心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

カタルシス効果

2010年05月06日 | 心理カウンセリング


将来、科学が発展し時空間を自由に行き来することが
出来るようになるまでは、私達には過去も未来も、
記憶と想像によるものでしかなく、
私達の身体は、現在にのみ存在し現在のみが現実です。

しかし、心はいとも簡単に過去や未来へ、
はたまた、ファンタジーの世界へも移動します。
そして、身体が体験している世界よりも、
心が存在し体験している世界が優位となります。

そんな中で私達の行動は、過去の体験から学習したもの、
そして、個人が未来に持つ期待に基づいて決定されることになるのですが。。。

大切な人が亡くなってしまったり、
大好きな人との別れ、仲違い、
大きな失敗や挫折、夢に破れたりした後に、
以前の明るく元気だった頃のように戻れない人がいます。

仕事に復帰し、そつなくこなしているけれども以前とは雰囲気が違う。
仲間と接していても、何か雰囲気が以前とは違う。

そんな場合には、その人の心がまだ悲しい出来事の場面に
今もなお留まっている可能性があります。

その場合、過去の悲しい出来事を乗り越え、
未来への期待を持てるように取り組んでいくことになりますが、
その前に、しておかなければならない事があります。

それは、その人が悲しみと純粋に向き合い、
しっかりと、そして十分に悲しむことです。

罪悪感を持って自分を責めることを意味するものではありません。
他人や結果について怒ることを意味するものではありません。
ただ、純粋に悲しいことを悲しむと言うことです。

それを、何らかの理由で本人が向き合うことを誤魔化したり、
避けたりしている場合には、取り組みが上滑りをして
心が変化することが難しくなります。

トラウマを解消するための一つの段階として、
心に押し込んだ負の感情を吐きだすカタルシス(精神の浄化作用)があります。
それと同じ意味ですね。

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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