心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

目利き

2024年03月13日 | 雑感・愚見

 

フランスでコインを購入する代金を得るために

妻に「僕は、病気だ」と何年間、何度も嘘をつき、

せしめた薬代でコインを収集していた男性は、

1961年に亡くなりました。

 

男性が残したコインは、当時で約3億フラン

(約150億円)相当の価値があることが判明しました。

 

 

嘘には言っては駄目な嘘と良い嘘がありますよね。

上のフランスの男性の嘘は、どっちの嘘なのか。

終わり(結果)良ければ、全て良しかな。

 

長年一緒に暮らしてきた夫と死別して

後片付けをしていたら

亡くなった夫が妻に内緒で収集していたコインが

まるでリスが溜め込んでいた木の実の如く

わさわさと出てきて、なんじゃこりゃ―――。

 

専門家に鑑定してもらったら

約150億円の価値があると分かった時は

夫との別れの悲しみも寂しさも

吹っ飛ぶくらいの驚きがあったことでしょう。

 

薬代をせしめて購入していた位のコインですから

購入時の価格は、高いものではなかったはずなので

天国の階段を上っている途中の夫も驚いて

階段を転げ落ちそうになったのではないでしょうか。

 

 

絵画のオークションで大金持ちの個人や

会社や博物館等が何億円も出して

競り落としていたりしますが

あの世界は一般の収集家にとっては別の世界。

 

給料で得たお金を溜めては骨董屋を回って

曇った眼で見た掘り出し物を買いあさっては

曇った眼であることを証明することが殆どです。

 

フリーマーケットを冷やかし気分でぶらついていたら

あるお店で何となく気になって購入した絵が

有名画家が描いた絵で有ることが判明して

何億円に化けたなんてこともあるようですが

極々稀なことではあります。

 

そんな極々稀な話が一昔前に日本でもあって

一般の収集家が手にした物が

衝撃の掘り出し物だったというニュースが

全国を駆け巡ったことがありました。

 

ある男性が北関東の古美術商から入手した仏像を

東京国立博物館に鑑定を依頼したところ

鎌倉時代の仏師『運慶』の作品である可能性が

高いと判断されました。

 

文部科学省は、この仏像が『運慶』の作品であれば

文化財指定となることは確実であり

仏像の海外流失を阻止しなければなりません。

 

そのため仏像が真に運慶の作品であるかどうかの

事前調査のために所有者に買取を申し出ましたが

金額面で折り合いがつかず断念。

 

真贋が判明していない段階で

文化科学省がウン億円での買い取りを申し出た時点で

限りなく本物であることが確定しましたね。

 

この仏像は、2008年3月に

ニューヨークで競売にかけられ日本の大手百貨店『三越』が、

東京立川市の真澄寺に本部を置く真如苑の依頼を受けて

約12億7800万円で落札

 

確かこの一連の経緯が

テレビの番組で放送されたとおぼろげに記憶していて

この仏像を手に入れた方は、仏像の収集家で

ふらっと立ち寄った骨董品店だったと思うのですが、

そのお店の中に複数並ぶ仏像のなかで

一尊の仏像から違う輝きを感じたので購入したらしい。

 

どうしても手に入れたい気持ちを

店主に悟られないようにして購入した仏像は、

普通のサラリーマンが購入できる額だったとのことで

リスク少なく、見返り絶大!

 

落札された大日如来坐像は、

文化財指定となるかどうかについて

長年にわたる慎重な調査のため

まだ運慶作と認められてはいないんですよね。

 

今の時点では、あくまでも運慶の作品ぽい仏像。

ぽい作品でしかないんですよね。

そのぽいの仏像が12億7800万円で落札、

と言うこともかなり珍しいんじゃないかと。

 

まず有り得ないと思いますが、

文化科学省が仏像買取の申し出を断られたことへの

意趣返しで『運慶』の作品とは認められない。

何て調査結果を出したらどうなるんだろうか。

 

真面目に長年かけて調査した結果

運慶の作品と決定づける証拠が発見されなかったと

なった場合には、どうなるのだろうか。

 

真面目な話、何においても目利きが大切ですよね。

 

人物を見極めること。パートナーの見極め。

チャンスか落とし穴か。進む道の見極め。

その時の自分自身の見極め。

 

行列につられて入ったお店が不味かったり、

突然の美味しい話が詰まった営業電話であったり、

事故物件であることが隠蔽されていたり、

知り合った素敵な女性に誘われて行ったら

悪徳セミナーや宗教の勧誘やぼったくりにあったり等々、

 

虎穴に入らずんば虎子を得ずとも言いますが

そのような生きるか死ぬかの大きな選択に飛び込まずに

自分の目利き力を少しは疑ってリスク回避が可能な選択を

積み重ねた方が賢明かも知れません。

 

特に欲に駆られたり、切羽詰まっていたり、

喜びで舞い上がっていたり、気持ちが高揚している時等、

眼のレンズが曇ってしまうことが多いようなので

要注意!

 

 

 

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