この前行ってきたツーリングのレポートです。
12日目 - 8/23
今日も天気が良い。
青空に高層雲が浮かぶ、秋を感じさせる空。
昨日より、さわやかさは上だ。
テントサイトから見える利尻も、山頂近くに雲がかかっているが、まだらにかかって
いる。
しばらくすると取れてきそうな具合だ。
朝食を食べ、ゆっくりと荷物をまとめ、テントを撤収した。
10時少し前の、稚内行きのフェリーに乗る。
少し時間に余裕があるから、礼文林道に寄り道。
荷物積載状態のオートバイで、林道を進んでいく。
森の中を抜け、視界が広がると同時に、青空が広がる。
昨日よりも、いい青空。
風も弱いし絶好調!ってな感じだ。
こんなにいい空だと、写真が撮りたくなる。
停まっては撮り、停まっては撮り、を繰り返す(トップの写真)。
利尻も少し雲を被っているが、いい感じだ。
これだけ気持ちいい天気だと、澄海岬はいい色なんだろうな。
もう1泊しないまでも、もう少し後のフェリーでも...。
いや、決めたことだ。
10時少し前のフェリーに乗るのだ。
稚内で、この青空だからこそ見たい場所もあるし。
急がなければ。
時計をチラチラ見ながら、それでも写真を撮る。
利尻が見えなくなったところで、加速する。
荷物積載状態だから、それなりに。
香深の街に到着。
出港15分前だ。
香深のマリンストア前にオートバイを急停車させ、ヘルメットも脱がずに友人Kに
お別れの挨拶をした。
すると、昨日キャンプ場を出たはずの旅人が、店の横にいた。
すぐ出るフェリーに乗ることを伝え、走り出そうとした。
そうしたら、その旅人の隣にもう1人、見たことがある人を発見した。
開陽台で会った、国産の250ccアメリカンに乗ってきた旅人だ。
偶然の再会に2人とも驚き、喜んだ。
開陽台では話が盛り上がった相手だけに、とても話がしたい。
もう1泊していく?
頭の中に一瞬よぎったが、なんとか掻き消した。
今は時間が無い。
挨拶だけして、オートバイを発進させた。
フェリーターミナルで急いで受付を済ませ、車両入り口からオートバイを乗船させた。
ふぅ、乗れた。
時計を見ると、出港10分前。
やっぱり、もう少し余裕があったほうがいい。
何度も来ているとフェリーに慣れてしまって、近所のバスにでも乗るような感覚に
なってきているのだった。
出発前に、デッキに出てみる。
ユースホステルの人達が、見送りの儀式のようなものをしている。
おぉ、やってるやってる。
踊っている人達をよく見ると、昨日キャンプ場を出たはずの旅人が、混じっていた。
なるほど、桃岩荘に泊まったんだ。
すごくいい笑顔で、楽しそうだった。
出港。
すいている船内で、横になってくつろぐ。
このフェリーは利尻島に寄った後に稚内港へ到着する、経由便。
稚内へ上陸できる時刻は、昼1時前ぐらいだ。
フェリーを降りてからの予定を立てる。
コンビニで昼飯を買い、利礼の丘で食べる。
その後、道道106号を南下する。
そして天塩のキャンプ場に泊まる。
時間に余裕があるから、写真を撮りながらゆっくりと。
フェリーが進むにつれ、利尻が大きくなってくる。
利尻に到着するころには、ゴツゴツとした山のラインが目立ってきた。
着岸し、下船した乗客の後に、利尻からの乗客が乗ってきた。
その光景を眺めていると、また知った顔を発見した。
2日前キャンプ場を出るのを見送った、ハーレー乗りの女性だ。
登山をしてきたという男性も一緒に座り、話をする。
2人とも昨日、利尻山に登ったそうだ。
昨日の利尻と言えば、山頂近くだけは雲が厚くなっていた。
話を聞くと、上のほうは雲やら雨で風も強く、眺めは全くダメだったとのこと。
男性は、この後稚内空港から帰るそうだ。
行きも稚内空港。
利尻山の登山だけに、短い休みを使ってきたのだ。
オートバイも乗るそうで、今度はオートバイで走ってみたいと言っていた。
ハーレー乗りの女性は北海道を時計回りに走ってきたが、日本海側を北上する時に
国道をなぞってしまい、走りたかった道道106号を走っていなかった。
稚内で洗濯後、道道106号を走るそうだ。
自分と同じ方向だ。
天塩のキャンプ場で落ち合う約束をした。
少しすると、ハーレー乗りの女性は酔いそうだと言って寝てしまった。
船が揺れているのだ。
こんなに天気が良く風も弱いのに、波がある。
激しくはないが、穏やかな時と比べると結構揺れている。
窓から海面が見え隠れしている。
礼文から乗ったぶん長い時間揺られてたいた自分は、気持ち悪くならないものの、
平衡感覚が少しやられていた。
つづく。