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『刃鳴散らす』 感想

2015-10-20 23:34:58 | エロゲ感想@えむあい
『刃鳴散らす』 ニトロプラス
刃鳴散らす、と書いて「はなちらす」と読む。
2005年発売。後の『装甲悪鬼村正』で有名になったライター、奈良原氏のデビュー作です。
税込5,250円というロープライスにも関わらず、
ニトロ至上最低の売上となったとかならないとか…。


・シナリオ 60~70点
宿敵同士の男と男が斬り合って死ぬ。
おしまい。
…というくらい、あっさりした内容のお話でした。
まあ、公式HPでもライターが「斬り合いが見たい人だけ買って」って言ってるしね…。

村正では男女共に魅力的なキャラクター達がわんさと活躍していたのですが、
こちらでは本当に、あっさり。
運命の果し合いが全て、他には何もいらぬ! というメッセージがビシバシ感じられます。

主人公の赤音(あかね)もこのコンセプトに沿うべく、
宿敵の伊烏(いがらす)以外には興味を向けません。
女性達がどれだけ彼を慕い、尽くしても、さくっと捨てられます。
無関係の人間がどれだけ死んでも気に留めない。
…村正の主人公・景明とは正反対ですね。
このあたりの違いも、作品人気に反映されている気がします。

そして驚くべきは二周目。
なんとびっくり、二人は両想いだったのです!
赤音♂と伊烏♂は両想いだったのです!
まさかのホモ! 勘弁して!!

いや…ちょっと匂わせる程度(腐女子の方々が想像を膨らませる程度)ならともかく…
はっきり告白し合われても…。これ一応、18禁男性向けのゲームとして製作されてるわけで…。
さすがニトロ、なに仕込んでくるかわからないぜ…。

それはそれとして、肝心の「斬り合い」に関してはさすがの熱さ。
振り下ろされた刀を刀で受ける、ただそれだけの挙動でもうんたらかんたらと長広舌。
これでこそ奈良原シナリオ。素晴らしい。
日常シーンのテキストも粋で、それだけでも買ってよかったと思えます。
ホモだったけど。


・グラフィック 30~40点
画風は好みなのですが…。
まだまだこれから、という新人を起用した形です。

枚数少なめ、塗りも時間かかってないのが丸分かり。
まあ…売上を期待されていない冒険作ですから、こんなものでしょうね。


・音声 40~50点
主人公の赤音♂に、女性声優を起用。
それ自体は妥当だと思いますが、あまり技量が高いとはいえず…。
普段萌えキャラをにゃんにゃん演じている女性に、強姦も殺人もやるキチ○イ男やらせてもなあ…。

BGMについては、それなりに曲数用意してあります。物悲しくて美しい。
いつもながらいとうかなこさんのEDはいいですね。


・システム 40~50点
重い…。
こんな短いシナリオでも重いのかニトロは…。
選択肢一つ一つが重い。

おまけとしてミニゲームがついていますが、システムが重くてやりこむ気にならない…。


総評
あんまりエロゲオタ向きではない、ホモの斬り合いゲー。
村正ファンだからこれも!とプレイしてみると、何だかいまいち…という感想になってしまいそう。
斬り合いについては予想通りのクオリティでしたが、他はかなり手抜き。
本気で奈良原テキストに飢えてる方向けです。
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