心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

銃世界

2024年03月21日 | 雑感・愚見

 

2021年10月 アメリカのオレゴン州で

白人の男が、恋人の女性に話しかけた

黒人男性に激怒して射殺しました。

 

この逮捕された男は、第一級の過失致死等、

合計6件の罪名で追訴されたとのことです。

 

 

アメリカは銃社会と言われていますが、

ここまで簡単に銃撃する人が

アメリカには当たり前にいるってこと?

 

せめて女性を卑猥な言葉で侮辱した黒人男性と

それに怒った男と言い争いになった末に

怒りの頂点に達した犯人の男が拳銃を取り出して

バン!バン!バンッ!のような流れか、

ギャングのような集団の一員だったと思いたいなあ。

 

 

日本の場合は、相手が挑発をしてきたとしても

手を出してしまえば、犯罪行為となり得るので

良識ある人なら余程の状況でないと

手を出さないと思われますが、

 

怒りが限界を越えた時とか、

あるいは身の危険を感じての先制攻撃の際には

自分の身体を使っての打撃攻撃。

 

最近は、なんでそんなに簡単なの?

と思うような刃物を使った傷害・殺人事件を

報道等で見聞きする度に心が曇ります。

 

 

誰しもの心の中には、攻撃性を持っていて

攻撃に踏み切る際には、相手を確実に上回るために、

確実に自分の身や価値や尊厳を護るために

 

言葉を武器に、身体を武器に、棒を武器に、

刃物を武器に、拳銃を武器にといった具合に

基本、その時のより強烈な武器を選択すると

私は思っています。

 

しかし、その個人の攻撃性や狂気性が

出口からどれだけの距離にあるのか、

また自制力の程度によって違いは大きくなります。

 

小さな刃物を一つ隠し持つだけでも

自分が強くなった気になれるだろうから

生身の自分は弱いと感じている人ほど

自己評価が低い人ほど、

そして攻撃性や狂気性が出口に近い人ほど、

より強烈な武器を手にしたいと思いますし、

 

強くなった気になると言葉や態度が乱暴になったり

横柄な態度を取る様になりがちです。

ましてや強烈な武器である銃を所持すると

それは、さらに強くなってもおかしくありません。

 

真面目だと思われている人でさえ、

自分の欲求を最大級に満たしてくれるものが

掴もうと思えば、掴める状況になった時には、

破滅的な行動を選択することがあるように

 

強烈な武器である銃は、人の攻撃性や狂気を

出口の近くまで引き寄せてしまうかもしれません。

 

そして銃が蔓延する社会では、

自分は強さの源の銃を持っているけれども

あいつもこいつも持っているとなり、

強さの優位さを感じられず

優位性と狂気の出口との間に持てるはずの

ゆとりの幅が僅かしかない状態となる。

 

自分の身を護るため、悪い奴に正義の鉄槌を下すため、

銃をぶっ放すことへの理由を色々と見出すことが

できるような治安状態がなあ。

 

銃社会では、

いとも簡単に銃撃する事件が増えるでしょうし、

車のクラクション並みに発砲音が聞こえる社会に

どうしてもなっていくように思うのです。

 

社会に銃が蔓延していない今の日本では、

感覚的にですが強烈な武器として

刃物を使った事件が増えてきているように感じますし、

またSNS等を武器とした強烈で執拗な攻撃をする人が

増えてきているように感じるので

 

アメリカの様に銃の所持を赦してしまったら

同じような事件が起きてもおかしくない社会にまで

もしかしたらもうなっているかもしれません。

 

 

銃を持ったら撃ちたくなる。

ハンマーを持ったら叩きたくなる。

 

妖刀村正、抜くと魔物に憑りつかれて人を切りたくなる。

 

中華鍋を手に入れると炒飯を作りたくなる。

勉強机を購入したとて特に勉強したくはならない。

 

 

 

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