心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

入れて下さい

2023年01月03日 | 雑感・愚見

 

1992年 アメリカ・ミシシッピ州の刑務所で

たまたま開いていた調理人用の通用口から

窃盗罪で服役中の囚人が脱走しました。

 

脱走した囚人は、一夜明けて刑務所に戻ってきましたが

当然のことながら刑務所の門は施錠されていたので

刑務所に電話をかけて迎えに来てもらいました。

 

 

ぷるるる~ぷるるる~

ガチャ はい○○刑務所です。

あの~鍵が閉まっていて入れないんですけど。

 

囚人の一人が痕跡も残さず煙の如く消えたことで

刑務所では、てんやわんやの

大騒ぎとなっていたと思われますが、

ひょっこりと舞い戻ってきた時は、

刑務所の職員達は、さぞかし驚いたでしょうね。

 

脱獄する気がさらさら無くても

人間の開拓者精神をくすぐるように

ご自由にお通り下さい的に扉が開いていたら

良いのかなあ。

なんて思いながらも駄目なんですけど、

やっぱ扉の向こう側に行ってしまうでしょうね。

 

で、刑務所から脱獄出来てしまったものの

特に何をしたいわけでもなかったのか、

一夜だけ外で過ごして舞い戻る。

 

一人娘の結婚式を離れた場所から見ておきたかった。

脱獄の裏には、よくあるドラマのような物語が

隠れていたのかもと思ったりもします。

 

普通は、脱獄すると罪が加算されると思うのですが

この囚人が刑務所の外に出たものの

映画『ショーシャンクの空に』のように

手にした自由に喜びや楽しみではなく

孤独や怖さを感じてしまったのだとしたら

少々罪が加算されても

この囚人には、特に意味を持たないかも知れませんね。

 

私的には、この窃盗犯の囚人の脱獄に関して

一夜過ごして舞い戻る行動からも

極悪な人間じゃない気がするんですよね。

 

 

世の中が成果主義、実力主義へと向かう中で

出世や高収入に対して特に欲もなく

平凡に穏やかに過ごすことを求める人達の中には

組織から零れ落ちる人達もいるかも知れません。

 

そして、犯罪のボーダーラインの際にいて

ラインを少し踏み越えてしまう人達の中には、

成果主義、実力主義制度の犠牲者かも知れないと

思ったりもします。

 

 

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



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