つくばの“ド素人”音楽同好会

クラシック音楽から,邦楽,洋楽とジャンルにとらわれず幅広く語り明かす,音楽の素人さんのための憩いの場です。

指揮者名鑑【小澤征爾と私】その3

2005年05月24日 21時02分19秒 | マエストロ
 小澤征爾先生とN響との関係はちょっとばかり複雑だ。
ブザンソン優勝,ニューヨーク・フィル副指揮者として日本公演にバーンスタインと来日,ハチャトゥリアンの代役でサンフランシスコ響にデビューなどなど,先生がすさまじいキャリアを積んでいた1960年代に話は戻る。

小澤先生は1962年(昭和32年)6月,N響と半年間の客演契約を結んだ。
定期演奏会,「トゥランガリラ交響曲」の日本初演,国内及び東南アジア・沖縄演奏旅行などを共にしたが,12月,小澤先生とN響は決裂してしまうのである・・・。
定期と年末恒例の第九公演が中止になった,いわゆるN響事件が発生したのだ。

誰もいない客席でたたずむ先生の後ろ姿の写真があったが,探す気にはなれない。

そんなN響と先生の共演は,1995年の淡路大震災追悼のコンサートまで実現することはなかった。
そして,今年,10年ぶりにN響の指揮台に先生が戻ってくる。
月曜日からチケットは発売されていて,まだ残席はあるらしい。

曲目にはベートーヴェンの「運命」も入るそうで,“小澤の運命“を生で聴けるチャンスがやってくる!
平日だから休みさえ取れれば行きたいんだけどなあ・・・・