天橋立を一望する名刹-京都府宮津市：成相寺

Nariaiji temple, Miyazu City, Kyoto Pref.

さてさて、ここのところ週末に雨が降る日が多く、撮影に出かけることが出来ない日々が続きました。
ワタクシのような週末カメラマンにとって、土日に雨が続くとブログに使う写真が枯渇してきます。
ですので、今日からはワタクシがブログを中断していた時の写真を、ちょっとアップしたいと思います。

3年前の2020年夏、8月16日、お盆休みの最後の日、ワタクシは早朝に大阪を出発し京都府宮津市の成相寺へ向かいました。
成相寺を参拝する前に、お寺からさらに山を登った場所にある展望台に行きました。


展望台の眼下には、日本三景の一つである天橋立が見えるんです。
写真中央に見える砂州が天橋立、右側の海が阿蘇海、左側の海が宮津湾となるわけですね。


天橋立の「股のぞき」という言葉を、聞いたことがある人も多いと思います。
股を覗いて眺めることで天地が逆転し、まるで松林が天にかかるような景色に見えることから広まったのが、「股のぞき」です。
ワタクシは無理に天地を逆にしなくとも、普通に眺めているだけで価値ある風景だとは思いますがねぇ。


展望台から天橋立を眺めた後は、成相寺を参拝しました。成相寺は西国巡礼第２８番の札所です。
身代わり観音のお話で知られる願い事がかなう（なりあう）お寺として有名。
本尊は聖観世音菩薩で美人観音としても知られ、お参りすれば身も心も美しくなれると伝えられているんですよ。


このお地蔵さんは一願一言地蔵といい、唯一願いを一言でお願いすれば、どんなことでも叶えてくれるというお地蔵さんです。
いつもなら「家族の健康」を一言で願っていたでしょうが、この日は「コロナウイルスの収束」を願いました。


本堂の吊り燈籠にレンズを向けてみました。現存する本堂は江戸時代中期の建立ですが、
堂内にある観音菩薩像は平安時代のものだそうです。


朝早い参拝だったからでしょうか。あるいは、コロナウイルスの影響でしょうか。
境内には人が少なく、静かな参拝を楽しむことができました。


お地蔵さんには赤い前掛けや赤い頭巾が着せられていることが多いのですが、
これは、お地蔵さんが「子供を守る神様」として信仰されてきたことから、
人々が「自分の子供が健やかに育つように」という願いを込めてよだれかけを奉納するようになったのだそうです。
お地蔵様に奉納されるよだれかけや帽子が赤いのは、
「赤」という色に「魔除け」の意味があると信じられていたからだそうなんですよ。


観音堂には参拝客が供えていった可愛いお地蔵さんが並んでいました。
優しい目のお地蔵さんもあれば、女性漫画のヒロインのような目のお地蔵さんもありました。まあ、個性的でいいですねぇ。

使用したカメラ：3、6枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


皆さんもご存知のように、日本三景とは、宮城県の松島・京都府の天橋立・広島県の宮島を指す言葉です。
江戸時代のはじめに、全国を巡り歩いた儒学者・林春斎が記した書物において、卓越した３つの景観としたことから
日本三景と呼ばれるようになったのだそうです。
もしも私が日本三景を選ぶのだとしたら（一般の人が行くことが出来ない山の上などは選びません）
長野県の上高地・熊本県の阿蘇・北海道の釧路湿原あたりになるでしょうか。


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