心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

コンプレックス

2022年06月23日 | 雑感・愚見

 

2020年6月 アメリカのシカゴの路上で

男性2人を射殺した19歳の男が逮捕されました。

 

犯人の19歳の男は、ガソリンスタンド内の

ミニショップで「身長何㎝?僕も背が高くなりたいよ。」

一言話しかけた男性3人のグループの後を付けて

路地裏で銃撃しました。

 

1人は逃げて無事でしたが

16歳と17歳の男性2人が死亡しました。

 

逮捕された犯人の19歳の男は、

事件については黙秘。

 

犯人の男が拳銃を携帯して

買い物に出かけていたのは不自然ではありますが、

アメリカのシカゴは治安が悪いと言われているので

自衛手段として銃を携帯していた可能性も考えられます。

 

報道では、コンプレックスに感じていた

190㎝の身長を馬鹿にされたと感じて

銃撃したと言われているようです。

 

この事件を受けて

「初対面の人にいきなり身長を聞くのはどうかと思う。」

「馴れ馴れしく話しかけ方が悪い。」

「相手への気遣いが足らない。」等の

 

論点が大きくずれた

銃撃された3人の男性の態度について

批判するような意見もあるようですが

多くの意見は犯人の19歳の男を批判しているようなので

まだまだシカゴの治安に期待を持てるように思います。

 

だってね。加害者を擁護するような意見は、

全く人間が出来ていない私なんかが聞くと

不快にさせたら射殺されても仕方ないと

言っているようにも感じてしまうんですよね。

 

それが正当化される世界であるなら

自分が生き残るためには『やられる前にやれ』

となるしかありません。

 

百歩譲って殴る蹴るはまだしも

切ったり刺したり撃ったり

正当防衛が成立する状況でない限り

許される教義なんてないと思うんですよね。

 

 

さてですが、コンプレックスについて少しだけ。

コンプレックスは、

顕在意識として感じるものもあれば

無意識に存在しているものもあります。

 

全くコンプレックスが無いと言う人でも

隅々をつつけば、強いて言うなら的に

あげることができたりするものなので

誰しもがコンプレックスと感じるものを

大なり小なり持っていると言うことです。

 

そのコンプレックスを恥ずかしいものとして

強く注目し過ぎると酷く落ち込んだり、

無気力になったり、人と接することを過多に恐れたりして

酷くなると心の病と言われる精神状態になることがあります。

 

またアメリカ・シカゴの事件のように

指摘されたり、からかわれたりすると

龍の逆鱗に触れたかの如く激昂して

とんでもない行動をしてしまうこともあります。

 

あるいは、そこまでいかなくとも

自分のコンプレックスを刺激する

誰かや何かに対して足を引っ張ったり、

批判や非難をして攻撃することが多くなったりします。

 

自分の不完全な部分や足りない部分を修正したり

自分を高めようと行動する場合と違って

不完全なものや足りない部分を劣等として捉えて

防御的に行動したり身構えたりする場合の多くは、

 

一つのコンプレックスを克服したからと言って

問題の全てが解決するわけでは無くて

次のコンプレックスを見つけ出して同じ様に苦しみます。

 

これらの問題の原因は、

表面的にはコンプレックスの存在のように思えますが、

コンプレックスそのものが根本原因ではないからです。

 

つまりコンプレックスがあるから

その人が悩み恐れ苦しんでいるのではなくて

その人が悩み恐れ苦しむことを生み出している

ものの見方や考え方(心の癖)によって苦しんでいます。

 

復讐をしなかった授業で

先生から質問をされたらどうしようと

下を向いたり、目を合わさないようにと

後ろめたさから挙動不審になってしまうのと

似ているかもしれません。

 

正しいものとする

何と比べているのか分かりませんが、

コンプレックスの別の言い方は

個性と言うのかも知れません。

 

 

 

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