あるがままに徒然雑記

日々の雑感を、時に任せて・・・

映画 小さいおうち

2014-02-07 | 映画・観劇

“小さいおうち”第64回ベルリン国際映画祭
コンペティション部門 出品決定作品を
地元の映画館で久しぶりに鑑賞してきました。

山田洋二監督が描く、昭和から平成にかけ、
家族の秘密をめぐる珠玉の作品

赤い屋根の小さいおうちの中に大きな悲劇が秘められていた。
タキさんという素朴なお手伝いさんの目から見た、
さまざまな人の生き様を純粋な心で見据え、
時代の制約の中での美しくも悲しい、
恋愛模様をノスタルジックな風景の中に、
時代背景もきちんと交え、
懐かしくもあり郷愁をそそる何かを感じさせる。
タキさんの長生きしすぎたという台詞には感慨深いものがあった。
時代によって人の生き方も変わってくるが、
内に秘めた心には変わりがないと思う。

主演の松たか子さんは美しく、ベテランの賠償千恵子さんの、
存在感ある自然な演技には感動しました。
また、久石譲さんの音楽も素晴らしく、
内容に比してやさしく暖かい上品な作品となって、
あとからじわ~と感じるものがこみあがってきました。