心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

生かし生かされ

2017年08月31日 | 雑感・愚見

神道と言われる日本の古来の宗教には、

皆様も良くご存知の

森羅万象に神が宿ると言う考え方があります。


このような考えは、

日本の四季の変化や豊かな自然環境からの恵みを受け、

時に自然からの厳しい猛威にさらされる環境と共にあることで

自然そのものを神として崇拝するようになったことは

不思議でも何でもないような気がします。


恵みをもたらしてくれる自然に感謝することを説き、

当時に粗末に扱うと自然は我々に牙をむき、

己の報いとなって返ってくる恐ろしさも説く。


自然は私達とは別のものではなく一体である

ということかと思うのです。


宅地造成などで山が削られているのを見た時、

我が身が削られているような感覚をどこかで感じるのは、

私も神道の日本に暮らし、

森羅万象に神が宿ると言う神道の精神が

自然と我が身に沁み込んでいるように思うのです。


それと同じようなことを

ある人に切実な願いとして送られた手紙を

本にしたものを偶然にも発見し、

切なくもなり、悲しくもなり、

非常に大切なことが綴られていると感じたのでしょう。


立ち読みでもさらっと読み終えることが出来たのですが

書店を後にする私の手には、

当初の目的であった本と

その一冊が加わっていました。



1854年

アメリカの第14代大統領フランクリン・ピアスは

インディアンたちの土地を買収し

居留置をあたえると申し出でた。

1855年

インディアンの首長シアトルは

この条約に署名


これはシアトル首長が大統領にあてた手紙である。


その本はそんな書き出しから始まります。


手紙の中で

私達がいかに自然を大切に思っているか、

何故、自然を大切に思ってきたのかが書かれ

最後に、


どうか白い人よ

わたしたちが 大切にしたように

この大地を 大切にしてほしい

美しい大地の思いでを

受けとったときのままの姿で

心に 刻みつけておいてほしい。

そして あなたの子どもの

そのまた 子どもたちのために

この大地を守りつづけ

わたしたちが愛したように 愛してほしい

いつまでも どうかいつまでも


と手紙は結ばれています。


日本の一万キロ強、離れた大地に住む人々が

日本の神道と同じような精神を持っていることへの驚きと喜び。


思えば豊かな自然の中で過ごしてきた民族には

多くの神(多神教)が存在する宗教が

生まれても自然なことのように思えます。


そして、

割れた窓、落書きを放置する社会には

やがて大きな混乱が訪れるとした割れ窓理論として考えると、

割れ窓を山や平野の一本の木、山川に置き換えて考えても

何ら違和感を感じないように思います。


そして、

自然を社会や人に置き換えて

相手があってこその自分なのだと言うことを、

互いが忘れてないでいたら

仮に摩擦も衝突が起こったとしても

デット・ラインを超えることはなくなるかもしれません。


催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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