はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

「第2ラウンド」中川秀直vs青木幹雄・片山虎之助

2006年12月06日 | 政治

 「復党問題」に続いて、中川秀直幹事長vs青木幹雄・片山虎之助による主導権争いの第2ラウンドが始まりました。
事の発端は、中川幹事長による参院選の「公認候補見直し発言」。
総裁選で候補者見直しに言及した安倍首相に青木・片山コンビはお灸を据えていたはずなのですが、再び中川幹事長が発言したことでお怒りモードです。
 中川幹事長が仕掛けた理由の一つは、造反組落選議員が参院選に鞍替え出馬する話が参院執行部内で進んでいたからでしょう。 
批判の矢面に立ってまで、青木幹雄が目論んでいた「造反組の前職を含む一括復党」というの要求をはねつけたのも、出来レースで公認候補を決めようとしていることを嫌ったのではないかと思います。
 もう一つの理由は、「勝てる態勢になっているかどうかの検証は年内にも始める」と語ったように、世論調査などで民主党に引き離されている選挙区もあることが確認できたためでしょう。
 2004年の前回参院選では獲得議席が49、民主の50議席に競り負けています。安倍首相は幹事長として選挙を指揮したのですが、敗北の責任を取る形で幹事長代理に降格されましたが、青木幹雄は降格どころか議員会長に昇格しています。
 来年の選挙結果が悪ければ責任を取らされるのが中川幹事長となるならば、地元利益誘導のだけしか主張しない公認候補よりも民主党との政策論争で戦える新人候補を送り込みたいのでしょう。
 中川幹事長はすでに参院選では「公務員制度改革」「社会保険庁改革」「教員免許更新制の導入」の『3本の矢』で公務員の民間並みリストラ訴えることを明らかにしていますから、相当に力を入れる覚悟あるようです。
 最後に深読みの理由ですが、仮に青木・片山コンビがゴリ押しで候補者差し替えをせずに選挙に戦ったときの責任の所在をハッキリさせておくつもりもあるのではないかと思います。
 あまりに強くなりすぎている参院側の存在が「古い自民党」の姿そのもので、そこに手を突っ込む覚悟を決めたのではないでしょうか。


応援のクリックをお願いします。