あるがままに徒然雑記

日々の雑感を、時に任せて・・・

名作映画会 懐かしい映画を2本観ました

2013-09-14 | 映画・観劇
府中グリーンプラザにて、年5回くらいの割で、
“日本映画を芸術に昇華させた巨匠10人の監督特集”として、
2本立ての昔懐かしい映画を見ることが出来ます。
9月は「浪花の恋の物語」と、「にっぽん昆虫記」でした。

「浪花の恋の物語」(1959年・東映)は、
近松門左衛門作の人形浄瑠璃「冥土の飛脚」と、
それをもとに作られた歌舞伎「恋飛脚大和往来」を、
成沢昌茂が脚色し内田吐夢が監督。
作者である近松門左衛門を狂言回しに登場させ、
物語に奥行きをもたせた構成が高く評価された。
キネマ旬報7位。

出演者の中村錦之助・有馬稲子はこの映画をきっかけに結婚し、
近松門左衛門役の片岡千恵蔵は眼光鋭く独特の雰囲気での存在感。
子役でちょくちょく出ていた可愛い女の子は千恵蔵の愛娘で、
確か植木千恵ちゃん。
錦之助のデビュー作「ひよどり草子」を、
ひばりさんと共演した映画をを思い浮かべると、
格段の美男子になっていました。
有馬稲子の美しさはいうまでもなく、
画像も美しく見ごたえのある作品でした。


にっぽん昆虫記(1963年・日活)は、
今村昌平が長谷部慶次とともに書いた
オリジナル脚本を監督し映画化。
東北の農村に生まれ、やがては東京で売春宿の女中から、
コールガールの組織のマダムになる女性の、
昆虫のような生命力に満ちた半世紀を、
エネルギッシュに描いた今村昌平の代表作。
キネマ旬報1位。

主演の左幸子は日本女性最初の、
ベルリン国際映画祭主演女優賞受賞
当時の女性の生き方を壮絶で、
したたかな演技に魅せられ圧倒されました。
時代背景も大正から昭和にかけての事件も取り込み、
戦中戦後の激動を生き抜く一人の女性の半生を、
徹底的なリアリズムで描きあげる。
すばらしい作品でした。








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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじかみ様 (setsuko)
2013-09-16 21:49:57
 はじかみ様

懐かしい映画二本立てSetukoも観ました。
とってもよかたです。
「浪速の恋の物語」はデジタルのカラーでなく
フィルムのカラーだったので趣きがあって
とても昭和を感じました。

にっぽん昆虫記」はモノクロでした。
カラーで上映した「浪速の恋の
物語」の後だったので
最初、違和感を少しかんじました。
でもすぐ慣れて 惹き込まれました。

二本とも素晴らしい映画でした。

またご一緒できるといいですね。

いつも素敵な解説と映像ありがとう
ございます。
返信する
setsuko様 (はじかみ)
2013-09-16 23:27:23
昭和の懐かしい映画、
二本とも素晴らしい映画でしたね。
映像がとても綺麗で、落ち着きがありました。
名作映画会何回か見ていますが、
とてもいい企画ですね。
また次回も行ってみましょうね。

偶然ご一緒でき嬉しかったです。
コメント有難うございます。
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