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『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?』 感想

2019-01-01 23:37:58 | エロゲ感想@えむあい
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
元日に書き込むのって数年ぶりじゃなかろうか。

『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?』 Qruppo
2018年7月に発売された、新ブランドの処女作。略称は「ぬきたし」。
すぐさま口コミで評判となりあちこちで完売、翌月に通常版が発売されました。
現在もサントラつきの初回限定版はプレミアがついており、通常版も再生産されています。
新ブランドのフルプライスゲーでここまで人気が出るって、久しぶりのことじゃないでしょうか。


・シナリオ 30~95点
なんだこの点数の開きは、という感じですがマジでこれくらい√別にクオリティの差があります。

不特定多数とのセックスが推奨(強制)され、観光収益にも大きく寄与している島、青蘭島。
主人公・淳之介と妹・麻沙音は両親を事故で亡くし、以前暮らしていた青蘭島へ転居することに。
経済的に厳しく、持ち家がある青蘭島で暮らしたいが、二人とも不特定多数の異性とHはしたくない。
しかし、それを堂々と言って許されるような島ではない。ではどうするか?
これがキャッチフレーズである「回避せよ、ドスケベセックスを!」なわけです。

淳之介は性器にコンプレックスがありED気味で、かつ処女厨。
「俺は告白してすぐHするようなエロゲが一番嫌いなんだよ!」
「初体験は付き合って二年は経ってからじゃないと…」などお堅い台詞が逆に印象に残るキャラ。
妹は兄以外男性嫌いの同性愛者であり、当然異性と乱交なんてできない。
自身のプライドと妹の貞操を懸け、同士の仲間を増やしながら「打倒・ドスケベ条例」を掲げます。
で、彼らは「反交尾勢力」とか真面目なのかふざけてるのかわかんない名称で敵視される、という。

…この設定、この主人公。
このエロゲ斜陽のご時世に、よくぞここまで挑戦的なテーマで作り上げてくれました。
LGBT関連の問題が世に広く周知されてしばらく経つとはいえ、
「乱交を拒絶するビアンを守る」というだけで機嫌を損ねるエロゲオタは一定数いるはずです。
それをわかったうえで、新ブランドが真っ向から素手で殴り掛かってくるとは…
お前のような若者を待っていたんだぜ…と血を噴きながら倒れていきたい老害エロゲオタでした。

共通√がとにかく数分に一回笑えるので、特にお目当ての子がいなくても楽しめる。
ヒナミ・菜々瀬・美岬の3√を終わらせると、スタート画面の雰囲気が一転しシリアスモードへ。
ヒナミ√の分岐から真√へいけるようになります。

美岬→菜々瀬→ヒナミ→真、の順でクリアしましたが、これで正解だったように思います。

ただ、率直に言えば、菜々瀬√はやらなくてもいいかな。それくらいひどい。
共通・美岬・ヒナミ√とは違うライターが書いているな、と√突入後数分で気付くレベル。

共通√が仕上がる前に書いているのか、ちゃんと共通√を読んでいないのか、明らかに齟齬がある。
あれだけ好感度の高かった淳之介が単なるクズに成り下がり、判断力も著しく低下。
美岬・ヒナミ√では何とか最悪の事態を回避している
「ある問題(真√でないと根本的な解決はできない)」について、
一番やっちゃいけない安直な選択をし、真ヒロインを窮地に追いやって放置することになります。
彼女が恐ろしい窮地にいると知ることはできないにせよ、楽観視するところでもない。
ヒナミ√では同じ状況で
「俺達は少数派だからって多数派に切り捨てられて苦しんできたんだ。
 そのリーダーの俺が、多数のために一人を切り捨てるなんて真似、していいわけないだろう…!」
ときっちりその志を見せつけてくれるだけに、この√だけは端から端まで意味不明です。
また、菜々瀬√は、「仮託するな」「知悉したい」など難解な熟語を多用する点も気になりました。
地の文ならいいんだけど、台詞で使われると不自然。
難しい言葉を使えばいいシナリオになるってことじゃないぞ…。

その前の美岬√はとにかく素晴らしかった。
ひたすら馬鹿過ぎてラブラブ過ぎて笑いが止まらない。
ラブイズ無敵!な怒涛の快進撃で突っ走りまくり、政治色はほんのりでハッピーエンド。

ヒナミ√は別の意味ですごかった。
こちらも笑えるところはきっちり笑わしにくるものの、ある意味最もシリアスな√です。胃も痛い。
ヒナミの大事な友人である礼先輩がキーパーソンとなりますが、彼女の掘り下げがすごい。
やりまくり乱交島であんあん喘いでるけど気持ちいいと思ったことは一度もなく、
貧乏な家族を守るためにやっているだけで、本当は少女漫画みたいな初体験をしたかった
(↑ネタバレ反転)
って、いやそりゃそうだろうけど、そうに決まってるけど、これエロゲで書いていいの!?と。
是非彼女の慟哭に涙して頂きたい。

そして、なんだかんだ真√の真ヒロインが一番萌えました。
まあちょっとずるい立ち位置にいるっていうのがあるんですけども。
政治色が強くなってきてややくどい感のある最終√ですが、この子が可愛いからええんじゃよ。


・グラフィック 35~45点
良くないです。
このゲームが話題になった際、その度に言われていたのが「でも絵がなあ」。私も同感でした。

キャラデザ、制服のセンス、女体の描き方、どれをとってもエロゲンガーっぽくない。
何というか…全年齢向けのオールキャラギャグ同人誌みたいというか…。
もっと極端に画力の低い原画家はいくらでもいるんだけど、そういう問題じゃなくてエロくない。
エロシーンのCG、おっぱいを粗末にしてんなあという印象でしょんぼりします。

一万円を出して納得、という絵じゃないかな…。これフルプライスなんで…。

美岬と真ヒロインの正面向いた立ち絵は可愛くて好きです。


・音声 65~75点
BGM、主題歌ともにとても良かったです。
『非実在系女子達はどうすりゃいいですか?』のポップさもいいし、
ガラッと雰囲気を変えた2ndOPである『THE APPLE IS CAST!』もロックで聴いていて爽快。

BGMなら、ラストバトルでよく使用される『Alea iacta est!』が大好き。
ぬきたしらしい、外連味のあるかっこよさがいいですね。

CVはコストカット部門だったようです。有名声優は一人もいません。
特に演技がすごく下手という方はいませんが、似たようなソプラノ声ばかりだったのがやや残念。
生徒会長、郁子あたりはもう少し低い声の方が作品に厚みが出たような。

男性キャラも…うーん、とは感じるものの、でも男性にCVついただけ頑張った方だろうしなあ…。
淳之介も「喋っていい主人公」に該当すると思うけど、コストがね…。

ヒナミ、麻沙音の声優さんが演技も声質も素晴らしかったです。また別の作品で聴きたい。


・システム 80~90点
非常に快適です。
必要だと感じる箇所はほぼ全てコンフィグで操作できるんじゃないでしょうか。

更に、クリアした√のシナリオを細かく章分けして読ませてくれるのがいい。
+αのユーザーへの気遣いがあるって素晴らしいですね。

一点だけ申し上げるなら、音楽鑑賞モードはリピート再生をさせてほしい。
サントラつきの初回版を買えなかったんで、ゲーム内で聴きたいんですよ…。
一回再生したらそこでピタッと止まって終了なんだよね、これ…。


総評
新ブランドの熱い気概を感じる挑戦的シナリオゲー。
有名絵師、有名声優、当たり障りのない学園コメディ、と
保険を掛けに掛けまくってようやくフルプライスゲーが出せる…というこの御時世に、
よくぞ両の拳だけで殴り掛かってきてくれました。

主人公の熱い志はそのままブランドの姿勢、とも感じられるような挑戦的な名作ですね。

原画はともかく片方のライターにだけは苦言を呈したいところですが、あくまで処女作です。
FDも出してくれるようなので、張り切って予約したいと思います。
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