古代オリンピックでは4年に一度、
戦争を止めてオリンピアに集まり競技会を開催していました。
その競技会の開催を告げる使者がオリーブの枝を持って
各都市を回っていたのですが
オリーブの枝をトーチに変えて聖火リレーが誕生します。
平和の祭典のオリンピックで聖火リレーが誕生したのは
1936年の第11回のヒトラーのオリンピックとも言われる
ベルリン・オリンピックです。
全くオリンピック開催には関心がなかったヒトラーを説得して
ベルリン・オリンピック開催へと導いたディーム博士は、
大会組織委員会事務総長として、
現在私達が目にする巫女が太陽光から採火したものを
聖火として聖火リレーを誕生させます。
金メダルリストに月桂冠とゼウスの神木を授与する等して
表彰式にも意義を持たせました。
ナチスの戦犯だったルドルフ・ヘスの死後、
収監していたシュパンダウ刑務所を解体撤去して、
撤去で生じた残骸を全て粉々にした上で
北海にまくなどして痕跡を消し去った位なので
聖火や聖火リレーを考案したのがヒトラーだったら
現在のオリンピックから聖火リレーも聖火も姿を消していたかも。
幸運にも考案者が違っていたことで
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとはせずに
あれはあれ、これはこれと
区別する知恵を働かせたということですね。
ベルリン・オリンピックの記録映画『オリンピア』を
撮影したリーフェンシュタールについては
過去に数奇な運命と題して掲載。
そして、
ベルリン・オリンピックから遅れること16年、
1952年のノルウェーのオスロで開催された
冬季オリンピックで初めて聖火リレーが行われ
スキーの起源を巡る225㎞を走者94人が繋いで
聖火台に点火しました。
このオスロ大会のアルペンスキーで猪谷千春選手が
日本人で初めてのメダリスト(銀メダル)となり、
2024年の時点で冬季オリンピックのアルペンスキーでの
日本人唯一のメダリストです。
因みに猪谷千春選手は、男性選手で
回転種目で銀メダルを獲得しました。