ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

“グレート・ブリテン島で一番小さい家”

2013-08-22 20:35:12 | イギリスのあれこれ

イギリス本島の中央西部を占めるウェールズ地方。その北部にある町コンウィConwy)の波止場には、“グレート・ブリテン島で一番小さい家”があります。

どれくらい小さいかというと、高さ3.1m(122インチ)、幅1.83m(72インチ)、奥行き3.05m(120インチ)!   

ギネスブックに、ちゃんとその大きさで登録されたそうです。

 

1階が居間、狭い階段(というより梯子?)を伝って上がる2階が寝室です。キッチンもバスルームもないため、炊事・洗い物・入浴・トイレなどの用事は戸外で済まされなければなりませんでした。

16世紀から1900年5月まで、本当に住居として使われていたというこの小さな家。高齢の夫婦が暮らしたこともありました。

最後の住人はロバート・ジョーンズという漁師でしたが、彼の身長は190cm(6フィート3インチ)もあったそうです。きっと屋内では、いつも屈みこんで暮らしていたんでしょうね。

 

旧市街を囲むようにして残るコンウィ城の城壁。そのすぐ外側に位置する小さな家は、波止場に面しています。

もはや住居には適さないと町議会に判断されたこの家は、過去に何度か撤去されそうになりましたが、そのたびに地域住民が結束して阻止してきたそうです。

現在の所有者は、最後の住人ロバート・ジョーンズ氏の子孫のマーガレット・ウィリアムズさん。

 

内部は春から夏にかけて一般に公開されており、時間は午前10時から午後4時まで、でも夏季は『もっと遅くまで』オープンしているそうです。 (ウェブサイトはこちら。)

見物料は大人1ポンド(¥150)、子供50ペンス(¥75)。ウェールズの伝統衣装に身を包んだ女性が外に待機しています。年間数千人が、この小さな家を訪れるそうです。

  

以前はテラス・ハウス(屋根つづきの長屋造り)のうちの一軒だったという“小さな家”。右隣の家まで撤去されたものの、幸い撤去を免れました。

極端に小さくて珍しいこの家に愛着をもった地元住民のおかげですね。

 

現在の外壁の色は赤ですが、過去には別の色だったこともあったようで。

 

古っぽい絵葉書にもなっていたようです。奥行きは100インチ(2.54m)となっていて、他の情報とちょっと矛盾しますが。

  

 

コンウィ城にはちらっと寄ったことがあったのに、この家のことは知らなかったから見に行きませんでした。残念!

いつかまたコンウィに行く機会がありますように・・・  

 

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