心の扉 神戸カウンセリング花時計

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温情判決

2023年10月08日 | 雑感・愚見

 

1998年 オランダで押し入った強盗犯が

その後の懸命の捜査によって逮捕されました。

 

この強盗犯は、被害者宅から逃げる前に

被害者の夫婦に珈琲を入れたり、

夫に心臓病の薬を飲ませてやったりと

色々としてあげていたようで、

 

これらの強盗犯の行動を評価して

求刑を半年縮める温情判決を下しました。

 

 

『情けは人の為ならず』と言いますが、

この強盗犯には言葉通りの結末が

幾つもの繋がりを経ずに

ダイレクトに起きたようです。

 

でも被害者は、強盗に遭わなければ

強盗犯に世話をしてもらわずとも

自分達で出来ていたことなので

今回の裁判所の判断については

賛否両論あったのではないでしょうか。

 

私としては、このような犯人に対しての

温情判決は、大賛成かな。

 

日本での裁判で犯人に

真摯な態度や後悔や反省が見られるかどうかで

ある程度、量刑が加減するのは良いとしても

それ以上に犯行の際に

犯人に人の情がどれ位あったのかを

もっと重視しても良いのではないかと思ったりします。

 

人の心が皆無と思われるような犯罪者でも

過去の判例に基いて被害者が一人なら云々と

判例、判例、合点がいきませぬ。

 

誰しもが悪い心と善い心を持ち合わせていると

言われているので、強盗犯が悪行の最中に

善行をしても何ら不思議ではありませんが

 

普通は一切の無駄を省き素早く犯行を終えて

一刻も早く犯罪現場から姿を消したいはずなので

気持ちがあったとしても実際に行動をするだけの

ゆとりを心に持てないと思うのです。

 

そのような態度を

太々しいと言うことも出来ますが、

外道としか言いようがない犯罪者と比べると

強盗の常習犯であろうとなかろうと

太々しい態度であろうとなかろうと

悪い心に支配されている犯行の最中にも

人間の心を失わなかったとして

裁判所に判断され温情判決となったのは

私としては賛同します。

 

血が通った態度が、

血の通った判決を呼び寄せた。

 

誰かと仲良くなりたい。誰かに好かれたい。

そんな時に相手からのアプローチに期待して

待つだけでは良い交流を結べるのは

何時のことになるか分かりません。

 

最初は、素の自分を閉じ込めて

相手が好む態度を取ることは、

一応の結果を生むかも知れませんが、

徐々に素の自分を上手く出していかなければ

楽しいはずの交流がストレス源になりかねません。

 

なので一番の方法は、

人は自分に好意を持ってくれている人を好きになり、

悪意を持つ人を嫌いになると言われているので、

その相手に自分が好意を持っていることが

やんわりとでも伝わることかなと思ったりします。

 

 

 

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