羽黒蛇、大相撲について語るブログ

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2012年03月17日 | 美しい立合い・立合い変化
時天空 けたぐり 稀勢の里 (羽黒蛇)








5日目の一番、



立ち合い突っかける時天空、腰が下りていない稀勢の里が、待った。



二回目の立ち合い、左に変化して、右足を飛ばす時天空。



前に落ちる稀勢の里。向う正面徳俵につまる時天空が土俵を飛び出し、ここで物言い。








物言いはついたものの、時天空の一方的な相撲だった。



http://sumodb.sumogames.com/Results.aspx?b=201203&d=5&l=j (相撲レファレンスをリンク、蹴手繰り の下をクリックするとこの一番が見られます。)








立ち合いの変化で勝負がつく相撲は見ていて面白くない。



しかし、私は、けたぐり は好きだ。立ち合いに出し投げ、小手投げも嫌いではない。








立ち合い変化するだけで負けてしまう相撲は興醒めだが、



立ち合い変化するだけでは勝てないから、けたぐり という危険な技で勝負に出る、これは面白い。








けたぐりが、かける方にとって危険な技であることは、一方的に勝った時天空の体のバランスがくずれ、物言いがつくようなタイミングだったことでも分かる。








部屋や巡業の稽古で、けたぐりの稽古をするのだろうか。



稽古は何度か見たことがあるが、けたぐりを見たことはない。



本場所の立ち合いを合わせるのは、駆け引きがあるし、お互いにゆっくりとタイミングを合わせるからこそ、けたぐりが飛び出す余地があるが、



稽古の立ち合いは、駆け引きがないし、お互いにすぐタイミングを合わせるから、けたぐりが成立しない。








私は、大学時代に同好会で相撲をとっていた。



稽古は、申し合いだけの日もあれば、リーグ戦で星取をつける「場所」と称する日もあった。



場所では、一度だけ、けたぐり、で負けたことがある。








負けた時は、一瞬のことで、自分が技をかけられて負けたにもかかわらず、相撲をとった快感をおぼえた。


















稀勢の里、時天空の一番、審判長から「時天空の勝ち」と物言いの解説があり、二人が土俵に上がり、徳俵で一礼、



ここで、行司が、もう一度合わせるようにと、礼をやり直しさせた。礼が早かったのは稀勢の里。








幕下以下では、よく見る光景だが、幕内、それも大関に対して、行司がやり直しを命じるのは、珍しい。どれくらいの頻度で起こっているのだろう。








行司によって、こだわる行司と、少々のことは見逃す行司がいると思われるが、合わない時はやり直しさせよ、という通達があったのか、



行司のセンスに一任しているのか。



昔は、あったのだろうか。あったとしたらいつ頃か。



昔と今で、力士はどれだけ合わせているのか、合わせていないのか。歴史的に、行司はどれだけ合わせることに熱心なのか。



こういうことに興味がわきます。








羽黒蛇

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