Comegetsome!

気に入った映画、漫画、フィギュア等を紹介するブログです。

Groovy ! 18インチ・アッシュフィギュア

2008-12-31 15:38:58 | 死霊のはらわた
今年最後の投稿です。

最初はどのネタで行こうか迷いましたが、やはりをこのブログの名にある映画の人物の名ゼリフを使っているので、その映画のフィギュアに決めました。

では、今回紹介するのはこちらです!


マクファーレントイズより2001年に発売された18インチのアッシュ、フィギュアです!

一応説明しますと、アッシュというキャラクターは死霊のはらわたという映画シリーズ(原題Evil Dead、スパイダーマンのサム・ライミ監督の商業的デビュー作)の主人公で、こちらは3作目(Army of Darkness)での姿を再現したフィギュアです。
と言っても、実際は3作目でこの姿で行動するのは冒頭だけです。ただ、2作目やコミック版、ゲーム版などでは大体この服装で出てくるのでアッシュと言えばこの服装!というイメージが強いですね。

以前紹介したフィギュア(Necaのフィギュアではなくマクファーレンの方)の拡大版ですが、格段に良い出来です!
(そちらの記事はこちらhttp://blog.goo.ne.jp/hailtotheking/e/ae97ab53c1f587bdb9c7d4a5b1fb7271)

それでは良かった点と悪かった点を挙げていきます。
良かった点
・大きくて迫力がある(18インチのビックスケール!)
・リアル(俳優の顔にソックリ!)
・サウンドギミック付き(劇中のセリフをしゃべります)
悪かった点
・付属品に死者の書が無い(残念です…)
・チェーンソーがちょっと手抜き気味(小さい方のフィギュアでちゃんと塗装されていた箇所で省略されているところがあったり、パーツのつけ間違いがありました)

付属品はチェーンソー、ショットガン、義手です。







収録ボイスは以下の通りです。
・Well hello Mister Fancypants.
・Alright. Who wants some?
・Alright, you primitive screw-heads, listen up! See this? This... is my boomstick!
・Groovy!
アッシュには名(迷!?)ゼリフがたくさんあるので、まだまだ物足りないですね。


小さい方ではショットガンを義手の右手にしか持たせられなかったのですが、こちらはちゃんと左にも持たせられます。


以前紹介したフィギュアとの比較。小さい方が大体6~7インチなので、3倍ぐらいの大きさです。

もちろん、チェーンソーと義手の付け替えも可能です。





いくつか残念な点もありますが、アッシュのフィギュアの決定版とも言える出来なので、ファンなら絶対買って損は無いです!


This is my... Boomstick!

勝手にDC祭り!

2008-12-30 21:50:05 | フィギュア(その他)
しばらくぶりの投稿です。
今まで放置してしまう形になってしまいましたが、実は自宅のパソコン(私個人のではなく家族全員で使っています)が壊れてしまって新しく買い替えることになったのですが、年末ということもありいろいろ手続きなどがあって今まで時間がかかっていました…
今日からまたいろいろと入手したものなどを紹介していこうと思います(今年はあと2日しかありませんが)。

今年一年を振り返ってみると、(私にとっては)ダークナイト!の年でした。おかげで一気に他のDC(バットマンやスーパーマンのコミック会社)の作品にも興味が湧きました。
また、来年はコミックファン待望の話題作ウォッチメンの実写映画が公開されるなどまたもやDCコミックス原作の映画が(日本以外で)注目されているので、期待しています。ちなみにウォッチメンは名作という評判だったので数年前から注目していましたが、原作の邦訳版が絶版でプレミア価格なため見ることが出来ませんでした。だから、映画化は本当に嬉しいです。

というわけで、本日は以前からこちらで紹介しようと思って(パソコンの故障で)出来なかったDC関連のグッズを紹介していこうと思います。

まずはこちら!


現在、店頭に並んでいるペプシNEXを買うと付いてくるおまけの、ベアブリックです!

本来はあまりこういうデフォルメされたグッズは好きではありませんが、今回のダークナイト関連グッズの少なさに悲しんでいたため、飛びつくように買ってしまいました。最初はダークナイトとスーパーマン・リターンズのやつだけを買うつもりでしたが、小さいながらに可動も良くて思ったよりいい出来だったので他のキャラも集めようかと思ってます。特にVフォー・ヴェンデッタはDC関連の作品なので手に入れたいです。



バットマンです。意外とかわいくていいですね。


ジョーカー!なかなかの力作です。


あれは何だ?鳥か、飛行機か、それとものっぺらぼう?!いや、スーパーマンだ!


クリスタルスーパーマン。こんなキャラ、映画に出てましたっけ?


オマケ(DCコミックスとは関係ありません)。以前のスターウォーズシリーズの時のダースベイダーです。

次回紹介する(予定)のはこちら!





ダークナイトDVD発売!

2008-12-10 21:47:07 | Weblog


本日は何と…

ダークナイト・DVD&ブルーレイの(公式の)発売日です!

というわけで、昨日に引き続きBATPOD プレミアムBOXの紹介をします。

本日紹介するのはDVD本体の方です。


パッケージ裏。落書きはジョーカーなりの皮肉が利いていて素晴らしいです。しかもスケアクロウまでいます!

まずは本編の方から。
字幕は3回みたので、とりあえずまだ見ていない吹き替えの方を見てみました。吹き替えの出来は正直言ってあまり良くありませんでした。吹き替えなりの良さもたくさんありますが、修正が必要だと思います。劇場公開時ならまだ我慢できますが、すでに字幕という参考になるものがある上にこんだけ時間をかけてこれではやる気が足りないように思えます。
それと、やっぱり集客率アップのためにも劇場公開時に吹き替えでやっておいて欲しかったです。

主要キャスト吹き替えの個人的な満足度

ブルース:全然駄目です。違和感大。
バットマン:許容範囲です。
ジョーカー:まあまあです。思っていたよりは良かったけど、所々で惜しい箇所がありました。
デント:少々違和感あり。後半はそんなに気になりませんでしたが。
ゴードン:まあまあですが、最後の決め台詞が駄目でした。
レイチェル:問題なし。
アルフレッド:問題なし。
フォックス:問題なし。

という感じでした。

やっぱり、肝心の主人公が駄目だったのが残念でした。バットマンとブルースの使い分けがうまく出来てないし、ブルースの方は特に駄目でした。
ジョーカーは、初登場時の台詞があっさりしすぎていて、ヒース・レジャーの独特な粘ちっこさというか余韻が残るような話し方が再現されていないのと、どうしても声優さんの代表作であるクレヨンしんちゃんのヒロシのイメージが強くて、最初に見たときは駄目だ!と思いましたが、全体的には頑張っていたと思います。

あと、吹き替え版の翻訳自体は字数制限のある劇場公開時の字幕では省略されていた部分もちゃんと訳されていて、ノベライズの翻訳の参考になるな~と思ったのですが、一部重要なシーンのところが間違っていたり変だったりして、それが声優さんの頑張りを無駄にしてしまっていたりします。
例えば、本当なら「公平」と訳すところを「恐怖」と訳していたのですが、そこは劇場公開時の字幕でも間違っていたし、とても重要な台詞なので気を付けて欲しかったです。それと字幕で「高潔」となっていた箇所が潔癖になっていましたが、そこの訳は「高潔」の方が気に入っていたので残念でした。

映画館で見ていなくて、DVDで初めて見るという人は、最初に字幕で見ることをおススメします!一度見てから吹き替え版にトライしましょう。

映像の鮮明度などについてはあまり詳しくありませんし、家のしょぼいテレビでは参考にならないので割愛させていただきます。



特典について
特典はちょっと物足りない気がしました。まず、キャストのインタビューなどがいっさいありません。亡くなってしまったヒース・レジャーは仕方ないとしても、他のキャストのは見たかったのですが…。メイキング等についても、もっとあってもいいと思います。また、監督の意向により音声解説等もありません。とにかく、まだまだ足りないと思うのでいずれ再発売時にでも追加してほしいです。

おススメの特典はゴッサム・トゥナイトニュースです。映画では出ていないキャラや印象の薄かったキャラにもスポットが当てられているし、何より作りこみが細かいです。スケアクロウことジョナサン・クレイン博士も本編より大活躍!(キリアン・マーフィは写真のみですが)。特に最後の特集は優秀で、デントを演じているアーロン・エッカートが終始出ている上に、最後の速報ニュースによる終わり方も最高です!

収録内容は以下の通りです。
メイキング
・撮影風景…銀行強盗シーンのメイキング。主にIMAX撮影の苦労話などです。
・ダークナイトの音楽~混沌の世界~…以前に紹介したサントラのブックレットに載っていた話を映像化したメイキング(というより元になったもの)と思われます。
・世紀の大追跡…見せ場の一つである、ジョーカーによるデント襲撃~トレーラーの横転シーンまでのメイキング。
・ダークナイトの裏側に迫る…香港の高層ビル、判事の行き先(上へ)、ランボルギーニ・ムルシエラゴ、病院爆破、SWAT落下シーンのメイキング。ヒース・レジャーの貴重なカットシーンもあります。
・進化するバットマン~バットスーツとバットポッド~…バットマンの装備とバットポッドの制作秘話。後半には様々な部門のスタッフのコメントがあります。
IMAX映像シーン
・序章
・香港
・大激走
・衝突 ランボルギーニ
・プルイット・ビル
・ダークナイト
ゴッサム・トゥナイトニュース
・特集1"選挙戦の行方"
・特集2"億万長者の素顔に迫る"
・特集3"蔓延する悪"
・特集4"街を守る~ジム・ゴードンの戦い"
・特集5"対決!ギャングvs警察"
・特集6"ゴッサムの光の騎士に問う"
スチール・ギャラリー
予告編・テレビスポット集…テレビスポットは色々なタイプのものがあります。どれも作品の素晴らしい点をよく捉えているものばかりなので、日本でも全部放送して欲しかった…
合計156分(パッケージ裏より)


ダークナイトDVD発売記念!三日連続バットマンフィギュア特集3:BATPOD プレミアムBOX

2008-12-09 22:18:10 | フィギュア(その他)
三日連続で行ってきたバットマンフィギュア特集ですが、本日で最後です。

では、今回紹介するのはこちらです!


BATPOD プレミアムBOXです!

このバットポッドフィギュアはダークナイトのDVDまたはブルーレイディスクの限定版に付属します(ちなみに私はDVDプレーヤーしかないのでDVDです)。本来、明日が発売日なので、原作版のバットマンフィギュアを紹介する予定でしたが、既に入荷されていて入手できたのでこちらを紹介します。


BOXの片側がバットマンで…


反対側がジョーカーです!


DVD自体はBOXの底に入っています。

では、肝心のバットポッドフィギュアケースを紹介します。
小さめのサイズなので結構雑な出来かと予想していましたが、思っていたよりは良くて、いい感じにデフォルメされていると思います。ただ、ムービー・リアリゼーションやムービー・マスターズのバットポッドなどをもっている方なら、少々物足りなく感じるかもしれないです。


大きさは全長18cm、高さ4cmくらいで、大体3,5~4インチのフィギュアのスケールだと思われます。


 
DVDを収納する部分は取り外しできるので、そちらだけで持ち運ぶことも可能です。


ケースを開くとこんな感じです。


DVDを収納してみました。

この大きさを考えればそんなに悪くないと思うのですが、何か物足りないというか違和感があるなと思って、良ーく見ていたら、バットマンがいないので駄目なのだと気づきました。だから、試しに持っていたバットマンを乗せてみました。


乗せたのはビギンズ版のミクロマンですが、それなりにいい感じです。


ミクロマンのマントではタイヤに引っかかるので、ダース・ベイダーのマントをかぶせました。

もし乗せる場合はハンドルなどが壊れないように気をつけないと、部品の強度がそんなに強くないので折れる可能性があります。また、3,5インチサイズなら他のフィギュアも乗せることは出来ると思いますが、そのサイズでも稼動ポイントが多くないと載せられないと思います。


ムビリア版と。

個人的には買って後悔していませんが、上にも書いたようにムービー・リアリゼーションやムービー・マスターズのバットポッドなどをもっている方なら物足りなく感じると思うし、バットポッド目当てだと少々ガッカリするかもしれません。まあ、おまけと割り切って、記念に買うかなという位の気持ちの方が良いと思います。




まだDVDの方を見ていないのでそちらは紹介しませんが、明日までに見て紹介したいと思います。というわけで、これから見ます!



おまけ
私の地元の図書館では、時々無料で映画上映をやっています(対象映画は図書館にあるDVD・ビデオだけ)。そこでボランティアとして働いている人にたまたま知り合いがいたので、私はバットマン・ビギンズをリクエストしました。それで、見事上映してくれることになったのですが…


主演に注目!

ダークナイトDVD発売記念!三日連続バットマンフィギュア特集2:スケアクロウ

2008-12-08 23:15:42 | フィギュア(その他)
昨日に引き続き、ダークナイト関連フィギュアの紹介をします。

本日紹介するのはこちら!


スケアクロウです!

このスケアクロウは昨日紹介したジョーカーと同じくマテル社のムービーマスターズというシリーズのフィギュアです。こちらもネットオークションで入手しました。価格は大体2千円~3千円くらいでした。

パッケージはダークナイトとなっていますが、このフィギュアはビギンズの終盤に出てきたときのスタイルです。

フィギュアの方は既に5インチでも何度かフィギュアになっているからか、出来はなかなかだと思います。まず、プロポーションは結構いいです。下半身や腕の稼動はジョーカーとさほど変わりませんが、上半身は腹のあたりで曲がるので、ジョーカーよりもアクションできます。しかしどちらの映画でもスケアクロウは劇中で大したアクションをしてないので、そこら辺はこれよりもむしろジョーカーに力を入れてほしかったですが…


ジョーカーと同じく上腕に回転軸はありませんが、結構いろんなポーズがとれます。


大!


マトリ…


ちょっと休憩。


昨日紹介したジョーカーと。ダークナイトにジョーカーが出ると発表された当初は、こんな風に2人が組むのかな~とか勝手に予想してたので、まさかスケアクロウがあんな事になるとは夢にも思っていませんでした…

実は劇中にはこの姿でバットマンと絡むシーンは存在せず、彼のこの姿での登場・活躍シーンは馬に乗って出てきてレイチェルに撃退されるシーンだけです。だからレイチェルがいないとあまり存在意義がないと思うので、是非レイチェルも発売して欲しいですね!(実際そんなに欲しいわけではないですが、何だか寂しいので…)

というわけで、レイチェルはありませんが、ちょうどいいサイズの馬を持っていたので、それを使ってこのスタイルでの彼の唯一の活躍シーンを再現してみました。


私はスケアクロウだ!

本音を言うと、レイチェルやこのスケアクロウよりも出して欲しかったのがスーツ姿のスケアクロウです。なぜならビギンズでのスケアクロウはスーツ姿のイメージが強かったし、ダークナイトでもスーツ姿だったからです。だから、「このシーンのスケアクロウよりもそっちを出せよ!」と不思議に思っていましたが、なんと本当に出るようです(来年ですが)。ありがとう、マテル!

あと、このシリーズ(ムービーマスターズ)には昨日も紹介しましたが、各フィギュアにゴッサム市警の証拠品という設定の専用付属品がそれぞれ一つずつ付いています。

スケアクロウの証拠品はこれです。


スケアクロウが使用しているマスクの縮小版です。

最初これを見た時、中途半端なサイズで用途が分からず、正直いらねー!と思っちゃいました。恐怖ガスの元になった花とかの方が証拠品っぽいのでそれを付けて欲しかったと思いましたし。ですが何とか用途を考えた結果、一つの結論に達しました。それは…

これを使ってオリジナルの12インチスケアクロウを作るというものです!

とりあえずやってみました。


ちょっと頭がでかいですね…

頭は大きめですが、スーツ姿のフィギュアがあれば(私は持ってないので違うやつを使いましたが)、スケアクロウっぽくなると思うので、12インチにスケアクロウが無くて残念がっていた人はやってみましょう!どうしても頭の大きさが気になる人はちょっと改造すれば問題ないはずです。


元のキャラクターは何でしょう?


フィギュアとしてはなかなか良いとも思いますが、残念な点もありますし、スーツ版も発売されるらしいので、そちらが待てない人や、よほどのスケアクロウファンでない限りこっちは買わなくてもいいかも…。ちなみに私は映画版スケアクロウファンなので問題ありませんでした。

では今回も、フィギュアを使ったショートストーリーをやります。


皆さん、どうもこんばんは。私の名前はスケアクロウです。実は私、ゴッサム・シティではトップレベルの大犯罪者なんですよ。今はアーカムを脱走して、次の仕事を考えているところなんです。さて、どうしましょうか…


おっと!あそこにいるのはバットマンですね。彼はこの街の有名人ですが、私と彼は友人なんですよ。ちょっと挨拶してみましょうか。おーい!バットマンー!
おや、返事がありませんね、おーい!


バットマン:待つんだ!私の車を返せ!(せっかく、新しいのが届いたばっかりなのに…)


ジョーカー:ハハッ、誰がこんな面白いおもちゃを返すかよ。欲しけりゃ力ずくで取り返しに来るんだな!


バットマン:待てっ!
ジョーカー:ハーッハッハッハッハ!


スケアクロウ:ちぇっ!あいつ等、俺を無視しやがって。でも悔しくなんか…
?:そこのお兄さん、お悩みのようだね。もしかしたら私が力になれるかも知れないが、どうだい、訳を話してくれないか?
スケアクロウ:!!!



続く…?

ダークナイトDVD発売記念!三日連続バットマンフィギュア特集1:ジョーカー

2008-12-07 23:42:16 | フィギュア(その他)
タイトルの通り、今日からダークナイトDVD発売日まで三日間連続でダークナイト関連フィギュアの紹介をします(と言っても私が持っているやつを紹介するだけですが)。

本日紹介するのはこちら!


ジョーカー!です。

このジョーカーはマテル社のダークナイトフィギュアで、その中のムービーマスターズという6インチのシリーズです。このフィギュアはジョーカーを演じているヒース・レジャーが亡くなった影響などで一時期もの凄い品薄状態になっていました。しかし少しずつ再版されて今ではネットオークションなどで比較的入手しやすくなっています。私が手に入れた時は4千円前後でしたが、今では運がいいと2千円くらいで手に入ります。

だいぶ前に手に入れていたのですが、一時期高価だった(一万円以上)こともあって開封する勇気が無く、開けた後も紹介するタイミングがなかなか無くて今になってしまいました。

肝心のフィギュアの方ですが、ちょっと期待はずれでした。まず、プロポーションはそれなりですが、あまり上半身が稼動しません。今回の映画のジョーカーは劇中で結構銃器類を使用していたイメージがありますが、このフィギュアでは右が平手になっていて、左手も付属のナイフ(凄く細くて小さいです)を持てるように隙間が狭いのでほぼ銃を持てません。せめて銃を両手持ちっぽくしようとしましたが、腕があまり曲がらないので無理でした。そこら辺はかなり期待してたので残念です。そのかわり足の方は結構稼動するので、動きをつけて飾りたい場合は足を動かすといいとでしょう。また、武器の付属品が上記のちっこいナイフ以外にないため、少々さびしいです。


銃のアクションはこれくらいが限界?(何とか引っ掛けて持たせてます)


ナイフ類は結構左手に持たせられます。(これは付属のナイフではありません)


付属のナイフを梱包用のゴムみたいなやつで足の裏にくくりつけて、ナイフ仕込み靴を再現しました。


シャキーン!


以前紹介したムービー・リアリゼーションバットマンとの比較。6インチと7インチなので子供と大人位の身長差がありますが、このバットマンは顔が小さめなので、飾り方によっては一緒に飾ってもいい感じに見えます。


劇中、ジョーカーとの最終対決シーンの再現("ケンカはやめよう"のシーンです)。


Hit me!

これまで良い点をあまり挙げられませんでしたが、このフィギュアには、個人的に上記の悪い点を覆すことができると思うほどの付属品がついています。それは…


ジョーカー・カードです!

元々このシリーズ(ムービーマスターズ)には各フィギュアにゴッサム市警の証拠品という設定の専用付属品がそれぞれ一つずつ付いています。証拠品には中途半端なサイズで意味不明なやつも多いですが、ジョーカー・フィギュアについてくるこのカードは等身大サイズで、良く出来ています。しかも唯一、ちゃんと劇中にこのスタイル(証拠品として)で出てきます。そのシーンを自分で再現したり、皆に渡してジョーカー気分を味わったりするのもいいかも!?

フィギュアとして残念な点もありますが、価格も落ち着いてきたし、何よりジョーカー・カードが付いているので、ファンなら買って損はないと思いますよ!

では以前にも行った、フィギュアを使ったショートストーリーをやります。


バットマン:降参しろ、ジョーカー!諦めてアーカムに戻るんだ!もう打つ手はないぞ!
ジョーカー:そうかな?俺にはまだ可愛いワンちゃん達がいるぜ。お前、苦戦してただろ?
バットマン:確かに苦戦したが、対策はしてある。今回はスーツをさらに改良した。以前のようにはいかないぞ!
ジョーカー:そう思って、俺もバージョンアップさせておいたぜ。
バットマン:何?


ジョーカー:ほら、行け!


バットマン:…。


ジョーカー:あっ、逃げた!追いかけろ~笑
バットマン:いくらなんでも反則だろ!(というかどうやって奴は手なずけたんだ?)

ビルドアップフィギュア・サンドマン!

2008-12-06 00:37:53 | フィギュア(その他)
今回紹介するのはこちら!


マーベルレジェンド・サンドマンシリーズのビルドアップフィギュア、サンドマンです!

もともとこれが欲しくて少しずつサンドマンシリーズのフィギュアを集めていたのですが、半分まで集めて残りが手に入らず困っていたところ、ネットオークションでサンドマンのみが売っていたので買っちゃいました。

このフィギュアはシリーズのフィギュアにそれぞれ付いている8個のパーツを集めると完成します。


6インチ・スパイダーマンとの比較。

手に入れる前の想像では凄く大きいと予想していましたが、上の写真を見ると分かるようにそんなに大きくありません。顔は7インチぐらいのサイズですが、こちらももっと大きくして欲しかったです。もっと大きければラストバトルでの姿を再現できたと思うので残念です。

ただこのフィギュアにはとても良い点があります。パーツ同士の接続部分が頭部分を除いて同じなので、いろいろ形を変えることができます。
例えばこんな風に…




キックやパンチポーズをとらせたり…


X…


Y…


Z!

それともし余分に足パーツや腕パーツがあれば、三本腕にしたり身長をどんどん高くしたりできるはずです。残念ながら腕部分に脚は付けられませんが、ちょっと改造すればそれもできそうです。

とにかくパーツが多ければかなり巨大にできるなど結構自由度は高いフィギュアです。難点は先ほども述べた頭のサイズと、日本では輸入版しかないため集めにくいということでしょうか…

とにかく手に入れるチャンスのある人にはおすすめです!

以下、『バットマン&バットポッド』の紹介でも行った、フィギュアを使ったショートストーリーをやります。


やあ、僕はあなたの親愛なる隣人、スパイダーマンだ。僕には他の人にはないスーパーパワーがあるんだ。それにはいろいろな事情があったんだけどね。僕はその力を人々を助けるために使うことにしたんだ。そしてスーパーヒーローとして様々な犯罪者達と戦って来た。だけど今、ちょっと厄介なことになっているんだ…


彼の名はサンドマン。僕は以前、彼を憎んでいて、殺そうとまでした。だけど、彼は改心して和解できた。なのに彼はまた暴れている。困ったね。でも彼はどこか以前と違う。正気を失っているみたいだ。処方薬の飲み合わせでも悪かったのかな?
さてと、冗談を言ってる場合じゃないぞ、なんとかしなきゃ…。


スパイダーマン:おちつけ、サンドマン!
サンドマン:ガオー。


スパイダーマン:うわっ!


スパイダーマン:困ったな…、どうすればいい?よし、助けを呼ぼう!誰がいいかな…。決めた!彼にしよう!


?:何か用かね?


スパイダーマン:あんた、ニック・フューリーだろ?助けてくれよ!
?:ニック?誰のことだ?私は…
スパイダーマン:どうでもいいよ。サンドマンが暴れていて時間がないんだ。あんたも正義の味方なんだろ?
?:…分かった。どうすればいい?
スパイダーマン:奴と戦って少し時間を稼いでほしい。僕がその間に対処法を考える。


スパイダーマン:さてと、どうしようかな…。とりあえず奴を観察してみるか…。


スパイダーマン:良く見ると、全身砂になってるのに顔だけ普通だ。そこが弱点かも…。そうだ!


スパイダーマン:これでよし!っと。


?:んなわけあるか!





ダークナイト ノベライズ 翻訳 TEN

2008-12-05 21:13:08 | ダークナイト・翻訳
                 

その月曜日の朝、ゴッサム・シティの天気は素晴らしかった。冬が過ぎ、そして春が到来していた。9時30分頃、地方検事のハービー・デントは裁判所の階段を駈け上がっていた。そして9時31分、彼は部屋の一つに飛びこんだ。法廷は弁護士や見物人、制服警官と、そしてその日裁判にかけられることになっているサルヴァトール・マローニで満たされていた。
「遅れてすまない」と言って彼がレイチェル・ドーズの隣の検察官テーブルについたので、皆デントに何も言わなかった。
「あなたはどこにいたの?」レイチェルはささやいた。
「君が担当しなければならないと心配してたのかい?」デントは笑顔を見せ、アタッシェ・ケースを開けた。
「僕は概要をすっかり知り尽くしているよ」デントの笑顔が広がり、そして彼はドル銀貨をポケットから出した。「それじゃあ、公平に決めよう。表なら、僕が担当。裏なら、彼の全ては君のものだ」
デントは空中でコインを弾くと、それを捕えて手首の上でぴしゃりと叩き、それから覆っていた手をよけてレイチェルに見せた。
「表だ」とデントが言った。「君の負けだな」
「あなたは誰がリードするかをコインで決めているの?」
「僕の父親の幸運のコインだ。そういえば、これが君との初デートを僕に届けてくれた」
「私は真剣よ、ハービー。このようなことを運に任せてはだめ」
「僕はしない」デントはウィンクした。「僕は僕自身で運をもたらすのさ」

                 

通路の向こう側の被告用テーブルから、マローニは言った。「DAの仕事とは市長とのゴルフとか、そんなものをすることだと私は思っていたが」
「ゴルフの開始時刻は1時30分だ。君の人生の残りを施設に入れて過ごさせるための時間は十分にあるさ、サリー」
執行官がその場にいる全員に向かって立ち上がるように言った。そして法廷が開廷した。裁判官は彼のベンチへと入ると彼の小槌をドンと打って、デントに最初の証人を喚問するように言った。
「私は証人としてウィルマー・ロッシを呼んでいます」とデントは言った。
制服を着た警備員二人が粗末なスーツを着ているやせた男を連れて来た。その男の名はウィルマー・ロッシ。彼は証人台に座って宣誓し、近づいてきた地方検事を見つめた。
デントはロッシに向かって体を傾かせた。「カーマイン・ファルコーネが獄中にいるのならば、誰かがいわゆる『ファミリー』を動かすために出世したはずですよね?」
ロッシはうなずいた。
「今日、その人物は法廷にいますか?」
再び、ロッシはうなずいた。
デントはマローニを凝視するために頭を回した。彼は微笑んでいた。「では、私達のために彼を特定してくれますか?」
「検事さんよ、あんたは俺を見つけたんだ」ロッシは言った。「その人物は俺だ」
デントはロッシの方へ戻った。その顔はもはや微笑んでいなかった。「私はあなたから、この男性、サルヴァトール・マローニが、ファルコーネ・クライム・ファミリーの新しいボスであるとの宣誓陳述書を得たはずです」
「マローニ?、奴は身代わり。組織のブレインは俺だ」
ギャラリーの方から、短い笑いが起きた。
デントは裁判官を見上げた。「彼を敵意のある証人として扱う許可を下さい」
「敵意!」ロッシが叫んだ。「俺が敵意というものを見せてやる!」
ロッシは彼の側から手を上げ、どうしたものか、銃を持っていた。彼は4フィート離れたところであからさまに、デントの顔に狙いをつけ、引き金を引いた。銃のハンマーが撃針に倒れカチッという音がしたが、全く弾が発砲されなかった。デントは一歩前進すると、左手で銃をつかみ、右の拳を握ってロッシの口を殴った。ロッシは証人用の椅子に沈み込み、血を吐いた。
デントはロッシの武器から弾倉を取り外すと床へそれを落とし、そしてマローニが座っていた場所の方へと行った。彼はマローニのテーブルの上に空の銃を落とすと、さりげなく言った。「セラミック素材の28口径。それが金属探知機に反応しなかった理由だ。それと中国製であると私は記憶している」
証人席に戻ると、彼は言った。「ミスター・ロッシ、私はアメリカ製の銃を買うように勧めます」
デントはネクタイを直して、執行官が証人席からやっとの思いでロッシを運んでいるのを見た。
「閣下」デントは裁判官に言った。「私はまだこの証人への質問を終えていません…」


1時間後、デントはレイチェルと共に裁判所のロビーを通って大股で歩いていた。彼女は彼についていくのに苦労していたのでわずかに喘いで言っていた。
「君がとても喜んでいるのが嬉しいよ、レイチェル」とデントは言った。「おお、ちなみに僕は元気だ」
レイチェルはデントが立ち止まるまで、彼の袖を引っ張った。「ハービー、あなたはゴッサムのDAよ。もしも撃たれていたなら、あなたは仕事をしていない。もちろん、あなたが動揺したと言うのなら、私達は一日の残りの時間に休みをとることができるのよ…」
「無理だよ。僕は重犯部の代表とここで会うことになっているんだ」
「ジム・ゴードン?彼は友人よ。感じよくするようにね」
デントとレイチェルはさようならのキスをした。そして彼は再び歩き始めた。デントは短い廊下を曲り下って、彼のオフィスに入った。ジェームズ・ゴードンは既にそこにいた。彼は立って、デントと握手した。
「まず言いたいことは、君はとんでもない右クロス(a right cross)を持っているということだ」とゴードンが言った。「サルの奴、面目丸つぶれで歩いているだろうな」
「そうだな、マフィアに関して良い点は、彼らがあなたにセカンド・チャンスを与え続けるということだな」
デントは机に行くと、引き出しから札束を取り出した。
「軽く照射を受けた紙幣だ」とゴードンが言った。
「市警には高価な代物だな」とデントは言った。「誰かの援助を?」
「我々は様々な機関と連絡を取っていて―」
「それを保存してくれ、ゴードン。私は彼に会いたい」
「我々の公式方針はバットマンと呼ばれている自警団員を直ちに逮捕することだ」
「では、本部の上の照明は?」
「君のまわりで懸念があるなら…故障している設備については…メンテナンス係かカウンセラーの前でそれらを取り上げてくれ」
デントは苛立ちを見せつけながら、彼の机の上に札束を投げた。「私はゴッサムで名の知られているマネーロンダリングの工作人の全てを投獄してきた。だが、マフィア達はまだ金を回収している。私はあなたとあなたの『友人』がこの街における最後の獲物を町で見つけ、大胆にも、彼らの傷口と財布の摘発を試みているのだと思ったが、あなたは私を仲間に入れることを考慮しているのかな?」
「この街で活動していくには、限られた人員だけで情報をやり取りした方が安全なんだ」
「ゴードン、私はあなたの特別捜査班も、そこが私の内務調査部時代に調査した汚職警官でいっぱいであることも気に入らないんだ」
「私は、君がIAで有名になっていた頃に調査した警官達と働けなかったら、単独で動かなくてはならないんだ。私は理想主義者ではないから、政治上の要点は分からない。だから私は私ができる範囲で最善を尽くすしかないんだ」
「いいかい、ゴードン。あなたは誰が我々の背後にいるかを私に話すことなく私に5つの銀行の捜索・押収の令状を出してくれと言っているのかい?」
「私は君に銀行の名前を教えることができる」
「なるほど、それがスタートだな。私はあなたに令状を届けるつもりだ。だが、私はあなたの信頼が欲しい」
「私に君を売る必要はないよ、デント。私達は皆、君がゴッサムの光の騎士であることを知っている」
デントはにやっと笑った。「彼らはMCUで私に異なる呼び名を付けていたと聞いているがね」


1マイルほど離れた地区で、ルーシャス・フォックスはウェイン・エンタープライズの重役会を統轄していた。非の打ちどころがないスーツと、きちんとした散髪にもかかわらず、フォックスはそこにあまり似つかわしいとは言えなかった。だが、彼がウェイン・エンタープライズの最高経営責任者であることは事実だった。金持ちになったことは、彼の態度や外観について何も変化をもたらしていなかった。むしろ、彼は元々彼が実際にそうであった、lQを持っている、偶然チャートから離れている発明者ように見えた。彼のボスであるブルース・ウェインが7年間どこかへと行っていて戻るまで、ルーシャスとって彼は想像の産物で、全く快適だった。彼はトーマス・ウェイン(ブルースの父)のお気に入りであることが知られていた。そして、ウェイン夫妻の死後、徐々に会社を統制していった経営陣の新任の幹部達は、ルーシャスをウェイン夫妻が信じていたようには信用しなかった。彼らは、彼を完全には解雇しなかった―彼は理由について知らなかったし、気にかけもしなかった。その代わり、彼らは四半期分ごとにだんだんとビジネスの取り扱い度が少ない部門へと追放した。迅速な利益の取り引きよりも研究に専念した部門へと。それから、彼らはその部門を地下二階へ再配置して、その予算を大幅削減し、彼らがすぐに解雇させたスタッフをルーシャスに担当させて、彼に彼の新しい努力での運が最上ならばよいと思っていた。ルーシャスにとっては申し分なかった。それ以上だった。それは木の下でのクリスマスの朝のような気分だった。彼が遊ぶためのおもちゃはすべて揃っていた―他の者はそれらを「研究プロジェクト」と呼んでいた―そして、それらで遊ぶ時間はたっぷりとあった。彼は地階私室で一人きりだった。彼は、彼自身の時間、本、意見の管理をしていた。
金銭に関して―ウィリアム・アールという名の大きいオフィスの新しい占有者は、彼自身をとてもスマートで、詳細を指向し、組織を完全に管理しているキャプテンであると思っていた。フォックスは、彼が能なしだと思っていた。ルーシャスにとって、まもなくコンピューターが彼の父の時代にレジが必要とされていたのと同じくらい不可欠なツールになるということは明瞭であったので、デジタル知識がアメリカのビジネスで記録を残すという望みを持った者達のための必修科目になる前に、彼はコンピューターについて独学していた。
ルーシャス・フォックスにとってブルース・ウェインは、もしかするとゴッサム・シティで唯一、アールより愚かであるかもしれないと思った人物だった。それから、予想外にも、若いウェインは彼自身をフォックスの人生に差し込んだ。彼はフォックスがしていたことに本当に興味を持っていて、すぐにそれを理解できるほど聡明だった。だがフォックスはブルースに好奇心以上の何かがあると気付いた。彼は何かを必要としていた。複数の何かを作っていた―必ずしも浪費家のおもちゃであるとはいえない何かを―例えばハイパワーな乗り物、ボディアーマー、登山用具、および武器などのような。
ブルースは自分のことについて、決してフォックスに説明しなかったが、ブルースが夜に行っていたことがフォックスの理解を疑わなかったということは明らかだった。フォックスが幸運にもブルース=バットマンという繋がりを知らなかったという見せかけは、彼らの間のお約束の冗談になっていた。
ブルースはフォックスの人生を変えた。完全に。彼とブルースがアールの退出に関して一緒に働いた後、フォックスはウェイン・エンタープライズウェインの代表になり、最終的にトーマス・ウェインのビジョンを実行するために彼の腕前と知恵を使うことで活気づいていた。フォックスは、彼が監督した帝国について個人的に東海岸の「アンチ・エンロン」と記述していた。そのすべてが良いことであったが、フォックスのブルースへの本当の貢献はそれらの出来事二つの間で起こったことで、決して承認されないことだった―それはブルースの夜の活動におけるフォックスの共犯だった。まあ、フォックスはハロウィン・コスチュームを着て犯罪と戦うことについては馬鹿げた考えであると思っていた。それがどれくらいの効果を挙げているかを見るまでは。それから彼は、バットマンの道具製作者という、彼自身の秘密のアイデンティティを楽しみ始めた。彼とブルース、それから何人か(ゴードンとその仲間、そして地方検事のデントのような)は都市を救っているように思われた。それは行う価値があるものだった。そのうえ、彼は楽しんでいた。彼はこの時点での人生を、一般に退屈し挫折して、公園に行ったり、スポーツを見たりすることで多くの空き時間を費やしているような、年を取って丸くなった人物になっていただろうと想像した。その代わりに、彼には使命があった。それだけではなく、彼は使命を持つことが好きだった。彼の経験、手腕やエネルギーを集中させるその挑戦が好きだった。唯一の、そして非常にふさわしい人格の才能と知性の持ち主―バットマンの発明者。まさにその通りだった。


そのとき彼は、会議用テーブルでくつろいで座っていた。少し前に乗り出し、フォックスが所有しているものより高価なスーツ姿の荘厳なアジア人男性の言うことを熱心に聞いていた。彼はルーシャス・フォックスがラウ氏と呼んでいた人物(L.S.I.ホールディングスという企業体の社長)だった。7人の他の人物(フォックスのスタッフのメンバー)はテーブルのまわりに座った。そして、彼ら全員がラップトップコンピュータにメモをしていた。ブルース・ウェインは大きい窓の正面の、テーブルの上座に座っていた。
ラウが話していた―「中国では、L.S.I.ホールディングスがダイナミックな新しい成長を遂げております。中国でのウェイン・エンタープライゼスとの共同ベンチャー事業は強力な企業をもたらすでしょう」フォックスは慎重な声で返答した。

                 

「では、ミスター・ラウ。私達の興奮を他の役員やウェイン会長の分まで代弁して、述べさせていただきます」ラウはテーブルの上座を見た。 ブルース・ウェインの頭が下げられ、明らかに眠った状態の彼の顎が胸のところで曲げられた。
全員が起きて、静かに部屋を出た。フォックスはエレベーターまでラウをエスコートした。そしてドアが開いたとき「OKです。ミスター・フォックス。皆、誰が本当にウェイン・エンタープライズを動かしているか分かっていますよ」とラウが言った。
「我々の仲間が業務を終えたらすぐに、連絡をします」とフォックスが言った。
ラウはうなずいて、エレベーターに入った。フォックスはドアが閉まるのを見ると、コールマン・リースという名の弁護士が待っていた方へと向きなおった。
「サー、ミスター・ウェインはどのように彼の信託財産が補充されているかについて興味を持っていないと私は分かっています」とリースは言った。「しかし、率直に言うと、それは恥ずべきことだ」
二人は廊下を歩き始めた。
「君は業務の心配をしてくれ、リース君」とフォックスが言った。「ブルース・ウェインについては私が心配する」
「もうやっています。数は固いでしょう」
「もう一度やってくれ。信託財産が尽きたら困るはずだ、そうだろう?」
フォックスが会議室に再び入った時、ブルース・ウェインはそこに立っていて、窓から外を見つめていた。
「またもう一つの長い夜を過ごされたんですか?」フォックスは尋ねた。
ウェインは振り返り、うなずき、そして微笑んだ。
「この合弁事業はあなたの考えでしたが、コンサルタントは気に入っているようです」とフォックスが言った。「しかし、私は確信できません。L.S.I.社は毎年8パーセントの成長をしています。まるでぜんまい仕掛けのように。彼らには、帳簿から収入の流れがあるに違いありません。恐らく不法でしょう」
「分かった」とブルースは言った。「取引は中止にしよう」
「既にご存じでしたか?」
「帳簿の詳細を知る必要があったんだ」
「他に何か私に頼みたいことはありますか?」
「そうだな…新しいスーツが必要だ」
フォックスは彼のボスを精査した。「確かに3つ穴ボタンは少々90年代(古い)スタイルのように思えますね」
「フォックスさん、僕はファッションの話をしたいんじゃないよ。機能の問題だ」
ウェインはアタッシェ・ケースから数枚の大きな青い紙を取り出すと、テーブルの上でそれらを広げた。数分間、フォックスはそれらの図を調べた。それから、彼が言った。「あなたは、頭を回せるようにしたいようですね」
「車道でのバックが確実に楽になる」とブルースは言い、微笑んだ。
「私は自分で何ができるかを理解しています。今夜、あなたが新しい道具を必要としないと信じますよ」
「ああ、フォックスさん。今夜はバレリーナと会う約束があるんだ」

ダークナイト ノベライズ 翻訳 NINE

2008-12-05 21:01:49 | ダークナイト・翻訳
ジム・ゴードンは誰か(おそらくバットマン)が警察の周波数を使ってパトカーと救急車を要求しているのを彼の覆面パトカーで聞いていた。彼がラミレスに言ったこと―バットマンは忙しい―というのは正しかった。いいぞ。しかしゴードンの心は既に他の事件(その日の早くに起こった銀行強盗)へと向けられていた。
彼はバットマンからその事件に対する見識を得ることを望んでいた。そういうわけで、彼はサーチライトの隣に立っていて1時間を無駄にしていた。


                 
しかしバットマンは現れなかった。また、それをゴードンの仕事の妨げにするべきではなかったので、そうはしなかった。
彼はパトカーの列の近くに駐車した。レポーターや見物人達からの叫び声を無視して、彼は銀行のロビーに入った。
彼はしばらくの間、鑑識課のチームが仕事をするのを見ていた。それから彼はマクファーランドという名の刑事に呼びかけ、尋ねた。「何か監視カメラから分かったことは?」
マクファーランドは粒状写真の束をゴードンに手渡した。「奴は、我々の前に顔を出すことに抵抗はないみたいです」
ゴードンは写真を見た―口に傷跡のある道化が横目で監視カメラの方を見ていた。それから彼は、目を上げて出納係の檻の近くに影の動きをちらっと見た。
彼はマクファーランドに「すぐに戻る」と話すと、立ち去った。
彼は暗闇の中でバットマンに加わった。「やったな」
バットマンはうなずいて、写真を凝視した。「また奴か。他の者は?」
「三流のちんぴら集団のようだ」
ゴードンは、GRUMPY(不機嫌)の体の横の、床にいくつかの20ドルの紙幣が散らばったままの場所へ行き、一握りをすくい上げた。そしてバットマンに持っていくと、彼はベルトから取った装置でそれらをスキャンした。するとその装置が鳴った。
「私がきみに与えた(印のついた)紙幣だな」とバットマンが言った。
「私の部下達はそれで数週間彼らから薬を買った」とゴードンは言った。「この銀行はマフィアの銀行の一つだ。それらの銀行は5つある―我々は、それらの汚れた金の大部分を見つけた」
「変革の時が来たな」
ゴードンは写真を振った。「ジョーカーの奴はどうする?」
「マフィア全員より一人の男を優先するのか?ジョーカーについては待たなければならないだろう」
「我々は全ての銀行を同時に摘発しなければならない―そのためにはSWATチームのバックアップを…」ゴードンは一握りの紙幣をつかんだ。「新任のDA(地方検事)がこの噂を耳にしたら、彼は参加したがるだろうな」
「彼は信用できるのか?」

「彼を仲間に入れないようにするのは困難だ」とゴードンは言った。「彼はきみと同じくらい頑固だと聞いている」
その最後の言葉を聞いていたのは空気だけだった。ゴードンは肩をすくめると、再び部下達のところへと戻った。


アルフレッド・ペニーワースは、古いミュージックホールの小曲を口笛で吹きながら、ウェイン・ペントハウスを通って動いた。そしてブラインドを開け、色合いを上げて、窓のどれかから本当に素晴らしい眺めを賞賛するために時折止まった。彼は台所に入ると、オートミールとカップ一杯のコーヒーのボウルをトレイに置いて、それをベッドルームへと運んだ。そして彼は開いていた部屋で立ち止まって、まだ用意されたままのベッドに眉をひそめた。
それから彼は台所に戻ると、銀の魔法瓶をコーヒーで満たして建物のガレージへと続くエレベーターに乗った。
7分後、彼は鉄道駅構内の隅にウェイン家のリムジンを駐車して出ると、魔法瓶をさびた貨物輸送容器のハッチへ運んで、それから中へと入った。
シュー。 床が下ろされた。アルフレッドは長い間降下して天井の低いコンクリートの部屋へと行った。普段はウェインのアパートに通じているトンネルから入っていた。しかし今日は、エレベーターの入口が使用可能かどうか試した方が賢明であると考えて、それが正しかったことを知って彼は喜んだ。100年前、ハイラム・ウェインは蒸気による地下鉄汽車の実験をするためにこの部屋を建設させた。汽車のアイディアは失敗であったことが判明したが、ウェイン家はハイラムが彼の実験のために使った土地の所有権を保持した。皆がこの部屋の存在を忘れていた。ブルースはおじからそこについての話を聞いていたが、その一部が最近の発掘によって見つかるまではその存在を疑っていた。ブルースはいつかそこが役に立つかもしれないと感じて、アルフレッドとルーシャス・フォックスのかけがえのない援助を受けながら、水を汲み出し、壁を補強するなど、そこで住むために必要なこと全てをした。
バットマンの大きな乗り物は部屋の中心に置き、コンピューターの一群の近くにはプリンター、作業台に電動ツール、そしてマイクロウェーブ機があった。



ブルースはそれらが散乱している所に座って、GCTV(地元のオールニュースステーション)にチャンネルを合わせてテレビを見た。



「ウェイン・メイナーが再建されたら、きっと今の状況よりも良くなるでしょうな。あなたは大邸宅かペントハウスのどちらで眠らずに過ごすか決めることができます」アルフレッドは言うと、魔法びんのキャップにコーヒーを注いだ。
アルフレッドはブルースにキャップを手渡して、彼のマスターの作業の手助けに加わるために近くの椅子に座った。ニュースレポートが終了すると、ブルースは明らかにその放送が始まるまで彼が行っていた作業(チェチェン人の犬のうちの1匹が彼を噛んだところからその上までの深い傷を縫い合わせる作業)に戻った。
アルフレッドは彼から針を受け取ると言った。「あなたがご自身で傷を縫合なさると、血まみれ状態になりますね」



「だけど、僕は自分のミスから学んでいるよ」
「それならあなたは今ごろかなり博識であるべきです」アルフレッドは治療で忙しかった。
「今回の問題は僕のアーマーなんだ」ブルースは言った。
「重過ぎてね。もっと速く動けるようにする必要があるんだ」
「私はフォックスさんにお願いできると確信していますが」アルフレッドはさらに傷をじっと見た。「あなたは虎にでも襲われたんですか?」
「犬だよ。大きい犬」
しばらく、どちらも話さなかった。最終的にブルースは言った。「アルフレッド、昨夜は今までよりも多くの僕の模倣者がいたんだ。銃をもってね」
「恐らく、あなたが彼らの何人かを雇えば週末に休むことができましたよ」
「僕は人々を奮い立たせたいとは言ったけど、こんなことを望んでいた訳じゃないよ。僕は銃や殺しには決して頼りたくない。でもアルフレッド、これらのギャング団の奴らがそれを危険にしているんだ。罪のない人が奴らの気まぐれな行動で死んでいたかもしれないんだ。それに僕は奴らの分まで非難されたくない!」
「分かっております、ブルース様。しかし事態は良い方向へと向かっています。例えば、新任の地方検事を見てください」
「僕は見てるさ。密接にね。彼が信用できるかどうかを知っておく必要がある」
「あなたが興味をもっているのは彼の人柄か…それとも彼の社交界についてでしょうか?」
「レイチェルが誰と時間を過ごそうと、それは彼女の自由だ」
「なるほど、あなたが私の休日について来ないと信じます」
アルフレッドはサイドテーブルで見た多くの監視写真を持ち上げた。レイチェル・ドーズはハービー・デントと一緒に行動していた。そしてその期間は明らかに過去数週間、あるいは何カ月にも渡っていた。



「あなたはそれを確信できますか?」
「君の受け取りかたによるけど、そうしたかもね」とブルースは答えた。
「限界を知ってください、ウェイン様」
「バットマンに限界などないよ」
「おや、あなたにはあります」
「僕にはそれを知る余裕はないよ」
「では、あなたがそれを見つけた日にはどんなことが起こるでしょうか?」
「君はこう言うに違いないさ、『だから言ったのに』とね」
「ブルース様、私ですらその日にはそうしたいと思わないでしょう」「おそらくね」