羽黒蛇、大相撲について語るブログ

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2012年03月26日 | 年寄・一門・理事長・理事選
立浪一門の名がなくなる(羽黒蛇)

本日の朝日新聞の朝刊に、立浪親方の貴乃花グループ入りで、一門を離脱、
立浪一門は、伊勢ケ浜一門と名称を変える

との記事が出ていました。朝からネット検索していますが、ネットニュースでは、まだ見つかりません。正式に決まったのでしょうか。

オールドファンとしては、旭豊には、名跡変更、例えば二子山、してもらって、立浪は、同じ一門、例えば旭富士に継いで欲しい。

噂は、昨年からありました。
ネット記事で見つけた最新の噂記事を添付します。

羽黒蛇


貴乃花親方、勢力拡大へ!“お家騒動”で立浪親方が合流の可能性
2012.03.19

7から8へ。春場所の総責任者、担当部長として活躍中の貴乃花親方(39)。この日も今場所3回目となる満員御礼が出るなど、そのリーダーぶりが脚光を浴びている。唯一最大の弱点は、支持母体である貴乃花グループが少数の総勢7人のまま一向に増えないことだった。それが19日(9日目)にも、立浪親方(元小結旭豊)が立浪一門から離脱し、貴乃花グループに合流する可能性が出てきた。

 この離脱、合流の根は今年1月の理事選にある。立浪一門は事前の候補者絞り込みの失敗や、いわゆる“裏切り者”が出たため、雷親方(元幕内春日富士)だけが当選し、友綱(元関脇魁輝)、伊勢ケ浜(元横綱旭富士)の2親方は落選した。次点の友綱親方の得票は6票で、最下位当選した九重親方(元横綱千代の富士)とはわずかに1票差だった。

 もし裏切り者が出なかったら、決選投票にもつれこみ、あるいは逆転当選していたかもしれない。このため、友綱親方を支持する親方を中心に、裏切り行為を働いた親方に対する批判、追及の手は厳しく、19日の打ちだし後に予定される一門会で破門される可能性が高まっているのだ。

 理事戦でも、一門の意に反して貴乃花親方に1票を投じたとみられているのが、実は立浪親方。 一門の関係者がいう。

 「すでに立浪一門を脱退して貴乃花グループに合流する意思を固めているといわれ、3日には自分の部屋に貴乃花グループの力士たちを招き、親密さを見せつけるように連合稽古を行っています。とはいえ、立浪という名跡は一門の冠。名跡を持ったまま出ていかれては面目が立たない。そのため、一門内の他の名跡と交換して“立浪は置いていけ”という話が持ち上がっています」

 果たしてこのお家騒動、どう決着するか。肝心な立浪親方が一門会を欠席するという情報もあり、その場合は後日、東京で開かれる一門会に持ち越される。いずれにしても、貴乃花親方が着実に理事として実績を積みあげ、支持勢力を広げているのは間違いない。

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2012年03月26日 | 横綱昇進、大関昇進、大関陥落、横綱陥落
大関6人(羽黒蛇)








鶴竜の大関昇進が決まり、来場所は大関が6人の番付となる。



「大関は多すぎる、制限すべきである」という意見も聞こえてくるので、私の見解を述べたい。








意見その1:横綱大関が多すぎるのは、陥落基準が甘すぎるからである。



秋場所後の琴奨菊、九州場所後の稀勢の里、今場所の鶴竜、この3力士は、大関に昇進するにふさわしい成績をあげた。



大関が多すぎるからと言って、この3力士を昇進させないのは、不公平であり、不合理である。



仮に、大関が増えすぎないように、人数制限をするとしたら、新しい大関を昇進させる場所で、一番成績の悪い大関を関脇に落とすのが合理的である。



その場合、直前6場所の成績が妥当であると思う。








意見その2:大関の人数ではなく、横綱大関の合計人数で制限すべきである。



過去に、2横綱5大関、3横綱4大関の例は多数ある。



1横綱6大関は初めてなので、違和感があるが、横綱大関の合計が7人と考えると、異常ではない。








羽黒蛇提案その3:極端な意見だが、横綱2人、大関2人を原則にしたらどうか。この発想は、三役に張出ができる前の番付は、大関2人、関脇2人、小結2人だったことより、その時代に戻るという伝統回帰。



但し、当時は、どんなに関脇が強くても、大関が引退するか陥落しないと、関脇が大関に昇進できなかった。



これは不合理故、横綱と大関の強さが逆転したら入れ替える、大関と関脇の強さが逆転したら入れ替える。



一番強い力士と二番目に強い力士が、横綱。



三番目に強い力士と、四番目に強い力士が、大関。



一番強い力士と二番目に強い力士でも、6場所で例えば60勝できなければ、大関として横綱は空位とする。



ここで言う強さとは、6場所合計の勝ち星が妥当。








この制度のよい点は、



東西に横綱がそろうこと。



大関互助会がなくなること。



休場で大関から陥落しても、怪我が治り、復帰して勝てば簡単に大関にカンバックできること。  簡単にとは、三場所33勝しなくても、という意味。



この制度の弱点は、



横綱の陥落が頻繁におきること。



関脇以下に、元横綱、元大関が、数名でてしまうこと。








しかし、弱点は、利点にもなり、



八百長は減る。



昇進と陥落が増える、重なるということは、陥落することが、恥ずかしいことではなくなり、早く引退しなくてよくなる。



昇進しやすくなる制度なので、一時不調でも、やる気が続く。稽古にも熱が入る。








この提案をあてはめ、過去の成績で、架空番付を想像してみると、



横綱で休みの多かった柏戸は、横綱→大関→関脇以下と陥落した後、大関→横綱にカンバックしたと思う。年間最多勝を、昭和41年と42年に記録しているから。








羽黒蛇提案その4:横綱は休場が多いので、提案その3をそのままあてはめると、すぐ陥落してしまう。6場所のうち、優勝が一場所あれば、60勝をわっても大関に陥落させないというルールを適用し、横綱が頻繁に変わることを防ぐ。

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2012年03月25日 | 三賞(殊勲賞、敢闘賞、技能賞)
「今日勝てば」三賞は、相撲内容を評価していない証拠(羽黒蛇)




千秋楽のテレビを見ていたら、

殊勲賞:鶴竜

敢闘賞:豪栄道(今日勝てば)

技能賞:鶴竜・豊ノ島(今日勝てば)




三賞とは、14日間の相撲内容に対して与えるべき。

千秋楽に勝てば三賞とは、14日目の相撲内容を評価していない証拠。




私が、千秋楽に勝つことを三賞の条件にしてよい、と考えるのは、次のケース。




その1:7勝7敗の力士

その2:殊勲賞候補が千秋楽に、横綱・大関と対戦し、千秋楽に負けると殊勲賞に値しない。

その3:二人の力士が同じ賞の候補で、千秋楽に対戦する場合。

その4:二人の力士が同じ賞の候補で、千秋楽に対戦しないケースで、

力士甲と力士乙両方が勝てば、甲

力士甲が負けて、力士乙が勝てば、乙

力士甲と力士乙両方がまければ、甲 (あるいは該当者なし)という条件とする場合。




この4ケース以外で、「千秋楽に勝つことを三賞の条件」にするのは、選考者の怠慢である。








補足:その4の事例



例えば本日の千秋楽



西6 豪栄道11-3 鶴竜と対戦



西5 豊真将10-4 雅山と対戦



敢闘賞は一人に与える=該当者なしは避けるべきという前提で、



豪栄道12-3(今日勝てば)敢闘賞



2人とも11-4なら、豊真将に敢闘賞



2人ともまけて、豪栄道11-4、豊真将10-5なら豪栄道に敢闘賞








三賞の基本は、一つの賞に一力士。



なるべく「該当者なし」を避ける。



例外的に活躍した力士が多い場所は、一つの賞に二人も可とする。あくまで例外。



活躍した力士が多い場所で、関脇以下が優勝の場合は、優勝力士の三賞は一番適切な賞一つにする。



伝統主義者としては、こうして欲しい。


羽黒蛇

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2012年03月25日 | 年寄・一門・理事長・理事選
二枚鑑札を復活すべき(羽黒蛇)





大島親方が定年で、大島部屋が閉鎖される。

現役力士は、友綱部屋に、転属。

これは、部屋を継ぐことになっている旭天鵬が、現役を続けたいからと報道されている。





疑問がある。

友綱部屋の旭天鵬が引退したら、大島親方になる。

その時、現在の大島部屋の力士(例えば、十両の旭日松)は、友綱部屋に残るのか、大島部屋に移るのか。これは、後者であろう。

すると、

現在は対戦している、魁聖(友綱)と旭日松(大島)は、同じ友綱部屋となり対戦せず、旭天鵬が引退したら、対戦することになる。





しかし、対戦がなくなったり、復活することという疑問に比べると、現役を続けたい旭天鵬が早く引退することに比べると、マイナスは少ない。





私の記憶では、

その1:金剛が二所ノ関親方

佐賀ノ花の二所ノ関が亡くなったのが昭和50年3月、十勝岩が一年半年継いで、金剛は51年9月に継承

50年7月に平幕優勝してから現役6場所で引退。早すぎた引退という印象。





その2:琴ノ若が佐渡ケ嶽親方

義父の琴桜の佐渡ケ嶽が定年で引退に伴い、部屋を継承。

まだまだ相撲をとれるようでもあり、引退してもような年でもあり。今回の旭天鵬の例に近い。





その3:旭豊が立浪親方

義父の安念山の立浪が定年で引退に伴い、部屋を継承。





その1とその2は、同じ部屋の力士が、部屋を継承。

その3は、大島部屋の旭豊が立浪部屋を継承。





栃錦が引退する前に、二枚鑑札として、春日野親方であった。

栃木山の春日野親方がなくなったのが、昭和34年10月3日

二枚鑑札で栃錦が春日野親方になったのが、昭和34年10月4日

横綱栃錦が引退したのが、昭和35年5月場所3日目





栃錦の時代に二枚鑑札がなければ、出羽海部屋に転属したのだろう。

当時は一門総当りだったので、同じ部屋の力士と対戦しなくなったり、後に対戦するという不具合はなかった。





二枚鑑札という制度は、部屋の後継者が決まっている場合には、合理的である。

何故、この制度がなくなったのか、ご存知の方がいたら教えてほしい。





二枚鑑札の制度を復活させるべきと考える。





旭豊のような場合は、協会が部屋を移籍させて、(大島部屋から立浪部屋に)二枚鑑札にしてもよい。





羽黒蛇





wikiより引用(なぜなくなったのかの理由は書いていない)

二枚鑑札(にまいかんさつ)とは、大相撲において、現役の力士又は行司が年寄を兼務することである。



明治時代に、力士と年寄とがそれぞれ営業鑑札を警察から受け取ることが制度化されたときに、兼務している者は、力士用と年寄用との二枚の鑑札を必要としたことから始まった用語である。



明治から大正にかけてはしばしば見られ、年寄名で土俵に上がったものもいたが、昭和の東西合併からは徐々に少なくなった。昭和10年代に増加したが、戦後1958年(昭和33年)になって行司の年寄兼任が廃止されたときに、力士の二枚鑑札も実質的に廃止となったと考えられている。



その後のケースとしては、1959年11月から1960年5月まで、栃木山守也の春日野の死去によって横綱栃錦清隆が春日野を襲名したのが例外的なものである。この時は栃錦が協会の看板たる横綱で引退間近というわけでもなかったことから特例として認められた。



その後、親方の定年に伴い、部屋の継承予定者がまだ現役だったので、二枚鑑札になるのではと思われたケースが1980年以降に大ノ海久光の花籠部屋、星甲昌男の陸奥部屋、羽黒山治の立浪部屋、琴櫻傑將の佐渡ヶ嶽部屋、高見山大五郎の東関部屋の5例があった。しかし、いずれの場合も継承者(輪島大士・星岩涛祐二・旭豊勝照・琴ノ若晴將・潮丸元康)が現役を引退して年寄を襲名、部屋を継承した。大昇充宏の春日山部屋は一度解散して、後継者予定の春日富士晃大ほか力士たちは安治川部屋にあずけられ、春日富士は現役引退後、師匠停年から7年後に部屋を再興した。



また、2007年10月に時津風部屋力士暴行死事件を受け元双津竜順一の時津風親方が解雇された際には、時津風部屋所属の現役の幕内力士であった時津海正博が事態を収拾するために現役を引退して時津風部屋を継承した。1975~76年の二所ノ関部屋継承騒動の際にも、後継に決定した現役力士の金剛正裕は二枚鑑札ではなく現役を引退しての継承(前二所ノ関である佐賀ノ花勝巳が亡くなってからは元十勝岩豊の湊川親方が暫定二所ノ関を勤め、金剛引退と同時に名跡を譲って湊川に戻った)としている。



二枚鑑札の力士の断髪式は師匠による止め鋏が不可能となるため、一門総帥の親方などが止め鋏を入れることとなるが、前田山英五郎は例外。詳細は断髪式の項目を参照。

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2012年03月24日 | 観戦記
14日目テレビ観戦(羽黒蛇)





午後1時からNHKBS102でテレビ観戦。三段目の相撲より。





富栄(伊勢ケ浜、167センチ)が柴原(北の湖)の、はたきを3回残したが、捕まえられて敗れた。

解説の大山親方、「はたきを残すことができるのは、反射神経がよい、」

はたかれて、手をつきそうになるけど、残して、ついていく、こういう相撲は面白い。





大露羅(北の湖、273キロ)は、寺尾翔に一気に押し出される。

安芸乃山(高田川、200キロ)は、大波(荒汐、88キロ)を一気に押し出す。

大露羅は動けないので相手に思うように相撲をとられてします。

安芸乃山は、体重が重たいのに、体はよく動く。

幕下の萬華城(春日山、193キロ)も、体が大きい、かつ動きもある相撲。





大原、富栄、大波、三段目で目立つ、小兵力士三人。





羽黒蛇

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2012年03月23日 | 横綱昇進、大関昇進、大関陥落、横綱陥落
大関・横綱の昇進は、印象で決めるべきだ(羽黒蛇)








本日のスポニチ貴乃花親方、またしても「印象が悪くなる」と紋切型。



Quote



(鶴竜が12日目に対戦した)翔天狼は番付的には格下ですが、取りこぼせば印象は悪くなります。



昨年の名古屋場所、大関昇進は間違いないと言われた琴奨菊が終盤に平幕に連敗し、見送られたことがありました。



Unquote








貴乃花の論理によると、琴奨菊は、名古屋場所の終盤で印象を悪くしたから、大関に昇進できなかった。








琴奨菊は、11勝(1月)、10勝(5月)、11勝(7月)と、私が提唱する28-30勝で大関昇進の基準を超えて、32勝。



終盤平幕に二番負けても、大関に昇進させてよかった。








貴乃花親方の「終盤の印象が悪ければ昇進させない」には、反対だが、



大関昇進は、その力士が強いか弱いかという「印象で、決める」ことには賛成である。








大関・横綱の昇進は、3場所・2場所という短期間ではなく、6場所程度の「印象」で決める。








30番、45番の印象ではなく、90番の「印象」で決める。



昇進場所の終盤の4-5番の「印象」で決めてはならない。








去年の琴奨菊と稀勢の里は、先輩大関の琴欧洲、日馬富士より、強い印象であった。



先輩大関より強い印象であれば、3場所で28-30勝で大関昇進させればよい。








私の提案は、6場所で54勝。



6場所で54番勝てる大関は、思うほど多くはないから、6場所54勝以上の関脇のほとんどは、大関より強いという印象となる。








鶴竜は、大関より強い印象があり、明日から2連敗して、12勝(3場所32勝)でも、大関に昇進させるべき。








羽黒蛇

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2012年03月22日 | 横綱昇進、大関昇進、大関陥落、横綱陥落
把瑠都2敗目、紋切型の評を批判する。相撲内容を論じて欲しい。(羽黒蛇)





11日目に琴欧洲に敗れ2敗となった把瑠都、12日目に琴奨菊に敗れ3敗となり、優勝は絶望的となった。


しかし、14勝優勝、10-12勝、14勝優勝であれば、横綱に昇進できる。


相撲協会が、伝統的な横綱昇進基準を適用すれば、という条件付きであるが。





10-12勝、14勝優勝、14勝優勝なら確実に横綱昇進できるのに、


14勝優勝、10-12勝、14勝優勝で、横綱に昇進させないのは、合理的ではない。


相撲協会の昇進基準は、昔は合理的だったが、今は連続優勝しないと昇進させない、連続優勝すれば昇進させると、合理的ではない。





吉葉山 14勝 11勝 15勝で横綱昇進


貴乃花 14勝 11勝 14勝で昇進できず。さらに、


貴乃花 14勝 11勝 14勝 11勝 15勝で昇進できず。相撲協会の汚点である。


強い大関が横綱になる。二場所連続優勝しなくても、貴乃花は当時一番強かった。








私が、大関・横綱昇進の議論で、嫌いな表現の一つに、「印象が悪い」がある。


旭富士が優勝決定戦で北勝海に敗れて、昇進を逃した時も、印象が悪い、という評があった。


北勝海が旭富士に勝つには、立ち合いから一方的にスピード相撲しかない。それをしのいだら旭富士有利、しのげないくらい素晴らしい立合いなら北勝海という対戦なのである。


つまり、旭富士が熱戦で「印象よく」負ける可能性はほとんどなく、熱戦になれば旭富士が勝つ。


それなのに、決定戦の印象が悪いから、昇進できないとは、合理的ではない。(言い換えると馬鹿である。)





貴乃花親方のスポニチの評論を引用。


Quote


大関同士とはいえ、今場所元気のない相手に、一方的内容で負けているようでは印象がよくありません。


しかも、敗戦がよほどショックだったのか、土俵下で考え込むようなしぐさもいただけません。


Unquote





何故、「印象が悪い」が嫌いなのかというと、負ける相撲というのは、ほとんどが印象が悪いからである。


勝った相撲でも、印象が悪いというのは、先場所の把瑠都の立ち合い変化のように、例外的。





攻め込んで逆転された相撲は、「印象がよい」敗戦。しかし、詰めが悪いという意味で「印象が悪い」にも見える。


立ち合い失敗すると、一方的に負ける相撲は多く、これも「印象が悪い。」





昨日の一番は、貴乃花親方が「印象が悪い」と感じたのと正反対の印象で、「琴欧洲は攻めると強い」と「印象がよい」相撲だった。


把瑠都の立ち合いの双差し狙いは失敗だったが、踏み込んでいたし、相撲として見どころはあった。


つまり、相撲内容はよかった。





次に日経新聞より引用。


Quote


このところ優勝争いにからむことのなく今場所もすでに4敗している琴欧洲に惨敗した点もマイナス材料である。


Unquote





横綱昇進を目指している大関が負ければ、誰に負けようと、マイナス材料なのである。





横綱に負ければ、例えば13勝だが横綱を倒していないからマイナス材料と言われる。


しかし、横綱以外から星を落としていない、取りこぼしが少ないというプラス材料でもある。





弱い相手に負けると、マイナス材料と言われる。


しかし、横綱昇進を議論する勝ち星をあげて、弱い相手に負けているということは、強い相手に勝っているというプラス材料がある。





琴欧洲は不調だが、弱い相手ではないが、貴乃花、日経とも、マイナス材料、印象が悪いと、紋切型の批評。





私は、把瑠都が、琴欧洲に負けたからと言って、まったくマイナス材料とは思わない。残りを勝って、13勝2敗なら、横綱昇進を議論してもよい。


しかし、相手が誰であれ、負けることはマイナス材料である。


繰り返すが、琴欧洲に負けても、相手は大関、対戦相手故にマイナス材料というのはおかしい。





最後に、朝日新聞は、よかった。


Quote


元横綱と元大関のある親方2人が、全く同じことを口にした。


「把瑠都には必殺の方がない。勢いだけで綱に届くだろうか。」


格下相手には目の前の一番に集中することで星を積み上げられたが、


この日から始まった上位戦では通じなかった。


Unquote





2人の親方が誰なのか、書いていない点は、不満である。


しかし、琴欧洲に負けた原因を、記者が分析していて、それが論理的である。


なによりいいのは、相撲内容を論じていること。


朝日の記者の脳内を想像すると、





琴欧洲は不調とはいえ実力者。把瑠都との力の差は、把瑠都と関v脇以下の差より小さい。


把瑠都に型があれば、不調の琴欧洲には楽勝だろうが、


把瑠都に型がないが故に、琴欧洲に思う存分相撲を取られてしまった。





この思考回路は、私も同じ。


紋切型でない評は面白い。


合理的、説得力があれば、紋切型でも構わないが、新聞記者は、紋切型のフエーズを使わないで書くくらいの努力をして欲しい。





羽黒蛇

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2012年03月22日 | 観戦記
琴欧洲 寄り倒し 把瑠都(羽黒蛇)








10日目までの大関の成績は、



9勝1敗 把瑠都



8勝2敗 日馬富士



7勝3敗 琴奨菊



6勝4敗 琴欧洲、稀勢の里








大関同士の相撲は、



負けが多い大関が勝つと互助会を疑われ、



勝ちが多い力士が勝つと、同じ大関なのに、気合が足りない、意地を見せて欲しいと批判される。



11日目の把瑠都と琴欧洲の一番は、把瑠都が勝つと、横綱昇進のために星を買ったと疑われかねない。








相撲は、疑おうと思って、色眼鏡で見ると、いくらでも疑うことができる。



したがって、疑うことは、意味がない。



相撲内容がよいか、悪いか、これだけを評価すればよい。








今日の琴欧洲の相撲はよかった。立ち合いから攻め続けた。



昨日の記事で、動きの悪い琴欧洲は、相手変化で負けてもよいから、攻めまくったらよいのではと提案したが、今日は攻めた。








琴欧洲にとって、把瑠都は、唯一自分より大きい力士である。



相撲は、一般的には、体の大きい力士が有利ではある。



一方、相手が大きいと、思い切って攻めることができる。



体の小さい力士は、低く攻めることができるので、有利であるとも言える。





琴欧洲にとって、把瑠都だけが、自ら攻撃精神でとることができる対戦相手。



精神的に優位な面もあったのではないかと思う。








羽黒蛇

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2012年03月20日 | 美しい立合い・立合い変化
立ち合い変化禁止ルールにしたら、琴欧洲は強いかもしれない(羽黒蛇)








7日目以降の琴欧洲は、同じような相撲で3番負けている。



7日目 嘉風に負ける



8日目 安美錦に負ける



10日目 豊ノ島に負ける



負け方に共通点がある。



立ち合いで回しが取れない。



立ち合いの後一瞬で負けている。



相手の動きについていけていない。








9日目は大関同士稀勢の里との一番、立ち合いから踏み込んで一気に寄り切った。



琴欧洲の立場にたって、想像してみると、








稀勢の里は、立ち合いの変化の可能性はゼロ。かつ大きい力士。



従って、思い切って攻めることができる。








負けた三力士は、立ち合い変化の可能性があり、かつ小さい力士。



従って、思い切って攻めることができず、出足が不足で、相手の動きについていけない。そして、敗れる。








もし、琴欧洲が、4番とも、稀勢の里戦のように、一気に出る立ち合いをしていたら、



1勝3敗ではなく、4勝していた可能性が高い。








毎日が素晴らしい立ち合いだと、くせ者3人のうち1人か2人は変化したかもしれないから、確実に4勝するとは限らない。



一方、相手が変化しても、ついていって寄り切る可能性もある。



逆に、一気に出て行って、土俵際で逆転される可能性もある。








ここで、ファンが喜ぶ、琴欧洲の相撲とは、どういう相撲かを考えてみたい。



毎日が、稀勢の里戦のように、一気に攻める相撲をとれたら、








横綱柏戸を彷彿させる相撲となる



これは、魅力的だ。








羽黒蛇

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2012年03月17日 | 美しい立合い・立合い変化
時天空 けたぐり 稀勢の里 (羽黒蛇)








5日目の一番、



立ち合い突っかける時天空、腰が下りていない稀勢の里が、待った。



二回目の立ち合い、左に変化して、右足を飛ばす時天空。



前に落ちる稀勢の里。向う正面徳俵につまる時天空が土俵を飛び出し、ここで物言い。








物言いはついたものの、時天空の一方的な相撲だった。



http://sumodb.sumogames.com/Results.aspx?b=201203&d=5&l=j (相撲レファレンスをリンク、蹴手繰り の下をクリックするとこの一番が見られます。)








立ち合いの変化で勝負がつく相撲は見ていて面白くない。



しかし、私は、けたぐり は好きだ。立ち合いに出し投げ、小手投げも嫌いではない。








立ち合い変化するだけで負けてしまう相撲は興醒めだが、



立ち合い変化するだけでは勝てないから、けたぐり という危険な技で勝負に出る、これは面白い。








けたぐりが、かける方にとって危険な技であることは、一方的に勝った時天空の体のバランスがくずれ、物言いがつくようなタイミングだったことでも分かる。








部屋や巡業の稽古で、けたぐりの稽古をするのだろうか。



稽古は何度か見たことがあるが、けたぐりを見たことはない。



本場所の立ち合いを合わせるのは、駆け引きがあるし、お互いにゆっくりとタイミングを合わせるからこそ、けたぐりが飛び出す余地があるが、



稽古の立ち合いは、駆け引きがないし、お互いにすぐタイミングを合わせるから、けたぐりが成立しない。








私は、大学時代に同好会で相撲をとっていた。



稽古は、申し合いだけの日もあれば、リーグ戦で星取をつける「場所」と称する日もあった。



場所では、一度だけ、けたぐり、で負けたことがある。








負けた時は、一瞬のことで、自分が技をかけられて負けたにもかかわらず、相撲をとった快感をおぼえた。


















稀勢の里、時天空の一番、審判長から「時天空の勝ち」と物言いの解説があり、二人が土俵に上がり、徳俵で一礼、



ここで、行司が、もう一度合わせるようにと、礼をやり直しさせた。礼が早かったのは稀勢の里。








幕下以下では、よく見る光景だが、幕内、それも大関に対して、行司がやり直しを命じるのは、珍しい。どれくらいの頻度で起こっているのだろう。








行司によって、こだわる行司と、少々のことは見逃す行司がいると思われるが、合わない時はやり直しさせよ、という通達があったのか、



行司のセンスに一任しているのか。



昔は、あったのだろうか。あったとしたらいつ頃か。



昔と今で、力士はどれだけ合わせているのか、合わせていないのか。歴史的に、行司はどれだけ合わせることに熱心なのか。



こういうことに興味がわきます。








羽黒蛇

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2012年03月17日 | 美しい立合い・立合い変化
時天空 けたぐり 稀勢の里 (羽黒蛇)








5日目の一番、



立ち合い突っかける時天空、腰が下りていない稀勢の里が、待った。



二回目の立ち合い、左に変化して、右足を飛ばす時天空。



前に落ちる稀勢の里。向う正面徳俵につまる時天空が土俵を飛び出し、ここで物言い。








物言いはついたものの、時天空の一方的な相撲だった。



http://sumodb.sumogames.com/Results.aspx?b=201203&d=5&l=j (相撲レファレンスをリンク、蹴手繰り の下をクリックするとこの一番が見られます。)








立ち合いの変化で勝負がつく相撲は見ていて面白くない。



しかし、私は、けたぐり は好きだ。立ち合いに出し投げ、小手投げも嫌いではない。








立ち合い変化するだけで負けてしまう相撲は興醒めだが、



立ち合い変化するだけでは勝てないから、けたぐり という危険な技で勝負に出る、これは面白い。








けたぐりが、かける方にとって危険な技であることは、一方的に勝った時天空の体のバランスがくずれ、物言いがつくようなタイミングだったことでも分かる。








部屋や巡業の稽古で、けたぐりの稽古をするのだろうか。



稽古は何度か見たことがあるが、けたぐりを見たことはない。



本場所の立ち合いを合わせるのは、駆け引きがあるし、お互いにゆっくりとタイミングを合わせるからこそ、けたぐりが飛び出す余地があるが、



稽古の立ち合いは、駆け引きがないし、お互いにすぐタイミングを合わせるから、けたぐりが成立しない。








私は、大学時代に同好会で相撲をとっていた。



稽古は、申し合いだけの日もあれば、リーグ戦で星取をつける「場所」と称する日もあった。



場所では、一度だけ、けたぐり、で負けたことがある。








負けた時は、一瞬のことで、自分が技をかけられて負けたにもかかわらず、相撲をとった快感をおぼえた。


















稀勢の里、時天空の一番、審判長から「時天空の勝ち」と物言いの解説があり、二人が土俵に上がり、徳俵で一礼、



ここで、行司が、もう一度合わせるようにと、礼をやり直しさせた。礼が早かったのは稀勢の里。








幕下以下では、よく見る光景だが、幕内、それも大関に対して、行司がやり直しを命じるのは、珍しい。どれくらいの頻度で起こっているのだろう。








行司によって、こだわる行司と、少々のことは見逃す行司がいると思われるが、合わない時はやり直しさせよ、という通達があったのか、



行司のセンスに一任しているのか。



昔は、あったのだろうか。あったとしたらいつ頃か。



昔と今で、力士はどれだけ合わせているのか、合わせていないのか。歴史的に、行司はどれだけ合わせることに熱心なのか。



こういうことに興味がわきます。








羽黒蛇

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2012年03月17日 | 美しい立合い・立合い変化
面白い相撲とは?(羽黒蛇)








今日は自宅でNKHBS102の中継を見ている。幕下の相撲の中に熱戦がある。








天一が出羽疾風を突き出した一番。出羽疾風が土俵際弓なりで残す、突き切る天一。








こういう相撲では、残す相手をいなして、突き落とし・叩き込みという決まり方が多い。この一番では、天一が付き切ったので、出羽疾風の弓なり状態が長く見ることができて面白かった。館内も多いにわいた。








天一、勝ち名乗りを受ける時も、興奮状態。これは、初っ切りで身に着けたショーマンシップの発露。








押し込んで勝ちがほぼ見えている相撲で、いなして勝つか、突き出して勝つか、いずれでも勝てる場合は、いなさない方が、観客を沸かせる相撲になる。








一方、立ち合い変化で勝つ相撲は、事情が異なる。



相手が立ち合い低いのを見て、変化で勝つ可能性・確率は、



相手が立ち合い低いのを見て、自分も前に出て、相手の当たりを受けて勝つ可能性・確率よりはるかに高い。








従って、変化して勝つ力士を攻めるよりも、相手が変化しても負けない立ち合いを徹底した方が面白い相撲が増える。



立ち合いは当たるな、相手を見て相撲を取れと指導する。



しかし、これが徹底しすぎると、立ち合いに当たらない、つまらない相撲が増える。








立ち合い変化という「ファンに喜ばれない」相撲を減らそうとすると、迫力がないという「ファンに喜ばれない」相撲が増える。



今の相撲は、立ち合い変化で簡単に勝負がつく相撲は「ファンに喜ばれない」が、それ以外の相撲は、ファンは納得できると考えると、








今の立ち合いを変えるより、



私の提案した、立ち合い変化で簡単に勝負が決まった相撲は、



勝った力士に、0.5勝



負けた力士に、1敗 として、取り直すのは、合理的な提案だと思う。








こちらの記事で提案→ http://hagurohebi6.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-a299.html 








羽黒蛇

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2012年03月17日 | 美しい立合い・立合い変化
面白い相撲とは?(羽黒蛇)








今日は自宅でNKHBS102の中継を見ている。幕下の相撲の中に熱戦がある。








天一が出羽疾風を突き出した一番。出羽疾風が土俵際弓なりで残す、突き切る天一。








こういう相撲では、残す相手をいなして、突き落とし・叩き込みという決まり方が多い。この一番では、天一が付き切ったので、出羽疾風の弓なり状態が長く見ることができて面白かった。館内も多いにわいた。








天一、勝ち名乗りを受ける時も、興奮状態。これは、初っ切りで身に着けたショーマンシップの発露。








押し込んで勝ちがほぼ見えている相撲で、いなして勝つか、突き出して勝つか、いずれでも勝てる場合は、いなさない方が、観客を沸かせる相撲になる。








一方、立ち合い変化で勝つ相撲は、事情が異なる。



相手が立ち合い低いのを見て、変化で勝つ可能性・確率は、



相手が立ち合い低いのを見て、自分も前に出て、相手の当たりを受けて勝つ可能性・確率よりはるかに高い。








従って、変化して勝つ力士を攻めるよりも、相手が変化しても負けない立ち合いを徹底した方が面白い相撲が増える。



立ち合いは当たるな、相手を見て相撲を取れと指導する。



しかし、これが徹底しすぎると、立ち合いに当たらない、つまらない相撲が増える。








立ち合い変化という「ファンに喜ばれない」相撲を減らそうとすると、迫力がないという「ファンに喜ばれない」相撲が増える。



今の相撲は、立ち合い変化で簡単に勝負がつく相撲は「ファンに喜ばれない」が、それ以外の相撲は、ファンは納得できると考えると、








今の立ち合いを変えるより、



私の提案した、立ち合い変化で簡単に勝負が決まった相撲は、



勝った力士に、0.5勝



負けた力士に、1敗 として、取り直すのは、合理的な提案だと思う。








こちらの記事で提案→ http://hagurohebi6.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-a299.html 








羽黒蛇

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2012年03月15日 | 情実相撲・八百長・防止案など羽黒蛇意見
把瑠都が、立ち合い、突っ張りで攻める時(羽黒蛇)








今場所4日目 把瑠都が鶴竜に敗れた一番は、立ち合いから突っ張っていった。



http://sumodb.sumogames.com/Results.aspx?b=201203&d=4&l=j 相撲レファレンスの決まり手「寄り倒し」の上をクリックすると相撲を見ることができます。








把瑠都は、攻めの相撲ではなく、立ち合い踏み込んで回しを取り、相手の動きを封じて取る守りの相撲の方が勝つ可能性が高いと、私が書いた翌日に、突っ張っていった。



何故か。



把瑠都にとって、鶴竜は強敵である。



把瑠都は、稀勢の里をカモにしており、琴奨菊にも上手さえ取れれば自信をもってとれる。



しかし、鶴竜は、回しを取に行く相撲では、簡単に勝てない相手。



だから、突っ張ることで、勝つ可能性を高めようとした。



しかし、相撲の上手い鶴竜に、先手をとられて、最後まで攻められて、抵抗はしたが勝つチャンスなく、把瑠都は敗れた。








本日5日目の把瑠都は、栃乃若を相手に、立ち合い突っ張りで一気に、圧倒して勝った。



栃乃若は体が大きいので、突っ張りやすかった。








一方、相手が小さい時は、突っ張りにくい。



それなのに、日馬富士を相手に、九州場所、初場所と二場所連続して、突っ張りの立ち合い。








九州場所12日目 疑惑の一番



把瑠都  8勝3敗



日馬富士 6勝5敗 この対戦は、日馬富士が一方的に攻めて勝った。



http://sumodb.sumogames.com/Results.aspx?b=201111&d=12&l=j 



把瑠都の立ち合いは、突っ張ろうとして、下から入られて双差しになられた。



把瑠都が上手を取りに行くと、日馬富士が勝つ確率が下がるので、把瑠都にとってはリスクが高い突っ張りで攻めたと、私が邪推してしまった一番であった。








初場所11日目 疑惑の一番



把瑠都  10勝



日馬富士  8勝2敗



http://sumodb.sumogames.com/Results.aspx?b=201201&d=11&l=j 



優勝戦線をトップで走る把瑠都、勝てば自分も優勝戦線に加わる日馬富士。



立ち合い、もろ手突きの把瑠都が、一気に押し出す。



私には、先場所の星を返してもらうので、相手がまともな立ち合いでくるのが分かっていたから、(昨日の鶴竜のように)突っ張りが失敗することを心配することなく、思い切って突っ張ったと、私が邪推してしまった一番であった。













相撲レファレンスでは、昨年名古屋場所からの映像を見ることができるので、二人の対戦を二番さかのぼって見た。








秋場所:把瑠都は突っ張らず、ハズ押し気味、四つ相撲で把瑠都の勝ち。



http://sumodb.sumogames.com/Results.aspx?b=201109&d=13&l=j 








名古屋場所:把瑠都もろ手突き、低く入った日馬富士の動きが早く、日馬富士の勝ち



http://sumodb.sumogames.com/Results.aspx?b=201107&d=13&l=j 








把瑠都が負けた相撲の立ち合いを調べた。








九州場所4日目 豪栄道に敗れた時も、立ち合い、突っ張り



http://sumodb.sumogames.com/Results.aspx?b=201111&d=4&l=j 








九州場所3日目 隠岐の海に敗れた時は、突っ張っていない、差しにいっている。



http://sumodb.sumogames.com/Results.aspx?b=201111&d=3&l=j 








九州場所初日 豊ノ島に敗れた時は、突っ張っていない、右上手を取りに行っている。



http://sumodb.sumogames.com/Results.aspx?b=201111&d=1&l=j 








把瑠都が負ける時は、突っ張っていて、いなされたり、相手の動きの速さについていけなかったりすることが多いという印象なのだが、必ずしも突っ張りの立ち合いが失敗して負けているわけではない。








今場所の把瑠都が、日馬富士との一番まで、優勝争いに参加していた場合、どんな立ち合いをするかに、注目したい。



鶴竜に立ち合い突っ張りで負けたにもかかわらず、突っ張るのか、四つ相撲を狙うのか。








羽黒蛇

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2012年03月13日 | 相撲評論・現在の大相撲
把瑠都は、守りの相撲(羽黒蛇)








初日のNHKのテレビ放送で、把瑠都のインタビューにて、「自分は守りの相撲」との趣旨の発言。



この一言が中継中に引用されて、北の富士が「攻めの相撲でないといけない」と批判した。アナウンサーは、把瑠都も「攻めの相撲をとるべき」との認識だったと解説していた。








私も、北の富士と同じ認識をしていたので、アナウンサーの認識が正しいのか、録画を見てチェックした。把瑠都の発言を引用する。








Quote



とにかく前に前に



基本的に私は受ける方ですからね



受けてから自分の相撲を取るみたいな、もともとそんな感じですから



立ち合いから自分の形になって



そういう相撲を取りたいですよね。



Unquote








私の解釈は、把瑠都は、次のような相撲をとろうとしている。



1.立ち合いは踏み込む (前に前に)



2.攻め急がない。受ける。回しを取る。(基本的には受ける)(立ち合いから自分の形)



3.回しを引き付けて、攻める。(自分の相撲をとる)








把瑠都が、攻めの相撲をとるのか、守りの相撲をとるのか、



私は、守りの相撲の方が勝率は高くなるのではないかと推測している。



自分より実力が上の力士(現時点では白鵬一人)には、攻めの相撲でないと勝てない。








しかし、実力が同等あるいは下の力士に対しては、立ち合いに攻め込まれて後退さえしなければ、



自分から攻めていって、いなされるリスクを負うより、



自分からは攻めないで、自分の形になる(回しをとる)ことに専念し、



回しをとってから、ひきつけて、相手に力を出させない相撲、



これは、攻めの相撲というより、守りの相撲と言った方がようのではないかと思う。








攻めの相撲は、勝つときは豪快なのだが、取りこぼしも多い。



代表的な力士は、横綱柏戸であり、現役では稀勢の里。








攻めの相撲か、守りの相撲か、二つに一つに分類せよと言われたら、



白鵬は、攻めの相撲。



朝青龍は、攻め。



貴乃花は、守り。








千代の富士は、攻め。



隆の里は、守り。








北の湖は、攻め。



輪島は、守り。








北の富士は、攻め。



玉の海は、守り。








柏戸は、攻め。



大鵬は、守り。








栃錦は、攻め。



若乃花は、守り。








玉錦は、攻め。



双葉山は、守り。



羽黒山は、守り。








次の記事では、初場所の把瑠都が、立ち合いから攻めた、例外的な一番をとりあげる。



どの一番か、読者は、思い出せるでしょうか。



ヒントとして、あまりに他の14番と違う相撲なので、疑惑相撲ではないかと私は疑ってしまいました。








羽黒蛇