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ヒース・レジャー、アカデミー助演男優賞受賞!

2009-02-23 17:01:52 | Weblog


本日23日(現地の時間では22日)、アカデミー賞の授賞式が行われました。

そして、見事ヒース・レジャーが助演男優賞を受賞しました。やったぜ!

受賞作品は以下の通りです。
作品賞…スラムドッグ$ミリオネア
監督賞…スラムドッグ$ミリオネア
主演男優賞…ショーン・ペン(ミルク)
主演女優賞…ケイト・ウィンスレット(愛を読むひと)
助演男優賞…ヒース・レジャー(ダークナイト)
助演女優賞…ペネロペ・クルス(それでも恋するバルセロナ)
美術賞…ベンジャミン・バトン 数奇な人生
撮影賞…スラムドッグ$ミリオネア
脚本賞…ミルク
脚色賞…スラムドッグ$ミリオネア
録音賞…スラムドッグ$ミリオネア
歌曲賞…スラムドッグ$ミリオネア
作曲賞…スラムドッグ$ミリオネア
編集賞…スラムドッグ$ミリオネア
視覚効果賞…ベンジャミン・バトン 数奇な人生
外国語映画賞…おくりびと
衣装デザイン賞…THE DUCHESS
音響編集賞…ダークナイト
長編ドキュメンタリー映画賞…MAN ON WIRE
短編ドキュメンタリー映画賞
メイクアップ賞…ベンジャミン・バトン 数奇な人生
長編アニメ賞…ウォーリー
短編アニメ賞…つみきのいえ
短編映画賞…SPIELZEUGLAND (TOYLAND)
(分からなかった作品名は原題にしました)

残念ながら、ダークナイトは助演男優賞と音響編集賞の2つだけでしたが、ヒースが受賞しただけでも十分嬉しいです!

びっくりしたのはやはり『スラムドッグ$ミリオネア』ですね。話題の映画だとは聞いていましたが、作品賞や監督賞などの主要部門を含む8部門受賞(ダークナイトのノミネート数と同じ)とは驚きです。
特に作品賞は『ミルク』か『ベンジャミン・バトン』なんじゃないかと思っていたので意外でした。しかもノミネート10個のうち逃したのは音響編集賞のみ(歌曲賞が重複で2曲ノミネートでした)ですからかなり凄いです。




それでは最後にヒース・レジャーのジョーカーの受賞を記念して、だいぶ前に作った「もしも映画版スパイダーマンの世界にダークナイト版のジョーカーが来ていたら?」という創作話を載せて終えたいと思います。基本的に以前自分で翻訳したダークナイトのノベライズをコピペ改変しただけのショボイもので、自己満足で作ったので突っ込みどころ満載ですが、良かったら見てみてください。

―――――


ニューヨークシティ、マディソン・アヴェニューにある〈ファースト・ナショナル銀行〉の警備体制は非常に厳重であったが、それには理由があった。というのも、この銀行は二度もスーパー・ヴィラン(常人にはない力を持つ悪党)の襲撃を受けていたからであった。最初はドクター・オクトパス、そしてサンドマン―《デイリー・ビューグル》はそう名付けていた―どちらも街を騒がせた犯罪者だった。だが、二回ともある男のおかげで犯行は阻止され、金銭面での被害は最小限に防がれていた。その男とはスパイダーマンのことだった。厳重な警備体制に加えて、そのような守護者までいるという状況は、銀行強盗たちにとって非常に厳しい状況であった。そんなわけでこの銀行を襲おうなどというような愚か者はいないと思われていた。少なくともスパイダーマンでも敵わないような超人以外では…。しかし、それは甘い考えだった。その計画を立てた人物は超人ですらなかった。



日光が窓ガラスの上で輝いているところで、ホーンが鳴らされ、エンジンの音がしていた。排気ガスの細くて青いもやが宙に浮いていた。
それらより上の方では、クラウン(道化)マスクを着けた二人の男が武器と道具を装備して、10フィートの高い窓に面している屋根裏に立っていた。最初の男は上に狙いをつけて消音のオートマチック拳銃をガラスに向けて発射し、その破片が床に落ちるのを見た。その男のコードネームはDOPEY(ぼんやりした奴)だった。HAPPY(幸せな奴)というコードネームを付けられた2番目の男は、空になった窓枠を踏んで、肩に担いだスピアガンの狙いを定め、引き金を絞ると、鉤のついた長いケーブルが通りの向こう側にしゅっと音をたてて向かっていき、別の建物の壁に埋まった。DOPEYは彼のケーブルの端をむきだしのI型鋼に固定して、彼のパートナーにうなずいた。HAPPYはバッグをケーブルに引っかけて、空のままそれを向こう側に送った。一瞬後、HAPPYとDOPEYはバッグに続いて、線の上に合う運ばれた装置の先からぶら下がった。
その下の3ブロック離れたところでは、暗い着色ガラスのウィンドウと違法なナンバープレートを付けた黒いSUVが2台のスクールバスの間を疾走して、交差点で止まるためにぐいと動いた。助手席側のドアが開くと、作業着を着た背の高い男が戸口から駆け、車に乗り込んだ。その中では、彼がクラウンマスクをポケットから出して被り、もう一人のクラウンと向き合うために彼の席を回した。BOZO(アホ)というコードネームの男が運転席に着いた。「3人揃った。仕事を始めようぜ」と男が言った。その男のコードネームはGRUMPY(不機嫌)だった。
後部座席に座っているCHUCKLES(含み笑い)というコードネームの男が、コンパクトサブマシンガンに装填しながら見上げて言った。「これだけか?3人だな?」
GRUMPYが言った。「屋根の上に2人いる。あと、すでに何人かが潜入中だ。えっと…分け前は何人分だったっけな?」
「そういや、この仕事を計画した奴を忘れてないよな?」 とCHUCKLESは言った。
「ふん」とGRUMPYは言った。「自分はただ待っていて、金を掠め取る。それがジョーカーだ」

屋上では、DOPEYとHAPPYがアクセスパネルをこじ開けていた。 HAPPYは作業を中断しDOPEYの方を見つめた。「どうして奴は皆にジョーカーと呼ばれてるんだ?」
「俺は奴のしている化粧が原因と聞いたぜ」とCHUCKLESは言い、青の厚いCAT5ケーブルの束を引き抜いた。
「人々を怖がらせるためだ。出陣化粧みたいなもんだろう」

通りの後ろでは、BOZOが銀行の前のメーターで測られた駐車場所にSUVを動かしていた。彼はエンジンを切り、メーターを気にすることなく銀行に入った。GRUMPYとBOZO、そしてCHUCKLESはアサルトライフルと数個の空のダッフルバッグを運んだ。内部では、GRUMPYがいったん天井へ発砲し、CHUCKLESは彼の武器の床尾で警備員の頭を打ちつけた。そしてBOZOはドアを閉め、ブラインドを降ろした。
GRUMPYはさらに発砲して、「今すぐ全員床にふせろ!」と大声で叫んだ。 そして顧客と従業員は同様に、手とひざを腹に落とした。何人かの先に潜入していた部下たちも武器を構えた。その時、上級金銭出納係のうちのひとりが何とか通報ベルのボタンを押した。彼女のいる場所の15階上の屋根の上では、DOPEYがプラムサイズの電子装置を見つめてかすかな音を聞いた。
「それは何だ?」HAPPYは尋ねた。
「俺たちの計算通りだと通報ベルはここに来るようになっている」とDOPEYは言った。「変だな…、警察に通報してないぞ。プライベート・ナンバーのようだ」
彼の後ろでは、HAPPYが彼の銃を上げ、DOPEYの頭の後に消音のオートマチック拳銃を発射した。DOPEYが死んで屋根に落ちたとき、HAPPYは彼のバッグを拾った。 それから彼はバールを取って、屋根のドアをあける仕事にとりかかり始めた。1分もしないうちに彼はそれをこじあけ、赤い球だけが点灯している急勾配の階段を駆け下りていた。 最下部に達したとき、彼はEXITと記されているドアを開け、光っている鋼の金庫室の前に立っていた。

銀行では、BOZOとGRUMPY、そして数名の部下達が顧客と金銭出納係のいる列のところを下っていた。彼らは1枚の壁に沿って立っていた。 BOZOはそれぞれに手榴弾を手渡すとGRUMPYがあとに続き、そしてピンを引いた。他の部下もそれに倣った。人質は手榴弾が爆発するのを防ぐために先端を維持し、両手で手榴弾をつかんだ。
「我々は君たちが貴い生命のために両手をそのままの状態にしておく以外のことは望まない」とGRUMPYは人質に話した。

HAPPYはドリルを金庫室に固定して、ボタンを押した。機会が高い音を立て、ドリル刃が金属に食いこんだ。何回もいじくり回したり位置を変えたりして、彼はドリルを操作することができた。
GRUMPYは横の入り口から部屋に入った。その時、ドリルのノイズがきしるような音に変わった。HAPPYは彼をちらっと見て言った。「もうほとんど終わりだ」
彼は大きいホイールをつかんで回転させた。
「ところで、アラーム・ガイはどこだ?」GRUMPYは尋ねた。
ホイールの回転が止まった。HAPPYがそれを引っ張ると、金庫室が開いた。「ボスが仕事が終わった奴は殺せって俺に言ったんだ。分け前が1つ減る」
「面白い」GRUMPYは言った。「俺も奴に同じことを言われたぜ」 
HAPPYは腰のベルトにあるピストルをつかみGRUMPYに立ち向かうために急いで振り向いたが、彼は遅過ぎた。GRUMPYは彼のアサルトライフルを発砲させた。しばらくするとHAPPYの体の上を通って、金庫室に踏み出した。
彼は立ち止まり、少なくとも8フィートの高さの現金の山を見つめた。
10分後、彼はいくつかのふくらんだダッフルバッグを背負って銀行に現れた。彼はBOZOたちの足元にそれらを落とし、笑った。
「来いよ」彼は言った。「荷物は沢山だぞ」
強盗たちが金庫室の方に姿を消すのを、人質は手榴弾をしっかりつかんで見ていた。何人かは緊張しながら隣の人をちらっと見た。また特に何もしない者や、目がぎゅっと閉めた状態で唇を音もなく動かしている者もいた。
強盗たちが再び現れ、各々いくつかの金が詰められたダッフルバッグを背負い込んでいた。GRUMPYは最初のひと束の横に次のバッグを床に落として「奴が賢かったら、俺たちにもっと大きい車を持って来させただろうな」と言った。
それからシュッという音がして、3人目の強盗(CHUCKLES)は後ろに倒れた。そして、彼はどこかへと消えた。そういえば、沢山いた部下たちも皆姿を消していた。CHUCKLESと入れ替わるように、赤と青の派手なコスチュームを着た男が現れた。「よーし、そこまでだ。それ以上動くんじゃない。黙って手を挙げて降参した方がいいと思うよ」
強盗たちは黙って武器を構え始めた。
「君たち、人の話を聞いてなかったのかい?動かないように言ったんだけど…」
「動かないのは貴様の方さ、クモ坊や。これが見えるか?」
スパイダーマンはそちらを見て、驚いた。男(BOZO)の服には大量の爆発物が括り付けられていた。
「あんた、何考えてるんだ!自分を殺したいのか?」
BOZOは頭を横に振った。「いや、俺が殺すのはバスの運転手さ」
「バスの運転手?どのバス―」
BOZOは最も近い窓をちらっと見て、後ろへ跳んだ。
黄色いスクールバスの後部が窓を突破し、ガラスのシャワーを部屋に降らせた。スパイダーマンは何とかバスをかわしたが、GRUMPYはそのまま轢かれて、出納係の檻にぶつけられた。BOZOは落ちた武器を拾い、爆弾を見せつけながらバスに向かうためにターンした。もう一人のクラウンがバスの後部ドアを開き、ダッフルバッグをバスに積み込み始めた。BOZOは手榴弾を仕掛けていた。それらが終わると、BOZOは彼を射殺した。
サイレンが遠くで悲しげな音をたて始めた。
BOZOは起きあがるとバスの方へ歩きだした。そして彼のジャケットからほどけている紫の糸を手榴弾に付けた。彼はバスに乗り込み、後ろのドアを閉めた。そして紫の糸で罠を仕掛けた。
一瞬後、バスのエンジンが不平を言いだし、そしてバスは歩道を越えて通りへと動きだした。
紫色の糸が入り口付近に仕掛けられた手榴弾からピンを引っ張った。
人質は叫び声をあげた。
手榴弾はしゅっと音をたて、赤い煙を噴出させたが、爆発しなかった。
その時、スパイダーマンは起き上がるとバスに轢かれた男の元に駆け寄っていた。即死のようだった。次に人質の安否を確かめ、全員無事であることが分かると一息ついた。
それから、彼は先ほどの主犯格の男について考えを巡らせた。奴は一体どこからやってきたのだろうか?
彼は外を見た。
甲高い音のサイレンを鳴らして、パトカーがやってきたところだった。先ほどのバスは既にどこかへと消え去っていた…
―――――

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