入れるためやん。
【法隆寺】
ガイドは一足先に、入場券を買いに行きます。
たくさんいる人たちをするする
抜いていくと、睨みつける人も、いますが、
(何、別に割り込むつもりはありません。)
窓口がたいてい、個人客用と、団体用がありまして、
団体用窓口はカラッポ。
するすすり抜けても、割り込みじゃあござんせん。
領収書は、本来なら、
「山田通訳案内士事務所」、
と書いてもらうところ。
ただし、字数が多いので、お客を待たさないよう、
「山田」、
と書いてもらう。
ヾ(@^▽^@)ノ
【五重塔】
山田 : The five- story pagoda was originally
a stupa in which Buddha's bones were kept.
五重塔はもともとは、卒塔婆でして
そこには、仏舎利が収められていました。
お客様: Can we go inside ?
中って、入れるの?
山田 : Yes,・・・・No, I 'm sorry.
はい。 いいえ。
はい、と言いながら、よく見ると、入れない。
閂がかかっている。
磨崖仏の彫り物が見えるのみ。
ヾ(@°▽°@)ノ
結局、興味を引いたのは、この五重塔だけ。
本堂すら、入らない人もいます。
出口近くの石段に腰掛けて、お疲れの為体。
お疲れの為体
のお客様 : Mr. Yamada,
let's go back to Osaka now.
山田はん、もう帰りましょうや。
山田 : Okay I'll have you in mind
who wants to go back.
I'll consult later with Mr.Ignacio.
じゃ、覚えておきます。
あとで、イグナシオさんと
相談しますね。
法隆寺は、結局、30分ほでで、出ました。
夢殿には行っていません。
まして、中宮寺には、
行くはずもありません。
(* ̄Oノ ̄*)
【柿のソフトクリーム】
ニーナさん : What's that, Gota san ?
これは何です?
山田 : A soft ice cream with persimmon flavor.
柿のソフトやわ。
ニーナさん: I’ll have one.
食べてみるわ。
店員さん : 何ちゅーてはりますねん?
山田 : 柿ソフト、くれって。
店員さん : ありがとうございます。
ヽ(゚◇゚ )ノ
ニーナさん、柿ソフトがうまい、と言って誉めています。
ブラボー。
【大阪へ】
法隆寺から、大阪への最短コースは、西名阪です。
法隆寺ICが、少し、南にあります。
さっきの、「さと」のところへ、出れば、標識があります。
西名阪~阪神高速大阪市内~法円坂で降りて、・・・・
一応、バスの駐車場。
14人乗りは、分類すれば、大型車なのだ。
【天守閣へ】
ところが、お疲れの3人は、
「We'll be here. Please go ahead.
私らは、行かないわ。行ってらっしゃい。」
「Alright. There are juice
vending machine, and toilet is over there.
Please enjoy the toilet. Bye See you later.」
(はい、じゃあ、
そこにジュースの自販機がありますし、
向こうに、トイレもあります。
じゃ、適当に楽しんでいて下さい。
行ってきます。)
【天守閣には登らないわよ】
マリアさん、天守閣には入らないと言います。
何と、また600円×7=4200円 余ったぜえ。
さすがに、アガサちゃまに、ご報告。
曰く、
「日本には、Western union があるか?」
調べてみたら、あるらしい。
何でも、それで、返金せよとのこと。
ようわからんが、ファミリーマートの器械で。
マニラに送金できるそうで・・・
えらい時代になったなあ。
さて、マリアさん、旦那と楽しくお買い物。
何を買うのやら、何と、日本刀。
ヾ(@°▽°@)ノ
山田 : They might confiscate it.
税関でひっかかりまっせ。
店員さん: 一応、おもちゃである、という証明書を
お渡ししておきますが、この証明書は、
税関通過保証書ではありませんので、
万一、没収されても、責任は負えません。
ヾ(@°▽°@)ノ
お客様のマリアさん、日本刀をお買い上げ!
【ホテルへ】
全員一致で、ホテルへ、帰りたい。
契約時間は、まだ、2時間30分も残ってますけど、
山田、丸儲け。いいわよ~~~ん
帰りましょう~~~
おしまい
山田 錦

