はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1026 ~ クーリエ:最高機密の運び屋

2021-09-25 | 映画評
今日は「クーリエ:最高機密の運び屋」を見ました。

『エジソンズ・ゲーム』などのベネディクト・カンバーバッチ主演によるサスペンス。セールスマンだった男が諜報活動に携わることになり、アメリカとソ連が全面衝突寸前に陥った「キューバ危機」を回避しようとする。メガホンを取るのは『追想』などのドミニク・クック。『ジュピターズ・ムーン』などのメラーブ・ニニッゼ、『アイム・ユア・ウーマン』などのレイチェル・ブロズナハン、『もう終わりにしよう。』などのジェシー・バックリーらが出演する。

主演:ベネディクト・カンバーバッチ
共演:メラーブ・ニニッゼ、レイチェル・ダロズナハン、ジャシー・バックリー、アンガス・ライトなど


<ストーリー>
1962年10月。ソ連がキューバに核ミサイル基地を建設していることが明るみになり、対立状態にあったアメリカとソ連は衝突寸前に陥る。このキューバ危機を回避するために、アメリカ中央情報局CIAとイギリス情報局秘密情報部MI6はスパイの経験など皆無だったイギリス人セールスマンのグレヴィル・ウィンにある諜報活動を依頼する。それはモスクワに飛びソ連軍参謀本部情報総局GRUの高官と接触を重ね、彼から得た機密情報を西側に持ち帰るというものだった


これは、とても重い映画でした。

キューバ危機を防いだという実話にもとづいた話、ということなので、内容的にとやかくいうことはない。

中盤までは「あれっ、これで終わり?」という雰囲気だったのに、そこから一気に動き出す。

ウィンとペンコフスキーの二人の友情が、映画で描かれていたように本物であったかどうかはわからない。

ただ、少なくともペンコフスキーがソ連の狂気に危機感を持ち、「このままではエラいことになる」ということで、命懸けで核戦争を阻止しようとしたのは事実らしい。

米ソ冷戦当時のソ連は、特に異常だったようなので、このような人物が出てきてもおかしくはないし、逆に出てこなければトンデモないことになっていただろう。

ウィンを演じたカンバーバッチの体を張った好演が光っていた。

頭を坊主にするだけならまだしも、げっそり痩せた状態を作るためにかなり減量したことが伺える。

ペンコフスキーを演じたメラーブ・ニニッゼも存在感があったし、出演者のほとんどがいい演技をしていたと思う。

クライマックスに差し掛かる直前で、チャイコフスキーのバレエ「白鳥の湖」が演じられていた場面は、これが悲劇の曲であることも相まって、ちょっと感動的だった。

ということで、評価は「A」にします。

ただ、副題の「最高機密の運び屋」という言い方は、ちょっとダサいぞ。


さて・・・

この時期に、どうしてキューバ危機を題材にした映画なのかと思ったが、あのケネディが暗殺された事件の当時の資料が今年10月に公開されるという話を聞いたことがあるが、そのケネディに関係のあるキューバ危機である。

何か動きがあったのだろうか。

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