心の扉 神戸カウンセリング花時計

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サドル泥棒

2021年06月02日 | 雑感・愚見

 

2019年 

大阪で自転車のサドルを盗んだ男が逮捕されました。

男は21年前からの犯行で盗んだサドルは計5800個。

 

その収穫品は、月10万円のレンタル代がかかる

倉庫に保管していました。

 

 

一般的なフェチズムは、

異性に対して特に魅力を感じる部分のことを言いますが、

精神医学では言うフェチズムは、

一般的に用いられるような軽い意味ではなく

性的倒錯とされています。

 

アメリカ精神学会の診断基準によると

①長期に渡り対象物に対して強烈な性衝動、妄想、行動が

 持続、反復する。

②それによって著しい苦痛や社会的又は

 職業的な大きな問題を引き起こしている。

等とされているようです。

 

大阪の自転車サドルを窃盗した男は、

疑いようの無いフェチズムと言えるのではないでしょうか。

 

犯罪行為まで及ぶフェチズムを

百歩譲って良いように考えると

自分の中に湧き上がる強烈な性的衝動をレイプ等の

暴力的な犯罪行為によって満足させる輩よりは

遥かにマシな行為だとは思うので、

最低限の自制心が働いている人達

とも言えるかも知れません。

 

ただ被害に遭った女性からすると

迷惑この上ない行為だけでなく

酷くすると気持ち悪さや怖さを引きずり

平和な日常を奪われることになるので

笑い話で済む話ではありませんし、

 

また何かの拍子にタガが外れてしまい

強制性交や強制猥褻の行動を

起こしてしまう可能性もあります。

 

月に10万円のレンタル代を支払ってまで

盗んだ5800個のサドルを保管していた様子から

如何に強烈な性的衝動が起きていたかを

窺い知ることが出来ます。

 

 

2004年 オーストラリアで自転車から落ちて

頭を打ち死亡した64歳の男の自宅から

435台もの自転車が発見されました。

 

男は、十数年に渡り自転車を専門の盗みを重ねて

転落死も盗みの最中の事故だったようです。

 

 

自転車フェチの窃盗犯の男にとっては、

盗んだ自転車を自宅へと持ち帰る際に死ねるのなら

本望だとしたら救いがあるような気もしますが、

命を懸けて取り組むほどの

遣り甲斐を感じていたとは思えないので

やはり悲しき末路ということになるのでしょうか。

 

 

被害に遭った方々のことは一旦置かせて頂くとして、

第三者からするとこの男の自己制御できない性衝動は

最終的には自分に災いをもたらすものでしかないので

心の改善に取り組むべきものですが、

 

大きな喜びや満足や多幸感を得られる行動を

犯行が明らかになる前に自分から止める決心したり、

心の問題を改善する取り組みを始める決意をすることは

易々と出来るものではありません。

 

なのでサドル・フェチの男にとって

今回の逮捕は本人が心の問題を強く自覚する良い機会であり、

改善するための機会としてもらいたいものです。

 

 

 

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