昨夜は今シーズン最後の豆飯を炊いた。
さすがに出始めのころの思わず笑顔になるほっぺいっぱいの香りは減っているが、やはり豆飯・・・季節は冷麦やら素麺へと移っていきますね。
私の店でのお昼の賄いは、ほとんど麺類でしかも保存を考えると乾麺。
大鍋で湯がいて暖かなうどんや蕎麦、夏になると冷麦やざる蕎麦がメインとなります。ときには中華風の笊ラーメンなども食します。
季語に冷し中華(ひやしちゆうか)があります・・・どうも食いしん坊でいけませんが。
茹でて冷やした中華麺。胡瓜・卵・肉類などを細く切ったものを具として載せ、たれをかけたもの。冷たくして食べる。歳時記の解説のままでございます。
例句がまたいいですね・・・二句載っておりました。
冷し中華時刻表なき旅に出て 新海あぐり
七彩の冷し中華やひとりの夜 加藤美代子
きままな一人旅に時刻表は不要、でも冷し中華はその心持を胃の腑に収めるにぴったりなんです。しかし旅に出てとありますから出発前の腹ごしらえでしょうね。食感も決められた食べ方もなくて、好きな具材からきままに満足しますよね。
七彩という麺の色、胡瓜など具材の彩りの愉しさは見た目も美しく美味しいです。ひとりの夜という、誰にも邪魔されずに楽しむ・・・なんと贅沢。
毎度の昔話ですが・・・30年ほど前かな?
山口県柳井市に独りドライブしたときのことを・・・
軒先に金魚を模した提灯?が下がった古き街並みでした。
老舗醤油蔵や野村家(商家)?住宅などを見学し、お腹が空いて中華屋じゃない麺屋、うどん蕎麦もあったと思いますが冷し中華食べました。具材の細く整列したトッピングとともに柳井の街並みを思い出します。
柳井の醤油屋さんでは主さんと立ち話。商家にあった衝立・・・これには俳人たちの直筆で書き込まれていたと思うのですが、しっかり保存されているのでしょうか?当時は簡単に置いてあるままでしたんで、心配して管理人さんでしたか大切にされた方がいいのではと要らぬ助言をした記憶があります。
といったところで・・・柳井から当時の道路事情で福岡まで帰るのは長かったな(^_^;)
この時分の私には時刻表的考えは殆どありませんでしたね<(_ _)>
気ままな日帰りドライブをしておりましたな・・・ナビなんぞありませんし、かなり遠くまで。
冷し中華遠くより波寄する音
おやすみんさい 山口弁?