漁師になるための学校、漁業高等学園、園長の青木です。
今回は卒業生の作文紹介の続きです。
この一年振り返ると中学の3年より、高校の3年間より濃かったと思えます。長野の農業高校から漁業関係に進むのは勇気のいることでした。
学園に入り、生活していくうちに漁師としてやっていくためには、学力、技術、体力、コミュ力の4つが必要だと感じました。
自分は4級の航海を目指して勉強しました。最初はまったく分からなかったけれど徐々に分かるようになりました。結果は5級合格と4級の科目合格で止まりましたが船に乗ったら多くのことを学び吸収して3級もとれるようにしていきたいです。
実習では、ロープワークを基礎に、ハネやバケ、マグロ縄、網実習などすべてのことをやりました。実習はできるけど忘れてしまうこともあるので今後に生かせるよう忘れないようにしたいです。
コミュニケーション能力は、中学、高校、アルバイトの時や学園などでいろいろな人達にあって話すことにより高めてきました。漁師の方は、方言などの壁や言葉より先に手が出ることもあるそうなので不安でいっぱいですが3年はがまんしたいと思っています。
漁師は力作業が多いです。自分は、5月頃から筋トレを続けてきました。自分で始めたことが長続きすることはなかなかないので筋トレを趣味として船の上で続けていきたいと思います。また、日本人船員は頭、外国人船員は力みたいになっているので3級をがんばって取ることと、外国人船員に負けない位の力をつけて船の中で役に立てるようにがんばりたいと思いました。この1年を通して思ったことは学園に来てよかったと思いました。わざわざ長野から出てきてよかったと思います。
学園は漁師になるための手助けをしてくれる学校なので続けられるかどうか自分次第なので諦めずにがんばりたいと思います。
漁師になりたい方の学園見学はいつでも受け付けています。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
【科目合格】
海技士の筆記試験は科目合格という制度があります。
試験は科目は
航海 航海、運用、法規、(2級以上は英語が追加)
機関 機関1、機関2、機関3、執務一般
となっています。
合格には全体で65%の得点が必要です。
ただし、その1科目でも50%を下回ると不合格となります。
全体で不合格でも、65%以上の得点をした科目は科目合格となり2年間有効。
次回は、落とした科目だけ受験し65%以上の得点をすれば筆記試験の合格になります。
園長のつぶやき
作文からは想像できないと思いますが、彼は47期生で一番体格の良い生徒でした。
ですので、体力的にも外国人に負けない働きもできると思います。
しかし、それだけなく日本人の自分に何が求めれているかをしっかり自覚しています。
これからも精進を続け、船長、漁労長へと成長してください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます