少しずつ、少しずつ
今を楽しむのが上手になっている気がします。
「三つ子の魂百までも」と言いますけれど・・・
私が身に付けた
思考の癖は、百歳までも引き摺りかねないのです。
「おまえには、無理だからやってあげる」
という環境のなかで
自分のすることに、いつも自信が持てず
依存心は強く
ありのままの自分が出せない
表情のかたい子どもでした。
長じてからは
弱点の克服に一生懸命になるあまり
自分にこだわり過ぎて、柔軟性に欠け。
ずいぶんと生きにくい
楽しみを感じることの少ない半生でした。
ようやくたどり着いたのは・・・
自分が悪いわけでもなく
周りが悪かったわけでもなく
たいせつなことは
自分の思考の癖に気がついて
考え方を変えればよいということです。
ただそれだけなのに・・・
身にしみてわかり
方向転換できるまでに
私は、とても時間がかかっています。
年を重ねるということは
体の衰えと向き合い、こころさびしくもありますが
「生き辛さ」というとらえ方からすると
私の今は
生きていることが
ますます楽しく
楽になっているので
若いころに戻りたいとは、思えません。
家事をしていても
手芸など何かの手仕事をしていても
何をしても
私はだめ、そんなやり方ではだめという思いに
苦しめられたけれど。
今だって、そんな思いがふっとよみがえることもあるけれど。
今の私は、
毎日の決まり切ったことをしている時間も
ずいぶんと楽しみ上手になったものです。
