午前7時過ぎに降り立ったのは、
嵐山駅ではなく京都河原町駅。
先斗町の通りにも
当然の如く人通りはなく
四条大橋の上も人通りもまだまだ疎ら。
今日は、桜と入れ替わるように
見頃を迎える花を愉しめる名所を訪ねます。
朝早く京都に降り立ったのは、
花の名所を訪ねる前に
その経路上にある瀧尾神社を訪れるため。
瀧尾神社の見所は、
境内の複数の霊獣や干支等の素晴らしい彫刻。
なかでも全長8mにも及ぶ
龍の彫刻は格別とのことです。
瀧尾神社
京阪本線の東福寺駅近くにある瀧尾神社は、
大丸の創業者である下村彦右衛門氏が
毎日欠かさず参拝し、後に大丸が繁栄したことで
代々下村家より崇敬されてきました。
1839年から翌年にかけて
下村家によって本殿、拝殿、手水舎、
絵馬殿が整備されました。
手水舎
手水舎 霊獣
丁寧に彫られた霊獣、
お目当ての龍の彫刻への期待が高まります。
絵馬殿
大丸の絵馬
絵馬殿の観賞を終えたあたりで
境内の様子が何やらおかしいことに気が付きます。
拝殿(仮本殿)
ここの拝殿の天井に
お目当ての龍の彫刻があるはずなのですが
拝殿の周りが柵に囲まれ、
拝殿の外周が板壁で覆われて
天井を覗けません。
本殿の様子は、もっと凄まじくて
本殿
これは何があった?
本殿の下の部分が完全に破壊されて
屋根の部分だけが残った状態………。
授与所のような所を訪ねて聞いた所によると
地盤沈下によって本殿の補強工事中で
一時的に本殿を拝殿に移しているとのこと。
お目当ての龍の彫刻は、
以前と同じように拝殿の天井にあるようですが
柵と板壁に覆われて観賞出来ません。
何とか鑑賞できないかと覗ける箇所を探して
拝殿の周りをウロチョロしてみたり、
しゃがみこんで天井を覗き込んだり、
片手にデジカメを持ちグイっと伸ばして
何度か撮影したけれども全部駄目。
朝一番からテンションが駄々下がり。
いくら龍の彫刻を観賞したいからと言って
『わた~し りゅうみるために
フランスから きました。』
等と卑怯な泣き落としの手法を駆使することを
心の中だけに留めた私を褒めてやりたい!