心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

敵討ち

2021年11月04日 | 雑感・愚見

 

1970年 

アメリカ・フロリダ州のマイアミ空港で

ある男が旅客機ボーイング725の胴体を

斧で切りつけ逮捕されました。

 

逮捕された男の供述によると

この男の愛犬が旅客機輸送中に

死んだことを恨んでの敵討ちだとのことです。

 

 

家族の一員であった愛犬の命を奪ったものへ

敵討ちをしたい気持ちは理解できますが、

敵討ちの相手もやり方も間違っているよねこれ。

 

 

日本では150年強前の江戸時代まで

原則的に公権力が処罰することになっていましたが、

主君や直接の親族を殺害した加害者が行方が知れずになり

公権力が処罰することが難しくなった場合に

被害者の関係者に処罰を依頼する形で

仇討が認められていたようです。

 

また敵討ちの連鎖を止めるために

仇討を受けた親族らが

仇討を遂げた者への仇討は、禁止されていました。

 

でも色々と複雑な気持ちが交錯することになるので

敵討ちを禁止して公権力のみが処罰することについては

大正解だと思いますし大賛成です。

 

ただ上の様な考えは、

今まで所、私の人生は幸運なことに

復讐心を燃やすほどの何らかの被害には

あっていないから言えるのであって、

 

復讐心を持たざるえなくなるほどの

被害者の関係者が「この手で復讐を」の気持ちは

十分に理解できますし、その気持ちを抑えることは、

かなり大変なことだと思うのです。

 

 

常軌を逸したかのような

ボーイング旅客機を斧で叩きつけた男についても

飛行機会社のあまりの対応に不満と怒りを抱き、

裁判所に問題を持ち込んだとしても

愛犬の死が旅客機の不具合に起因するものなのか、

愛犬の健康状態に起因するものなのか、

かなりややこしい問題となるので、

 

それならせめて愛犬のために一太刀をと行動したもので、

その一太刀が飛行会社の従業員ではなく飛行機に向けたのは、

常軌を逸していなかったからこその行動で

犯人の男なりの正義だったと捉えることも出来ますが………。

 

でもなあ。やっぱ色々と間違っていますね。

 

 

 

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