１９９８年 ８年前にポルノ映画に出演したことが
発覚したイラン人の３５歳の女性が刑務所内で
胸まで地中に埋められ石打ちの刑で処刑されました。
石打ちの刑は、下半身、胸部までを土の中に埋めて
身動きが取れない状態にした重罪人に対して
大勢の者が投石を行い死に至らせる処刑方法で、
重罪人が多くの苦痛を感じずに即死することないよう
握り拳程度の大きさの石が大量に準備されます。
２００９年１２月 ソマリアで
既婚男性が未婚女性と性行為を行ったとして
石打ちの刑で処刑。
不倫相手の女性は、未婚であったことから
鞭打ち１００回に処される。
２０１４年 内戦状態にあるシリアの
イスラム過激派（ISIS)の支配地域では、
推定１４歳か１５歳の少女が
FACEBOOKを利用した罪で石打ちの刑で処刑。
シリアでは、FACEBOOKを利用することは
禁じられていませんがイスラム過激派の教義では、
FACEBOOKの利用は姦通と同等とのこと。
２０１５年 アフガニスタン中部ゴール州で
挙式を控えた男女が挙式を行う前に
肉体関係を持ったとして女性が石打ちの刑に処され、
男性の方は、鞭打ちの刑に処される。
イスラム教の戒律が厳しい国では、
姦淫、不倫等に対して厳しい処置が
下されることがあるようで
１９７７年のサウジアラビアで
既婚者であったプリンセス（王女）が
不倫の罪で銃殺刑となり、
不倫相手の男性は、跪いた姿勢で斬首されました。
姦淫や不倫で死刑に処するのは
さすがにどうかと………さすがにないよなと
思わざる得ないのですが
自国の価値観では到底理解できず
受け入れも出来ないとしても
他国の価値観や他国内の行いについて
あれやこれやと非難したり押し付けようとするのは
正しいことだとは思えないんですよね。
その国の変えるべきものを変えるのは
その国の国民の考えの元で行われるのが
一番良いのではないかと思うのです。
最近では、２０２２年９月１６日にイランで
頭髪を覆うように義務付けた法律に違反したとして
道徳警察に逮捕された後に死亡した
２２歳の女性の事件を受けてイラン全土に広がった
抗議デモが世界中に大々的に報道されていましたが
あれはどうなったのだろうか。
どうなっていくのだろうか。
イスラム教について少し調べてみたのですが、
唯一無二の神『アッラー』から
最後の預言者に任命されたムハンマドに対して
下されたとされる啓示が記載されているのが
第一聖典『コーラン』。
「予言者ムハンマド（イスラム教開祖）が○○と言った。」
と誰々が言ったという形で記載されているのが
第二聖典ハディース。とのことで、
第一聖典の『コーラン』には、
姦淫、不倫の罪を犯した者に石打ちの刑を行うとも
女性が頭髪をベールで被うようにとも
規定されていないようです。
その昔、地球は回っていると唱えたことで
宗教裁判で異端者として有罪となり
一生涯監視付きの邸宅に住まわされ
散歩以外で外出することを禁じられた人物がいました。
ガリレオの死去から３５０年後の１９９２年に
ローマ教皇ヨハネ・パウロ２世は、
ガリレオの裁判が誤りであったことを認め、
ガリレオに謝罪しました。
多くの人々に固く信じられている何かが
変えるべきものであったとしても
それがはっきりと変化するまでには
多くの時間が必要なものもあるようです。
