週末のみ労働者のワタクシですが、先週は、思いがけず忙しくなっちゃいました。
「夏休みで有休を取る人が多く手が足りない」 ため、水曜日に8時間働くよう頼まれたからです。
さらには木曜日の朝、8時半頃に 「スタッフの一人が急病で困っている、4時間だけ働いてくれないか」 と連絡が来ましてね。
庭しごとは順調に進んでいたし、働けないことはなかったので、引き受けました。
午前11時から午後3時までの4時間労働です。
10時20分頃家を出て、高速を使って顧客さん宅へ向かったのですが、途中から渋滞に。
私が高速道路M32を降りるのに使う J1 (ジャンクション1、日本ならインターチェンジかな?)で50分ほど前に事故があったそうで、
スリップロード(高速を離れるために枝分かれしている道路)が封鎖されていたんです。(下の画像は普段の様子。)
事故の最初の通報が入ったのは、午前9時57分だったそう。
J1 で M32 を降りられず、次の J2 まで行って降りましたが、そこは私は全然知らない土地だったので、
カーナビをセットして顧客さん宅に辿り着かねばなりませんでした。
時間に余裕を持って出掛けたのに、おかげで35分も遅刻。
住み込み介護ヘルパーさんには4時間の休憩を取る権利があったので、マネージャーに連絡し、
その分は私が時間を延長して働きました。
帰宅後ニュースを検索したところ・・・
車4台とヴァン1台が巻き込まれた衝突事故で、男性一人の死亡がその場で確認されたそうです。
二人が病院に搬送されましたが、生命にかかわる怪我はなく、軽傷だったとのことです。
大きな事故だったし交通量も多いエリアだったため、私の帰宅も困難でした。
高速道路はまだ渋滞していたため、渋滞を避けながら一般道路に迂回しつつようやく帰宅しましたが、
普段なら35分のところ、1時間40分かかりました・・・
ま、こんな日もあるさ!文句は言いません。
BETTER SAFE THAN SORRY (←BETTER LATE THAN NEVER の捻りです) -
無事に帰宅できたのだから何よりですわ。
亡くなられた男性、まさかその日に自分が命を落とすことになるなんて、想像もしていなかったことでしょう。
家を出るとき、あとでまた無事に帰宅することに微塵の疑いも持っていなかったでしょう。
本当に 『一寸先は闇』 で、もちろんそれは、私にも起こり得ること。
生きてるだけで、もうけもの。
安全無事に一日を終えられることに、もっと感謝しなくちゃな・・・ とつくづく思いました。
* * *
一寸先は闇といえば、ちょうど一週間前の8月19日(月)。
イタリアはシチリア島沖で、豪華ヨット『ベイジアン』号が、嵐に巻き込まれて沈没してしまいました。
ヨットのオーナーは、「イギリスのビル・ゲイツ」などとも呼ばれる実業家マイク・リンチ氏(59歳)。
ヨットには乗客12名・乗員10名の計22名が乗船していて、15人が救助されたものの7人が行方不明になり、
その後遺体で発見されました。亡くなられた方々は:
マイク・リンチ氏と娘のハナ・リンチさん(18歳)
ジョナサン・ブルーマー取締役会議長(モルガンスタンレー・インターナショナル)とその妻ジュディーさん
クリス・モーヴィロ弁護士(国際法律事務所クリフォード・チャンス)とその妻ニーダさん
シェフのリカード・トーマス氏
イギリスのハイテク業界で重要な役割を果たしていたリンチ氏は、共同設立したハイテク企業を2011年にヒューレット・パッカードに
110億ドル(約1兆6000億円)で売却し、巨額の富を築いたそうです。が、その後10年以上にわたって激しい法廷闘争に巻き込まれました。
有罪になれば20年の懲役刑を申し渡されるところでしたが、今年6月、晴れて無罪の判決が下されました。
皮肉なのは、今回のヨット旅行が、無罪確定を家族や親しい友人たちと祝うためのものだったと考えられていることです・・・。
豪華ヨット・ベイジアン号って、ダブル・デッカー何台分の大きさなんでしょう!?
しかもある情報源によると、その価値は3900万ドル(56億円)って・・・ 大金すぎて想像もつかない・・・ (私の計算間違いかな!? )
(ベイジアン号の豪華な内部画像はコチラでどうぞ。)
シチリア島沖に停泊中だったベイジアン号は暴風雨と竜巻に襲われ、マストが真っ二つに折れ、瞬く間に沈没したそうです。
救助された15人の中には1歳の赤ちゃんもいて、母親は必死で赤ちゃんを守ろうとしたものの、一時赤ちゃんが手から離れてしまいました。
が、奇跡的に約10秒後に、赤ちゃんを取り戻すことができたそうです。よかったこと・・・
マイク・リンチ氏(59歳)と娘のハナさん(18歳)。
我がムスメと同じ名前なので、余計に心が痛みます・・・
ハナさんは来月からオックスフォード大学に入学が決まっていたそうです。優秀でいらっしゃったんですね。
不慮の死はすべてが痛ましいものですが、犠牲者がまだ若い方だった場合は特に、お気の毒です。
人生まだこれからという時に・・・。
「イギリスのビル・ゲイツ」の娘に生まれ、何不自由ない幸福な一生が約束されていたであろうハナさん。
まさか18歳の若さで命を落とすとは・・・
本当に、一寸先は闇です。
リンチ氏の奥様は救助されました。
また同船に一緒に乗船していたかは明らかになっていませんが、リンチ氏夫妻にはもうお一人、
娘さんがいらしたようです。
リンチ夫人ともうお一人の娘さんに、心からのお悔やみを申し上げるとともに、
亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。・・・・・