心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

エクトル・ベルリオーズ

2022年01月25日 | 人物

 

フランスの作曲家べルリオーズは

12歳の時に6歳年上の少女エステルに

恋をしました。

 

べルリオーズは61歳になっても

彼女のことが忘れられず70歳近い彼女に

「あなたの手を握って死にたい。」

と書いた恋文を送っています。

 

 

エクトル・ベルリオーズは、

フランスのロマン派音楽の作曲家として

その世界ではよく知られているようですが

私は申し訳ない位に知らないんですよね。

 

この記事に興味を持ったのは

この人物はどんな素晴らしい曲を

残したのだろうかではなくて

12歳の時に恋した相手への気持ちが

50年近く変わらずにいた人物だった

という点なんですよね。

 

少し調べてみると12歳の時に

恋した女性を思い続けて

生涯独身であったのかと言うとそうでもなく

2度の結婚をしているようです。

 

23歳の時に劇団の女優スミスソンに恋をして

ベルリオーズは恋文を彼女に送りますが、

その情熱的過ぎる手紙を読んで

怖くなったのか重すぎたのか

彼女から求愛を断られるのですが、

彼女への情熱が代表作「幻想交響曲」へと繋がります。

 

次にピアニストのマリー・モークと出会い

恋愛関係となり、ローマ留学を終えたら

結婚する約束を交えるのですが

ローマに到着した直後に婚約者の母親から

娘は別の男性と結婚させるとの手紙が届きます。

 

この手紙に怒り狂ったベリルオーズは、

婚約者のマリーとその母親を殺した後に

自分も自殺しようと決意して

女装のための洋服と殺害用の拳銃、

自殺用の毒薬を準備してパリへと向かいましたが

フランス国境で我に返って

計画の実行を思い止まります。

 

そして、一度求愛を断られていた

女優スミスソンと再会し結婚します。

(二人には縁があったということですね。)

 

しかし、2年もすると二人の関係が冷え込み別居し、

スミスソンが病気で亡くなると

同棲中であった歌手のマリー・レシオと結婚します。

 

で、ベルリオーズが亡くなる4年前に

12歳の時恋したエステルに恋文をとなるのですが、

本当に愛していたのはエステルなんだではなくて

二人の妻のことも本当に愛していたんだと思うのです。

 

まあこんなの女性からすると理解出来ないだろうし、

理解もしたくないだろうけど

情熱が強い男性の場合は有り得ることだと思うのです。

 

少女エステルは初恋の女性なのかな。

その恋が成就していないからこそ

彼女への情熱が冷めるような出来事も起きないので

素敵な想いのまま保持されていたのでしょうね。

 

そんなベルリオーズの情熱を

気持ち悪いと思う女性もいるだろうし、

未練たらたらでカッコ悪いと思う人もいるだろうし、

純粋過ぎたと思う人もいるかも知れませんが、

 

全くの私見ですが、

芸術や芸能や小説家等で優れた作品を残す人には、

激しい情熱の持ち主であることが

多いような気がしているんですよね。

 

セロトニンの制御が良く機能している人よりも

どばどばとドーパミンが出ることによって

ほとばしる情熱が原動力となり

素晴らしい芸術を生み出したり、

強烈な嬉しさや快感を味わえる。

 

溢れ出る情熱を恋愛やスポーツや芸術等で

成就させられると良いのですが、

それが上手くいかないと

心の針が反対側に触れてしまい

心が乱高下するのかな。

 

激しすぎる故に純粋過ぎる故に

相手を傷つけたり、自分が深く傷ついたり、

やっぱセロトニンが幸せホルモンと言われているように

心の安定が一番なのだろうか。

 

でもなあ心の安定だけだと

面白味が無い人生になりそうなので

脳内にドーパミンが最高潮に噴出しても

取り込まれることなく

セロトニンが強く働いて

心の港に戻れることも大切ですね。

 

挑戦して失敗して

泣いて、成功して喜んで、笑って

無色の人生が色彩られていく。

 

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



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