今日は「最後の決闘裁判」を見ました。
エリック・ジェイガーによる「最後の決闘裁判」を原作に描くミステリー。600年以上前にフランスで行われた、決闘によって決着をつける「決闘裁判」の史実を基に、暴行事件を訴えた女性とその夫、そして被告の3人の命を懸けた戦いを映し出す。『グラディエーター』などのリドリー・スコットが監督を務め、マット・デイモンとベン・アフレックが脚本とともに出演も果たす。ドラマシリーズ「キリング・イヴ/KILLING EVE」などのジョディ・カマー、『マリッジ・ストーリー』などのアダム・ドライヴァーらが共演する
主演:マット・デイモン
共演:アダム・ドライヴァー、ジョディ・カマー、ベン・アフレック
その他:ハリエット・ウォルター、ナサニエル・パーカー、サム・ヘイゼルダイン、マイケル・マケルハットン、アレックス・ロウザー、マートン・ソーカスなど
<ストーリー>
中世のフランスで、騎士カルージュ(マット・デイモン)の妻マルグリット(ジョディ・カマー)が、夫の旧友であるル・グリ(アダム・ドライヴァー)から暴力を受けたと訴える。事件の目撃者がいない中、無実を主張したル・グリはカルージュと決闘によって決着をつける「決闘裁判」を行うことに。勝者は全てを手にするが、敗者は決闘で助かったとしても死罪となり、マルグリットはもし夫が負ければ自らも偽証の罪で火あぶりになる。
ジェイソン・ボーンVS.カイロレンの映画です。
最後は二人の一騎打ちとなりますが、フォースの使えないカイロレンは、所詮はただのエエ男ですので、修羅場を積んだジェイソン・ボーンには勝てません。
・・・などという楽しいアクション映画ではなく、実話に基づいた話だそうです。
レイ〇事件に対して、当時はまったく権利とか自由というものがなかった女性が、意を決して訴える、というものです。
なので、ちょっと重い内容となっていますが、悲しいことに感情移入できるキャラクターがいません。
また、解説の中には「中世の#Me Too運動」とか言っている人がいましたが、まったく違います。
誰もこのヒロインを応援する女性はいないどころか、「女は黙っていればいいんだ」という女性しかいません。
このへん、解説を書く人って、いいかげんな人が結構いるなあ、という感じです。
さて、映画では、3人の登場人物(主人公であるカルージュに、その妻であるマルグリット、そして主人公の旧友であるル・グリ)のそれぞれの視点から、この事件を描くという手法を取っていますが、残念ながら内容的にはほとんど変わりません。
最初は、わざわざ3つに分けて描いているので、それぞれの証言には実はウソがあり、最後に「さて真実は?」という展開だと思っていましたが、これまた違いました。
相手の言動に対する気持ちが、妻と夫ではちょっと違うとか、その程度の違いですので、全体の流れの中では、あまり意味があるとは思えませんでした。
なので、全部で150分という上映時間は、ちょっと長く感じました。
さて、その登場人物ですが、たぶん主人公(?)であるカルージュは、戦闘における実力はかなりのものですが、粗暴で短絡的で嫉妬深く、頭もそれほどよくありません。
つまり、「そりゃあ、こいつは上司から嫌われるわ」という性格なので、見ていて応援する気にはなれません。
その旧友であるル・グリは、逆に頭が切れるし、いつも冷静・沈着・・・であるはずが、下半身は粗暴で短絡的で理性も何もあったもんじゃありませんので、今回の事件は、彼のむき出しの本能が引き起こしたものです。
見ていて、「何で、あんなことするかね」としか思えませんので、これまた「そもそも、お前が悪いんだろ」としか思いません。
カルージュの妻は、完全にただの被害者ですし、当時の時代背景を考えると、これまでの女性はみんな泣き寝入りしていたのでしょうが、気持ちの強い女性です。
ただ、裁判になった場合、最後は決闘による決着となり、負けた方は全員死罪というムチャクチャなルールになっていることを知らなかったことで、夫でトンデモないことになってしまいますが、結果的にカルージュが勝つので、実は天寿を全うしたのは彼女だけという結果になっています。
とはいえ、当然のことながら「めでたしめでたし」ではありません。
特に胸糞が悪いという内容ではありませんが、感動するとか「いやあ、考えさせられるなあ」という内容でもありません。
各場面の描写にしても、レイ〇の場面は、結局3回も流されますし、最後の決闘の場面も、かなりエグいです。
負けたル・グリは、最後素っ裸にされた上に、逆さに吊るされて焼かれてしまいます。
だから、R15指定でもおかしくないと思いましたが、何の規制もありませんでした。
ということで、見終わった後の気持ちは実に複雑でしたが、さすがに画は綺麗でしたので、評価はちょっと微妙ですが「B」にしておきます。
ただ、スターウォーズでは何とも情けない姿を晒していたアダム・ドライヴァーが、意外と貫録がありました。
あと、決闘を迎える際に、両者が甲冑とか鎖かたびらなどを身に着けているところを初めて見ましたので、なかなか面白かったです。
エリック・ジェイガーによる「最後の決闘裁判」を原作に描くミステリー。600年以上前にフランスで行われた、決闘によって決着をつける「決闘裁判」の史実を基に、暴行事件を訴えた女性とその夫、そして被告の3人の命を懸けた戦いを映し出す。『グラディエーター』などのリドリー・スコットが監督を務め、マット・デイモンとベン・アフレックが脚本とともに出演も果たす。ドラマシリーズ「キリング・イヴ/KILLING EVE」などのジョディ・カマー、『マリッジ・ストーリー』などのアダム・ドライヴァーらが共演する
主演:マット・デイモン
共演:アダム・ドライヴァー、ジョディ・カマー、ベン・アフレック
その他:ハリエット・ウォルター、ナサニエル・パーカー、サム・ヘイゼルダイン、マイケル・マケルハットン、アレックス・ロウザー、マートン・ソーカスなど
<ストーリー>
中世のフランスで、騎士カルージュ(マット・デイモン)の妻マルグリット(ジョディ・カマー)が、夫の旧友であるル・グリ(アダム・ドライヴァー)から暴力を受けたと訴える。事件の目撃者がいない中、無実を主張したル・グリはカルージュと決闘によって決着をつける「決闘裁判」を行うことに。勝者は全てを手にするが、敗者は決闘で助かったとしても死罪となり、マルグリットはもし夫が負ければ自らも偽証の罪で火あぶりになる。
ジェイソン・ボーンVS.カイロレンの映画です。
最後は二人の一騎打ちとなりますが、フォースの使えないカイロレンは、所詮はただのエエ男ですので、修羅場を積んだジェイソン・ボーンには勝てません。
・・・などという楽しいアクション映画ではなく、実話に基づいた話だそうです。
レイ〇事件に対して、当時はまったく権利とか自由というものがなかった女性が、意を決して訴える、というものです。
なので、ちょっと重い内容となっていますが、悲しいことに感情移入できるキャラクターがいません。
また、解説の中には「中世の#Me Too運動」とか言っている人がいましたが、まったく違います。
誰もこのヒロインを応援する女性はいないどころか、「女は黙っていればいいんだ」という女性しかいません。
このへん、解説を書く人って、いいかげんな人が結構いるなあ、という感じです。
さて、映画では、3人の登場人物(主人公であるカルージュに、その妻であるマルグリット、そして主人公の旧友であるル・グリ)のそれぞれの視点から、この事件を描くという手法を取っていますが、残念ながら内容的にはほとんど変わりません。
最初は、わざわざ3つに分けて描いているので、それぞれの証言には実はウソがあり、最後に「さて真実は?」という展開だと思っていましたが、これまた違いました。
相手の言動に対する気持ちが、妻と夫ではちょっと違うとか、その程度の違いですので、全体の流れの中では、あまり意味があるとは思えませんでした。
なので、全部で150分という上映時間は、ちょっと長く感じました。
さて、その登場人物ですが、たぶん主人公(?)であるカルージュは、戦闘における実力はかなりのものですが、粗暴で短絡的で嫉妬深く、頭もそれほどよくありません。
つまり、「そりゃあ、こいつは上司から嫌われるわ」という性格なので、見ていて応援する気にはなれません。
その旧友であるル・グリは、逆に頭が切れるし、いつも冷静・沈着・・・であるはずが、下半身は粗暴で短絡的で理性も何もあったもんじゃありませんので、今回の事件は、彼のむき出しの本能が引き起こしたものです。
見ていて、「何で、あんなことするかね」としか思えませんので、これまた「そもそも、お前が悪いんだろ」としか思いません。
カルージュの妻は、完全にただの被害者ですし、当時の時代背景を考えると、これまでの女性はみんな泣き寝入りしていたのでしょうが、気持ちの強い女性です。
ただ、裁判になった場合、最後は決闘による決着となり、負けた方は全員死罪というムチャクチャなルールになっていることを知らなかったことで、夫でトンデモないことになってしまいますが、結果的にカルージュが勝つので、実は天寿を全うしたのは彼女だけという結果になっています。
とはいえ、当然のことながら「めでたしめでたし」ではありません。
特に胸糞が悪いという内容ではありませんが、感動するとか「いやあ、考えさせられるなあ」という内容でもありません。
各場面の描写にしても、レイ〇の場面は、結局3回も流されますし、最後の決闘の場面も、かなりエグいです。
負けたル・グリは、最後素っ裸にされた上に、逆さに吊るされて焼かれてしまいます。
だから、R15指定でもおかしくないと思いましたが、何の規制もありませんでした。
ということで、見終わった後の気持ちは実に複雑でしたが、さすがに画は綺麗でしたので、評価はちょっと微妙ですが「B」にしておきます。
ただ、スターウォーズでは何とも情けない姿を晒していたアダム・ドライヴァーが、意外と貫録がありました。
あと、決闘を迎える際に、両者が甲冑とか鎖かたびらなどを身に着けているところを初めて見ましたので、なかなか面白かったです。
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