心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

明石海峡大橋ブリッジワールド

2019年10月21日 | 名所巡り(兵庫)

橋の科学館直ぐ前にある

巨大アンカーレイジのエレベーターに乗り込み

孫文記念館を見下ろせる場所に来ています。

 

 

 

孫文記念館

 

今、私がどこにいるのかと言うと、

先ほど頭上に見ていた明石海峡大橋の道路の下の

補剛桁の通路を歩いているんですよね。

 

 

 

明石海峡大橋 補剛桁

 

補剛桁の端の通路から中央の管理道路へと

一人程通ることが出来る細い通路を渡るのですが、

通路両側47m下(主塔近くは65m)の海面が丸見えです。

 

この環境にまだ馴染んでないので、かなり怖かった。

身震いする身体の動きは生まれたての小鹿の如しです。

 

 

 

補剛桁中央管理通路 剛床板

 

東京タワーとか東京スカイツリーの展望台の一角にある

畳一畳程度の透明板の上に平気で立てない私がです。

眼下の海面が丸見えの通路の上を1㎞程歩いて行きます。

 

当然のことながら平然と歩ける訳がなく、

下を意識しないようにして歩くしかありませんが、

全く下を意識しないと貴重な体験の楽しさ面白さが

半減してしまうのが困ったものです。

 

生まれたての小鹿状態での剛床板の撮影なのですが

デジタルカメラの性能に助けられて手振れ無し。

「ありがとう。デジタルカメラ。」

 

 

 

補剛桁中央管理通路

 

剛床板を骨組みの鉄骨に繋ぎ止めている

ボルトの部分がトランプのカード一枚分程度が

切り取られていることに気が付かず、

そこに足先が沈んだ時には「うわっ!」と声が出るわ、

身体がビクンッとなるわ。

 

 

 

 

頭上の道路を走る車の通過音、眼下の海流の音、

吹き抜ける風の音がBGMとなって、

この冒険の雰囲気を盛り上げてくれています。

 

開通後20年以上経過しているのですが

長い通路のどこにも錆びつき等の

古びた感じが見当たりません。

 

淡路島と四国の徳島を繋ぐ大鳴門橋より

後に完成した明石海峡大橋に

採用されている技術は色々と進化していて

200年の使用に耐えられるものとして

設計、建築されているのだそうです。

 

 

 

 

橋桁から明石市の街並みが見えます。

一般の人が普段立ち入ることが出来ない橋桁の上を

散策するだけでも興味深いのですが、

それだけが今回の冒険の目的ではないんですよね。

 

 

 

主塔エレベーター

 

舞子側の主塔まで辿り着いた私達一行は、

主塔内部のエレベーターに乗り込み、

ビルでは98階の高さに相当する高さの

主塔最上階287mまで上昇します。

 

ハの字型をしている主塔の構造上、上昇途中に停止して

エレベーターが横に少し移動する際にガッコンと音がします。

 

恐怖を煽る演出を設けている訳ではないのですが、

もういっそのこと帰りの下降の際には、

ディズニーのタワー・オブ・テラーのようにすれば

面白いんじゃないかと。

 

 

 

天空の扉

 

海面から287mまで僅かな時間で到着。

天国への階段を登り主塔最上階の扉と言うより

天井のハッチが開いて、

私達は、いよいよ別世界、天上界へと足を踏み入れます。

 

 

 

 

 

 

絶景かな絶景かな

 

主塔最上階からの撮影は許されていますが、

事前の説明で特に厳しく言われたのが、

絶対に絶対に絶対に

どんな小さなものでも落とさないようにです。

 

また落さないように持ち物と

身体を繋ぐ紐が一杯付いています。

なのに身体と主塔を繋ぐ命綱は付いていないんですよね。

「人は落ちても持ち物落すな!」イエーイ!

 

 

 

 

かなり勇気を振り絞って柵から身を乗り出して撮影。

 

1秒ほどでしたが肉眼で真下を見た時はもう何と言うか、

私の内側では、喜びと恐怖の混在状態。

右足を天国、左足を地獄に置いている状態。

ショートケーキと世界一臭い缶詰を同時食い状態。

 

こういう時に身体が吸い込まれそうな感じがするのは、

無意識にバッドイメージを描いているからなんですが、

グッドイメージに変換するのが難しいし、

変換し過ぎない方が身のためだったりします。

 

 

 

明石海峡大橋と海と船

 

大橋は、海面から道路部分まで

約47m(最大65m)の空間を確保していて

世界のどのような大型船舶も通り抜けられるとのことです。

(アメリカの空母は怪しいとのこと。)

 

 

 

主塔最上階 記念撮影 淡路島側

 

私達が居る場所は、長さも幅も広くはないんですよね。

片側二車線の道路の横断歩道サイズ位でしょうか。

両サイドの金属板の柵が命綱代わりであり救いです。

 

 

 

主塔最上部

 

私達が居る所は287m地点。最上部は297m。

 

点検作業員の方々は主塔の上部に見えている

階段から外に出てメインケーブルの上を歩くんですよね。

私には絶対に無理。

 

ところで最上部の高さが切りの良い300mではなく

297mの3m足らずとしたのは何故なのか。

 

 

 

舞子側の眺望

 

圧巻!あかん!壮観!快感!新しい世界観!

荘厳!壮大!大奮発の大興奮!で孤軍奮闘!

爽快!痛快!ちょっと後悔!海では船が航海!

船を見下ろす絶景!絶叫!桃源郷!全米が泣いた!

怖くて私も皆も泣いている!

 

 

 

 

全ての細胞が騒めいています。

右手に小さく見える孫文記念館。

 

ケーブルで隠れてしまっている旧武藤山治邸洋館。

どこにあるのか旧木下家住宅。実は全部サブ。

 

舞子公園のメインは、

ここに立つこと。この景色を観ること。

そして、実際に身を置いた時の感覚を体験することでした。

 

 

 

 

天気の良い日には、あべのハルカスや関西空港や

小豆島まで見えるそうですが、

私の眼には自由の女神やエッフェル塔まで

見えてしまっています。

 

 

 

今回参加した第3班の皆さんと記念撮影

 

 

両側の柵の高さが

ビス止めの部分までしか無かったとしたら、

皆、写真のような笑顔ではいられないでしょうから、

ちょっとした違いが大きな違いを生み出すのが面白いなあ。

 

主塔最上階の滞在時間は、体感覚でとなりますが、

20分~30分位でしょうか。

 

体感覚は、緊張したり興奮したり楽しかったりと

気持ちや感情の影響を大きく受けてしまうので

あまり充てにはなりませんが、

与えられた時間で十二分に堪能することが出来ました。

 

貴重な体験を少しでも良い写真に残したいと

外側に少しだけ傾いている両側の柵に身体を預けて

頑張った自分を褒めてやりたい。

 

 

 

 

足元の最上階の扉が開いて

天上界から地上界へと降りる時がやって来ました。

 

 

 

 

眼下の海面には吊り橋の影が見えます。

 

主塔近くですから海面まで

65メートル近くあるはずなのですが、

ここにきてポンと飛び込めそうな位に

海面を近くに感じ始めています。

 

 

 

 

主塔最上階を体験して少しは慣れてきているのか

下を意識すると足元から身体に走る

ゾクゾクゾワゾワ感は変わらずですが、

往路よりは復路はマシになっています。

(緊張と緩和。脱感作効果)

 

 

 

 

 

 

 

「凄く綺麗だね。」「えっ私のこと?」

「景色のことだよ。」「………。」

あの二人は、この後どうなったのだろう。

 

 

 

 

 

 

トムズカフェ

 

帰りに立ち寄った大橋の補剛桁内にある

カフェレストランの窓からの景色。

 

滞在時間が5分程度だったので食事は諦めて

頂いていた100円割引のクーポン券を

バニラ味のソフトクリームに投下。

 

 

 

 

明石海峡大橋は、主塔と主塔の距離が

1991mで世界一なのですが、

1991mの最後の1mは、

阪神淡路大震災で地盤がずれたことで

当初の設計よりも1m長くなりました。

 

震災が起きた時、明石海峡大橋には

物凄い幸運が二つありました。

 

一つは、震災が起きた時間が早朝だったので

作業員がいなかったこと。

もう一つは、補剛桁の設置工事まで

進んでいなかったこと。

 

そうでなければ

大事故が発生していた可能性があるそうです。

 

孫文記念館、旧武藤山治邸、旧木下家住宅、明石海峡大橋と

どれもが揃って幸運に恵まれ

大きな被害を被らずに済んでいるので

舞子公園は、神様に愛された公園と言えるかもしれません。

 

今回私達を引率してくれた一人の責任者が、

世界最長のつり橋を造り上げたことも

誇りではあるけれども着工から竣工に至るまでの間に

事故死亡者を一人も出していないことが

何よりも誇りだと言っていたのが印象的でした。

 

 

 

夜の明石海峡大橋の風景

 

夜の明石海峡大橋の写真は、

別の日に撮影していたものです。

 

後回し後回しにしてきた舞子公園の初訪問は、

正直、明石海峡大橋の主塔のてっぺんに

登れることを知らなければ、

さらに後回しにしていたと思います。

 

 

 

 

初訪問の感想は、大橋は最高!五つ星!

中国風の孫文記念館。洋館の旧武藤山治邸。

日本家屋の旧木下家住宅。

これらの建物も十分に楽しめるものでした。

 

皆さま、私の趣味に最後までお付き合い下さり

ありがとうございます。

 

次回の名所巡りの候補地は私の中では決まっているのですが、

いつ決行するのか決まっていません。

次回も是非、お付き合いくだされば嬉しく思います。

 

 

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



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