2020年 イギリスのサリー州で
体重317㎏越えの30歳の男性が
身体を動かせなくなり救急車を要請しました。
消防隊員30名が出動して
住いの3階からクレーンで釣り上げられて
運び出されました。
52歳の母親と一緒に暮らしていた
30歳のジェイソン・ホルトンさんは
5年間外出せずに食欲にまかせて食べ続ける生活をし、
気が付いた時には体重が317㎏に。
もうなげやりになって
「心臓が悲鳴をあげて止まったら、その時はその時。」
と思って生活態度を変えずにいたらしいのですが
2020年の初旬に
「あかん。このままでは本当に死んでしまう。」
と命の危機を感じて救急車を要請。
救出劇は、7時間を要するものとなりました。
しかし何です。人間って健康を損なわないで
317㎏まで太れることにも驚きますが
この出来事から私達の機能は、
身体を健康に保つことよりも
精神の安定を保つことの方を優先するように
設定されていることを再確認できます。
人間の身体って
身体の健康を保つためのベストなポイントから
大きく逸脱しても健康を維持するだけ
タフな構造になっているようですが
精神は、絶妙のバランスを保っていて
やじろべえの様な調整力を持っているものの
生まれ持った調整力だけを考えると
身体ほどの余力は無いので身体の方である程度、
受け持てるような構造になっているのかも。
とことん身体のタフさにおんぶに抱っこでは
いつしかタフな身体にも限界が来るので
ものの見方や考え方、生活習慣等を変えたりして
精神の調整力をあげるてやることも大切です。
とは言え、現状を良いとは言えないけれども
そこまで深刻に考える必要が無いような時点で
生活習慣やものの見方や考え方を変える取り組みを
始める気持ちになれないもので
心療内科でお薬を処方してもらわなければ
日常を乗り切ることが難しくなったり、
それ以上の辛い状態になって
ようやく腰を上げる場合が多いように思われます。
それでも問題としっかりとちゃんと
向き合うことが出来れば問題の改善が可能ではありますが、
場合によっては、
元々の問題だけでなく二次的、三次的と問題が
積み重なっていたりすることがあるので
その分だけ時間もエネルギーも必要になります。
イギリスの317㎏越えの男性も元々の問題から
激太りによる身体の健康問題が加わってしまっています。
過剰な食欲を誘発した元々の問題に
取り組むことはもちろんですが、
それがある程度解決したとしても
もう一つの問題と向き合わなければならないはずです。
それは体重問題で、やじろべえの支点が
一般の方の場合が70㎏に設定されているとすると
317㎏に達したイギリスの男性も場合、
やじろべえの支点が317㎏に移っている可能性があります。
なのでダイエットをして標準体重まで戻せたとしても
長期間317㎏へと戻そうとする力が働き続けるので
気を抜くと一直線に317㎏へと戻ってしまうので
食習慣や行動習慣を変えて、
それが本当に自分の自然な習慣となるまでは
気を抜かずに自己管理を続けることが
求められることになると思われます。