羽黒蛇、大相撲について語るブログ

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2012年03月13日 | 相撲評論・現在の大相撲
把瑠都は、守りの相撲(羽黒蛇)








初日のNHKのテレビ放送で、把瑠都のインタビューにて、「自分は守りの相撲」との趣旨の発言。



この一言が中継中に引用されて、北の富士が「攻めの相撲でないといけない」と批判した。アナウンサーは、把瑠都も「攻めの相撲をとるべき」との認識だったと解説していた。








私も、北の富士と同じ認識をしていたので、アナウンサーの認識が正しいのか、録画を見てチェックした。把瑠都の発言を引用する。








Quote



とにかく前に前に



基本的に私は受ける方ですからね



受けてから自分の相撲を取るみたいな、もともとそんな感じですから



立ち合いから自分の形になって



そういう相撲を取りたいですよね。



Unquote








私の解釈は、把瑠都は、次のような相撲をとろうとしている。



1.立ち合いは踏み込む (前に前に)



2.攻め急がない。受ける。回しを取る。(基本的には受ける)(立ち合いから自分の形)



3.回しを引き付けて、攻める。(自分の相撲をとる)








把瑠都が、攻めの相撲をとるのか、守りの相撲をとるのか、



私は、守りの相撲の方が勝率は高くなるのではないかと推測している。



自分より実力が上の力士(現時点では白鵬一人)には、攻めの相撲でないと勝てない。








しかし、実力が同等あるいは下の力士に対しては、立ち合いに攻め込まれて後退さえしなければ、



自分から攻めていって、いなされるリスクを負うより、



自分からは攻めないで、自分の形になる(回しをとる)ことに専念し、



回しをとってから、ひきつけて、相手に力を出させない相撲、



これは、攻めの相撲というより、守りの相撲と言った方がようのではないかと思う。








攻めの相撲は、勝つときは豪快なのだが、取りこぼしも多い。



代表的な力士は、横綱柏戸であり、現役では稀勢の里。








攻めの相撲か、守りの相撲か、二つに一つに分類せよと言われたら、



白鵬は、攻めの相撲。



朝青龍は、攻め。



貴乃花は、守り。








千代の富士は、攻め。



隆の里は、守り。








北の湖は、攻め。



輪島は、守り。








北の富士は、攻め。



玉の海は、守り。








柏戸は、攻め。



大鵬は、守り。








栃錦は、攻め。



若乃花は、守り。








玉錦は、攻め。



双葉山は、守り。



羽黒山は、守り。








次の記事では、初場所の把瑠都が、立ち合いから攻めた、例外的な一番をとりあげる。



どの一番か、読者は、思い出せるでしょうか。



ヒントとして、あまりに他の14番と違う相撲なので、疑惑相撲ではないかと私は疑ってしまいました。








羽黒蛇