QLD 4000

G'day from Queensland!
オーストラリアで静かに暮らしています。

少子化

2008-02-22 | 4.0 備忘録
お古の「東洋経済」を読んでいました。
あんまり読むところがないなあなんて思ってみてましたら
「拡大する地域間格差、大変化する家族形態 - 人口減少社会時代に顕在化する社会問題」
とあった山田昌弘教授のお話(2006.01.21号 P98-99)が、興味深かったです。

少子化は、夫婦あたりの子供の数の減少以上に
未婚者の増大によってもたらされてきた

そうなのだそうです。

「80年ごろまでの日本は、95%が結婚し、
2-3人の子供を持つ社会だった
子供のいない人でも兄弟や甥や姪を頼れた」

「2000年時点で50歳男性の未婚率は12%
今の若い人の生涯未婚率は20%超と予想される」

将来「兄弟数も姪甥も少なく、親が亡くなれば
身寄りがない、中高年の独身者が、大量出現する」

結婚し子供を育て、その子供が結婚というように
順調に世代を再生産していく家族も多いが
その一方で家族どころか親戚もいないという
孤立した独身者が増える社会になる


東北地方の話がでていて、
「2004年のデータでは
(自然減がもっとも多い)秋田県は出生7998人に対し
死亡12705、二人生まれて3人亡くなる計算。」

また
「数年前に東北地方のある村に調査にはいったとき
そこには30歳以上の未婚男性が300人以上、いるという。
駅からバスで2時間、冬季の道路閉鎖も珍しくない」

「跡継ぎの長男以外の子供は都会にでてしまい、
未婚の中年男性が高齢の親とのこされるという構図」

日本は家族主義が強く、家族を超えた人間の交流が弱い社会。
彼らを社会に統合する仕組みもつくっていかなければならない


「人口減の社会的影響に関する、代表的な論点は年金や労働力。
こうしたマクロ的な問題は、制度変更で解決可能ともいえる」

「ところが、地域社会や家族生活の側面から眺めると、
さまざまな生活問題がでてくる」

上記、いくつかあげてありますように、
地域間格差が拡大し、さまざまな生活問題がでてくるのが
人口減少社会の特徴、なのだそうです。
==
少なくとも、問題提議はされて、
政府も認知する段階までになっているんですよね、ね???

豪州人の子にもらった(ありがたや~)、
サザンクロスタイムズをこの前読んでいたら
その中のニュースに、先の自然減日本一!の秋田県で
「なまはげの格好をした男性が
そのまま女湯にはいった」ということがあった、というニュースがありました。
これも動機をたどっていくと、自然減の高さにたどりつくかもしれません(?)
(=>WEBで探して読んでみたら、酔っ払ってたみたいです)

私も健康を保ち、できるだけ自立できるようにがんばりますが
老人一人でもすみやすい世の中にしてくださいね。

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