はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1189 ~ アンブレイカブル(CS)

2024-08-03 | 映画評
今回は「アンブレイカブル(CS)」です。

「シックス・センス」の監督M・ナイト・シャマランと主演ブルース・ウィリスが再タッグを組んだSFサスペンス。イライジャ役に「パルプ・フィクション」のサミュエル・L・ジャクソン。2016年には本作と同じ世界を舞台に描いた続編的作品「スプリット」、2019年にはさらにその続編「ミスター・ガラス」が製作された。

主演:ブルース・ウィリス
共演:サミュエル・L・ジャクソン、ロビン・ライト・ペン、スペンサー・トリート・クラーク、シャーレイン・ウッダード、M・ナイト・シャマランなど


<ストーリー>
フィラデルフィアで乗客・乗員131人が死亡する悲惨な列車事故が発生し、警備員のデビッドだけが奇跡的に無傷で生き残った。そんな彼の元に、イライジャと名乗る人物から不審な手紙が届く。コミックギャラリーのオーナーであるイライジャは生まれつき骨形成不全症という難病を抱え、これまでの人生で数え切れないほど骨折を繰り返してきた。彼は自分とは対極に位置する頑強な人間が存在すると考えており、デビッドこそが不滅の肉体を持つ“アンブレイカブル”であると確信していた。デビッドはイライジャの話を一蹴しながらも、思い当たる節がいくつもあることに気づく。


2001年の作品である。

監督のナイト・シャラマンは、その2年前(1999年)に、出世作となったあの「シックス・センス」を製作しているのだが、何となく雰囲気は似ている感じはする。

本作も劇場で公開されたのは知っていたが、何せブルース・ウィリスの主演作は、大当たりかわけのわからない作品かどちらか、というイメージがあり、予告編で「乗客・乗員131人が死亡する悲惨な列車事故の中で、唯一奇跡的に無傷で生き残った男。それはなぜ???」みたいな宣伝があったので、「これはハズレ臭い」と読んで、見るのをやめた覚えがある。

そして結果は・・・

何を描きたいのか、さっぱりわからない内容だった!?

予告編にもあった、主人公が大事故でもケガ一つしなかったのは・・・

彼は何が起こってもケガ一つしないような人間だったから・・・って、何じゃそりゃ?

そして、その主人公に接触するのが、「ミスター・ガラスと呼ばれ、ちょっとしたとこでもすぐ骨折する軟弱体質」の男・イライジャであるのだが、この二人を対極の人間とする理由もよくわからない。

何にもしていないのに骨折するのなら、それは特異体質と言ってもいいだろうけど、すぐ骨折する人って、結構いるんじゃないのか?

しかも、主人公が経験した列車事故の他にも、飛行機事故・ホテル火災という大事故があり、それぞれ生存者が一人もいないという大惨事だったのだが、その大惨事はすべてイライジャという男が引き起こしたテロというのだから、もう何がなんだかわからなくなってくる。

イライジャによれば、「私みたいな軟弱体質の者がいれば、その対極にいる人間もいるはず」ということだけど、その理屈は意味不明だし、しかもそれを証明するために、わざわざテロを起こして、生き残る人間がいるかどうかを確認する、というのも、単に常軌を逸しているだけで、謎めいたものは何もない。

単なるホラー映画にしては、何も怖くないし、かと言って主人公の素性がわかったところで、たいして驚きもしない。

ただただ「結局何だったの?」としか思わない、何とも不思議な映画だった。

さらに、この作品には続編があって、2016年には24の人格を持つ男を主人公とした「スプリット」、2019年はその続編である「ミスター・ガラス」が制作され、アンブレイカブル男とミスター・ガラスと多重人格男が一堂に会するらしい。

全部スリラーらしいけど、まったく興味がわかない。

ということで、期待していなかった通りの展開で、最後もただ呆然として見ていたので、面白くも何ともありませんでした。

評価は、いちおう「C」にしておきます。

なお、監督のナイト・シャラマンは、あのヒッチコック監督ばりに、いつも自分の製作した映画にチョイ役で出ているのだそうな。

今回は密売人の役だったらしいのだけど、インド系アメリカ人であることを初めて知った。

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