『鏖殺ノ乙女.』 metalogiq
2024年10月発売。
前作『魔法少女消耗戦線』が素晴らしかったため、公式サイトが立ち上がった6月に即予約。
主人公のトワが好みドンピシャだったこともあり、それはそれは楽しみにしておりました。
最後の「総評」でがっつりネタバレしますので、ご注意ください。
・シナリオ 65~75点
人類の敵が襲来し、それに対抗できるのは一部の能力を持った少女たちのみ…
という、『魔法少女消耗戦線』と似た、いわゆる「マブラヴ魔法少女版」。
今回は「マジカルハート」という宝石が変身アイテムとして登場し、
数個しかないそれらがキーとなります。
強いマジカルハートを使えればそのキャラが強いし、
複数個を取り込めればその分増力もできる。
舞台は近未来の学園都市。
「マジカルハート」を操る「宝石姫」他を養成する学園で、
ここの生徒会長・エリスが主人公にとっての「母の仇の娘」。
主人公・トワは母親の仇を討つこと、そのうえで人類の未来を勝ち取ること…
を目標に掲げ、この学園都市に潜入します。
つまりこの物語は復讐譚として幕を開けるわけです。
実際、トワ視点の一章は、復讐譚と呼んで差し支えない内容だったと思います。
そして一章は明らかにヤバい場面を映し出して終了。
二章からは予想外の方向に話が進むわけですが…
正直、そっちに行ってほしくなかったなあ、と…。
系統が前作と似ているだけに、同じようなストーリーにならないよう
気を配ったのだと思います。
女子校ということで、百合まみれなのは楽しかったです。
ただカップリングが完全固定ですからね。
トワはディーと、エリスはセレナと、レイカはイヅナとで揺るがない。
気を張っていても、危機に陥るとすぐ
「助けてセレナ!」って泣いちゃうエリスは可愛かったけれども。
ディーとの組み合わせもいいけれど、せっかくゲームという媒体なんだから
他の子ともくっつくエンド(本筋もそれで少し変化する)も観たかった。
普通に学園都市で「舞斗」を様々な組み合わせで繰り広げ、
復讐しようとしていたエリスと理解し合うことになり、絆を深めてついでにセックスして、
みんなで力を合わせて人類の敵に立ち向かう…
っていう話を…読みたかったですね…。
・グラフィック 85~95点
トワ、めっちゃくっちゃ好みドストライク特大ホームランです。
ていうか、そういうエロゲオタクは多いはずだ。
宝石姫たちのデザインがまたどれも良い。
ふだんが黒い制服なだけに、戦装束の鮮やかさが映える。
ベテランの高い画力でもって、エロもバトルも素晴らしい迫力を放ってくれます。
CGの強さでいったら2024年最強じゃなかろうか。
少し気になってしまったのがディーのキャラデザ。
申し訳ないんだけど、性的魅力を感じない。
褐色肌ヒロインなら髪色は黒じゃないほうがいいんじゃないかなあ…。
最初から最後までトワにとっての最高可愛い恋人として描かれるので、
そこにどうしても感情移入できず、モヤモヤが残りました。
「鶏ガラみたいなガリガリの体」と言われるわりには普通程度のおっぱいだし…。
銀髪ツインテールの貧乳っ娘だったらだいぶ話が変わってきたと思うんですよ。
・システム 40~50点
相変わらずバックログからジャンプも音声保存もつけてくれません。
抜きゲーじゃないって自覚あるくせにー!!
次はつけてください!!
・音声 70~80点
ヒロイン達はみなぴったりのキャスティング。
特にトワ役の方が…ネタバレ的な意味でも素晴らしい演技。
唯一の「男」であるユダに女性声優というのだけが残念。
一人称:ボクで衣装も男役を意識されている女性・レイカが存在するため、
似たような印象になってしまっていました。
さすがにここは男性声優を起用してほしかった。
BGMがまた前作同様かっこいい。「スワロウテイル」が特に好き。
サントラ買ってしまうと思いますたぶん。
デンカレの主題歌は(ry
総評
前提の設定をなかったことにしないで欲しかった…
だってそのつもりで読み始めてるのに。
いや、どんな設定だとしても予約してただろうから、そこはいいんだけども!
やっぱり、「今までの物語はぜんぶウソでした」系は難しいのだと思います。
その系統の中ではだいぶマイルドですが…。
どうしたって没入感が削がれます。
終盤になればなるほど気持ちが離れていったというのが正直な感想。
前作ではあれほど絶望感と感動を何度も味わったというのに。
舞斗に臨むトワとエリスの覚悟と気品、
最終章におけるレイカの変化、そこまで出番の少なかったイヅナの包容力、
そのあたりの引力は前作に引けを取らないものでした。
ちょっと…前作と違うストーリーをと意識し過ぎたように思うので、
そう奇を衒わなくとも、素晴らしい筆力をお持ちじゃないですか、と申し上げたい。
エロが百合と対ポチだけだったのも、ずいぶんニッチではないかと…。
人間の男性が描かれないからこその世界観ではあるので、そこは好みですかね。
ともあれ期待値が高過ぎていろいろ言ってしまいましたが、
次回作も予約させて頂くつもりです。推しブランドです。
これからも応援しております。
2024年10月発売。
前作『魔法少女消耗戦線』が素晴らしかったため、公式サイトが立ち上がった6月に即予約。
主人公のトワが好みドンピシャだったこともあり、それはそれは楽しみにしておりました。
最後の「総評」でがっつりネタバレしますので、ご注意ください。
・シナリオ 65~75点
人類の敵が襲来し、それに対抗できるのは一部の能力を持った少女たちのみ…
という、『魔法少女消耗戦線』と似た、いわゆる「マブラヴ魔法少女版」。
今回は「マジカルハート」という宝石が変身アイテムとして登場し、
数個しかないそれらがキーとなります。
強いマジカルハートを使えればそのキャラが強いし、
複数個を取り込めればその分増力もできる。
舞台は近未来の学園都市。
「マジカルハート」を操る「宝石姫」他を養成する学園で、
ここの生徒会長・エリスが主人公にとっての「母の仇の娘」。
主人公・トワは母親の仇を討つこと、そのうえで人類の未来を勝ち取ること…
を目標に掲げ、この学園都市に潜入します。
つまりこの物語は復讐譚として幕を開けるわけです。
実際、トワ視点の一章は、復讐譚と呼んで差し支えない内容だったと思います。
そして一章は明らかにヤバい場面を映し出して終了。
二章からは予想外の方向に話が進むわけですが…
正直、そっちに行ってほしくなかったなあ、と…。
系統が前作と似ているだけに、同じようなストーリーにならないよう
気を配ったのだと思います。
女子校ということで、百合まみれなのは楽しかったです。
ただカップリングが完全固定ですからね。
トワはディーと、エリスはセレナと、レイカはイヅナとで揺るがない。
気を張っていても、危機に陥るとすぐ
「助けてセレナ!」って泣いちゃうエリスは可愛かったけれども。
ディーとの組み合わせもいいけれど、せっかくゲームという媒体なんだから
他の子ともくっつくエンド(本筋もそれで少し変化する)も観たかった。
普通に学園都市で「舞斗」を様々な組み合わせで繰り広げ、
復讐しようとしていたエリスと理解し合うことになり、絆を深めてついでにセックスして、
みんなで力を合わせて人類の敵に立ち向かう…
っていう話を…読みたかったですね…。
・グラフィック 85~95点
トワ、めっちゃくっちゃ好みドストライク特大ホームランです。
ていうか、そういうエロゲオタクは多いはずだ。
宝石姫たちのデザインがまたどれも良い。
ふだんが黒い制服なだけに、戦装束の鮮やかさが映える。
ベテランの高い画力でもって、エロもバトルも素晴らしい迫力を放ってくれます。
CGの強さでいったら2024年最強じゃなかろうか。
少し気になってしまったのがディーのキャラデザ。
申し訳ないんだけど、性的魅力を感じない。
褐色肌ヒロインなら髪色は黒じゃないほうがいいんじゃないかなあ…。
最初から最後までトワにとっての最高可愛い恋人として描かれるので、
そこにどうしても感情移入できず、モヤモヤが残りました。
「鶏ガラみたいなガリガリの体」と言われるわりには普通程度のおっぱいだし…。
銀髪ツインテールの貧乳っ娘だったらだいぶ話が変わってきたと思うんですよ。
・システム 40~50点
相変わらずバックログからジャンプも音声保存もつけてくれません。
抜きゲーじゃないって自覚あるくせにー!!
次はつけてください!!
・音声 70~80点
ヒロイン達はみなぴったりのキャスティング。
特にトワ役の方が…ネタバレ的な意味でも素晴らしい演技。
唯一の「男」であるユダに女性声優というのだけが残念。
一人称:ボクで衣装も男役を意識されている女性・レイカが存在するため、
似たような印象になってしまっていました。
さすがにここは男性声優を起用してほしかった。
BGMがまた前作同様かっこいい。「スワロウテイル」が特に好き。
サントラ買ってしまうと思いますたぶん。
デンカレの主題歌は(ry
総評
前提の設定をなかったことにしないで欲しかった…
だってそのつもりで読み始めてるのに。
いや、どんな設定だとしても予約してただろうから、そこはいいんだけども!
やっぱり、「今までの物語はぜんぶウソでした」系は難しいのだと思います。
その系統の中ではだいぶマイルドですが…。
どうしたって没入感が削がれます。
終盤になればなるほど気持ちが離れていったというのが正直な感想。
前作ではあれほど絶望感と感動を何度も味わったというのに。
舞斗に臨むトワとエリスの覚悟と気品、
最終章におけるレイカの変化、そこまで出番の少なかったイヅナの包容力、
そのあたりの引力は前作に引けを取らないものでした。
ちょっと…前作と違うストーリーをと意識し過ぎたように思うので、
そう奇を衒わなくとも、素晴らしい筆力をお持ちじゃないですか、と申し上げたい。
エロが百合と対ポチだけだったのも、ずいぶんニッチではないかと…。
人間の男性が描かれないからこその世界観ではあるので、そこは好みですかね。
ともあれ期待値が高過ぎていろいろ言ってしまいましたが、
次回作も予約させて頂くつもりです。推しブランドです。
これからも応援しております。
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