明けましておめでとうございます。
今年もエロゲ感想から参ります。
『雫-しずく-』 Leaf
もはや「今更」の地点からも更に一周したような、スーパー有名タイトル。
オリジナルが発売されたのは1996年、私がプレイしたのは2004年のリニューアル版です。
何しろ古い(PCのメインがWindowsに切り替わるか否かのライン)ので、
名前は知っているけどもプレイしたことはない、というオタクも多いのでは。
・シナリオ 70~80点
20年前のゲームのシナリオを評価するって難しいですね…。
そもそも点数を付けるべきではないのかも知れませんが、便宜上の数字としてお考え下さい。
とにかく短い。
基本的に、二日間で完結するお話です。
攻略対象3人のうち、2人は本当にさらりと終わってしまいます。
(場合によってはさらりと死んでしまいます)
やはり、『雫』の魅力はメインヒロインである瑠璃子さんですね。
もう…どう表現したら良いかわからず言葉が出てきませんが、
「電波」「ダウナー」「神秘的」に、「母性」を絶妙に絡めた唯一無二のヒロインなのです。
ストーリーも何もかも、彼女を主軸として構成されているといっても過言ではありません。
物語自体は(今読むと)そこまで意外性のあるものではありませんが、
瑠璃子さんのキャラクター、「毒電波」という気持ちが悪くてかつエロに使いやすい能力の発明、
諸々併せて愉しめました。
序盤の太田さんの長台詞、仰げば尊し乱交エンド、あのへんも個性があって好きです。
・グラフィック 30~40点
オリジナル版の原画を紛失してしまい、別の原画師に描き直してもらってのリニューアル。
古い名作をリメイクする場合、塗りだけ直すか原画から描き直すか、の選択を迫られるわけですが、
Leaf的には後者しか選択肢が残っていなかったそうな。
それはそれでいいのですが、せっかく描き直したのに絵があんまり巧くない。
というか、2004年にしては、かなり下手で野暮ったい絵。
うーん…なんなんだろうか。真顔で首を傾げる仕上がりです。
オリジナルの構図そのままのCGと、構図を変えているCGがあるのですが、
「ここはオリジナル版の構図が印象的で良かったのに」ってものに限って構図を変えていて、
もうよくわかりません。
ただ、アクションシーンに3DCGムービーが流れる箇所があり、
あれは迫力があって良かったと思います。
そして、オリジナル版から引き継がれているキャラデザ。
瑠璃子さんが…初見、これで「学年トップクラスの美少女」ってのは
なかなか頷き難いものがあるのですが、
シナリオを読んでいくうちにすごく可愛く見えてくるから不思議です。
いやあ、最初から最後までレイプ目のメインヒロイン、ってすごい。
・音声 80~90点
オリジナル版はCVなし。
ということで2004年リニューアル版で初めて雫キャラに声がついたわけですが、
初プレイの私としては、全キャラばっちり合っていたように感じました。
特に、瑠璃子さんの声がいい。独特の演技に魅せられました。
あと、沙織役の鷹月さくらさん。元からファンでしたが、ますます好きになりました。
三回もハサミエンド見ちゃったせいもありますが、演技うまいと再確認。
また、BGMも素晴らしかった。Leafは昔っからBGMがいいですよね本当に。
・システム 20~30点
2004年でこれはあかん。
分岐がわかりにくいのは元が古いからと割り切れますが、スキップが遅い遅い。
選択肢を挟むともちろんスキップは止まります。
延々同じテキストでも、違うルートだと全部読ませる仕様。(スキップできない)
シナリオ短いから我慢できましたが、
2004年の平均的なボリュームでこのシステムだったら投げてたかも。
総評
未だに色褪せない独特のヒロイン、そして歴史に残る「ビジュアルノベル」。
弟切草の手法でエロゲを!という方針で、
「サウンドノベル」に対し「ビジュアルノベル」をと売り出されたのがこの『雫』。
これがあったからこの後の『痕』、『To Heart』が生まれた。
また、トゥルーエンドというものを明確に設けたのもこのゲームが最初です。
エロゲ史上記念碑的な作品、と呼んでいいでしょう。
(ちなみに、ライターの高橋氏は、アイマスの劇場版脚本とかを手掛けていたりします)
『痕』も買ってあるので、プレイするのが楽しみ。
今年もエロゲ感想から参ります。
『雫-しずく-』 Leaf
もはや「今更」の地点からも更に一周したような、スーパー有名タイトル。
オリジナルが発売されたのは1996年、私がプレイしたのは2004年のリニューアル版です。
何しろ古い(PCのメインがWindowsに切り替わるか否かのライン)ので、
名前は知っているけどもプレイしたことはない、というオタクも多いのでは。
・シナリオ 70~80点
20年前のゲームのシナリオを評価するって難しいですね…。
そもそも点数を付けるべきではないのかも知れませんが、便宜上の数字としてお考え下さい。
とにかく短い。
基本的に、二日間で完結するお話です。
攻略対象3人のうち、2人は本当にさらりと終わってしまいます。
(場合によってはさらりと死んでしまいます)
やはり、『雫』の魅力はメインヒロインである瑠璃子さんですね。
もう…どう表現したら良いかわからず言葉が出てきませんが、
「電波」「ダウナー」「神秘的」に、「母性」を絶妙に絡めた唯一無二のヒロインなのです。
ストーリーも何もかも、彼女を主軸として構成されているといっても過言ではありません。
物語自体は(今読むと)そこまで意外性のあるものではありませんが、
瑠璃子さんのキャラクター、「毒電波」という気持ちが悪くてかつエロに使いやすい能力の発明、
諸々併せて愉しめました。
序盤の太田さんの長台詞、仰げば尊し乱交エンド、あのへんも個性があって好きです。
・グラフィック 30~40点
オリジナル版の原画を紛失してしまい、別の原画師に描き直してもらってのリニューアル。
古い名作をリメイクする場合、塗りだけ直すか原画から描き直すか、の選択を迫られるわけですが、
Leaf的には後者しか選択肢が残っていなかったそうな。
それはそれでいいのですが、せっかく描き直したのに絵があんまり巧くない。
というか、2004年にしては、かなり下手で野暮ったい絵。
うーん…なんなんだろうか。真顔で首を傾げる仕上がりです。
オリジナルの構図そのままのCGと、構図を変えているCGがあるのですが、
「ここはオリジナル版の構図が印象的で良かったのに」ってものに限って構図を変えていて、
もうよくわかりません。
ただ、アクションシーンに3DCGムービーが流れる箇所があり、
あれは迫力があって良かったと思います。
そして、オリジナル版から引き継がれているキャラデザ。
瑠璃子さんが…初見、これで「学年トップクラスの美少女」ってのは
なかなか頷き難いものがあるのですが、
シナリオを読んでいくうちにすごく可愛く見えてくるから不思議です。
いやあ、最初から最後までレイプ目のメインヒロイン、ってすごい。
・音声 80~90点
オリジナル版はCVなし。
ということで2004年リニューアル版で初めて雫キャラに声がついたわけですが、
初プレイの私としては、全キャラばっちり合っていたように感じました。
特に、瑠璃子さんの声がいい。独特の演技に魅せられました。
あと、沙織役の鷹月さくらさん。元からファンでしたが、ますます好きになりました。
三回もハサミエンド見ちゃったせいもありますが、演技うまいと再確認。
また、BGMも素晴らしかった。Leafは昔っからBGMがいいですよね本当に。
・システム 20~30点
2004年でこれはあかん。
分岐がわかりにくいのは元が古いからと割り切れますが、スキップが遅い遅い。
選択肢を挟むともちろんスキップは止まります。
延々同じテキストでも、違うルートだと全部読ませる仕様。(スキップできない)
シナリオ短いから我慢できましたが、
2004年の平均的なボリュームでこのシステムだったら投げてたかも。
総評
未だに色褪せない独特のヒロイン、そして歴史に残る「ビジュアルノベル」。
弟切草の手法でエロゲを!という方針で、
「サウンドノベル」に対し「ビジュアルノベル」をと売り出されたのがこの『雫』。
これがあったからこの後の『痕』、『To Heart』が生まれた。
また、トゥルーエンドというものを明確に設けたのもこのゲームが最初です。
エロゲ史上記念碑的な作品、と呼んでいいでしょう。
(ちなみに、ライターの高橋氏は、アイマスの劇場版脚本とかを手掛けていたりします)
『痕』も買ってあるので、プレイするのが楽しみ。
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