毘沙門堂門跡境内に入るのに拝観料は必要ないので
拝観時間内であれば自由に入ることが出来ますが
唐門内の本堂、霊殿、宸殿、庭園『晩翠園』の拝観は、
拝観料が必要となります。
毘沙門堂門跡の唐門には、
徳川家の葵の御紋と天皇家の菊の紋章が
一緒に刻まれている所があります。
葵の御紋と菊の紋章を一緒に使うことを
許されている神社仏閣は、ここ毘沙門堂門跡と
上野の寛永寺と、日光東照宮の三ヵ所だけ。
本堂 木鼻
ご本尊の毘沙門天の像は、秘仏で
前回の御開帳は、333年ぶりだったとのこと。
本堂内で焚かれる胡麻の煙や灰で真っ黒な天井の本堂内で
僧侶から毘沙門堂門跡と拝観について
10分程度簡単な説明をして頂けます。
拝観をするにあたって説明を聞くことは
絶対ではないようですが
興味深く面白い話が聞けるのでお勧めです。
本堂から霊殿へ
本堂はもちろんのこと建物内の撮影は禁止されています。
霊殿の天井には、巨大な『八方睨みの龍』が描かれています。
霊殿と宸殿を繋ぐ渡り廊下
閼伽井の井戸
霊殿と宸殿の間にある中庭には、
仏前に供える閼伽の水を汲み取るための閼伽井があります。
宸殿からの境内景観
宸殿では、逆遠近法を駆使した『動く襖絵』を観賞できます。
宸殿から般若桜と勅使門
晩翠園
宸殿の裏側にある江戸時代に作庭された
回遊式庭園『晩翠園』。
谷川の水を引いて作られた滝。庭園の奥に見える観音堂。
心字の裏文字を形取った池の一つの中島には、石塔。
一つの中島には、松の木と沙羅双樹が植えられています。
晩翠園 手水鉢
一品公弁親王が凄く好まれた鞍馬天然石の手水鉢で
上野寛永寺へ下向の砌り牛に引かさせて所持されたそうです。
本堂(右)、高台弁財天(奥)、霊殿(左)
本殿と紅葉の赤色の世界の中に
紅一点の幸せ絶頂の二人………白一点だな。
毘沙門堂門跡本殿を出て
最後に勅使坂の敷紅葉を目に焼き付けます。
勅使門 石段下
毘沙門堂門跡 勅使門坂 敷紅葉
毘沙門堂門跡の拝観を終えた時刻が
午後3時半を過ぎとなってしまっていて
もう一か所、予定していた寺院の拝観を諦めることに。
初めての毘沙門堂門跡の拝観は、
絶頂期だと思えるような紅葉を観賞できたと思われるし、
想像以上に見所が沢山あって大満足の拝観となりました。
これから京都河原町まで戻り、
前々から気になっていた所に立ち寄ってから
帰路に就くことにします。