心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

あれもこれも

2022年04月05日 | 雑感・愚見

 

1986年 横浜で44歳の男が

ラブホテルから出てくる38歳の主婦を盗撮し

これをネタにして恐喝しました。

 

ところが男は、主婦に惚れてしまい

執拗に言い寄ったために

警察に駆け込まれて男は逮捕されることに。

 

 

こんなTVドラマのような事件が

実際にあるんですね。

 

男が逮捕されるのは当然だとして

主婦の方も警察に駆け込んだことで

不倫が夫の知る所となったと思われるので

その後は、どうなったのか。

 

主婦の夫も、不倫をしていた主婦も、

犯人の男も血を流して終わる結末を招いた

犯人の男の行動は、目も当てられません。

 

そのような考えの一方で

もっと違う角度から物事を見てみると

別の考え方も浮かんでもきます。

 

 

主婦の夫、不倫をしていた主婦、

主婦の不倫相手、犯人の男の4人の内、

誰が一番罪深いのかについては

上の情報だけでは私には判断することが出来ません。

 

主婦と犯人の男の関係だけを考えると

犯人の男が加害者のように思われますが、

 

被害者の主婦と夫の関係は、

主婦は、不倫相手の男性と共に

夫への加害者であり、

主婦の夫は被害者だと考えることが出来ます。

 

だけれども、

主婦の夫が主婦に先駆けて不倫をしていたとしたら。

もし、主婦の夫が主婦に愛情を失くして

夫婦の間で喧嘩が絶えないような毎日を

主婦が過ごしていた末の不倫だとしたら。

 

主婦の不倫相手が主婦の寂しさに付け込み

上手く行けば口説けると行動したのか。

何かと相談に乗る内に

主婦のことを本気で惚れたゆえの

不倫なのかによっても印象が違ってきます。

 

それでも主婦が不倫したことを

肯定出来ないかも知れませんが、

主婦、主婦の不倫相手、夫、

それぞれに対する印象が変わってきます。

 

さらに言うと、犯人の男のしたことは

冷めきった不幸な仮面夫婦の関係を終わらして

新しい人生を歩む切っ掛けとなったとしたら。

 

この一件以降、雨降って地固まるで

夫婦間で話し合いが行われて関係が修復され

以前よりも夫婦の信頼関係が深まったとしたら

犯人の男の行動の印象はどうなるのか。

 

他にも色々な事情の可能性を考えると

複雑さがさらに増してくるかも知れません。

 

そして、当事者同士の言い分でさえ、

自分の加害者の部分を小さく表現して

自分を有利な立場に置こうとしがちです。

 

ましてや当事者から話を聞かされる第三者は、

重要な部分が欠落していたり

随分と加工された話を聞かされたものを

そのまんまの事実だと信じて一方に肩入れすることは

物事を余計に複雑にし難しくすることに

加担する可能性もあります。

 

当事者から直接聞かされた話でもそうなのに

第三者から聞かされた話になると

もはや全く別の話になっていてもおかしくありません。

 

何かの出来事において誰が加害者で誰が被害者だと

簡単に振り分けられることの方が

少ないかも知れないとの考えを

小脇に抱えておくことは大切なことかもしれません。

 

 

1978年 兵庫県内で起きたひったくり事件の

犯人の18歳の男の友人が盗品の中にあった

電話番号のメモ帳の女性に電話をし

デートを申し込んだことから犯行が発覚し

二人共に逮捕されました。

 

 

これも犯人の行動における気持ちや考えが分かりませんが

上のあれもこれもと似たような事件かなと思われます。

 

ひったくり犯に犯罪意識があまりにも乏しいのか

甘く考えすぎていたのか、

とにかく飛んで火にいる夏の虫かな。

 

戦後の混乱期に、『火垂るの墓』のような

境遇となった子供達が生きるために

犯罪を行ったのなら救いようがありますし、

逮捕した子供達が刑期を終えたら

行政は何らかの救いの手を差し伸べるべき

事案だと思われますし、

 

おにぎりを食べたいと走り書きを残して

餓死した年老いた女性のように

そこまで綺麗な生き方をすることに賛同はできず

万引きをして逮捕してもらい、

逼迫した生活の状態をしってもらい

生活保護を受ける切っ掛けとして欲しかった。

 

そのような境遇の人達とは違って

遊び金欲しさにひったりをするような若者については

厳しい処置をとるのも愛の鞭かと思います。

 

友人と言うのか安易に共犯者を選んでしまうと

後々災いを呼び込んでしまうと学んだのか、

この友人を選んだことによって

悪い道から脱却する良い機会になったと考えたのか、

どちらにしても人生の分岐点ですね。

 

 

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



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