静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

ボンデン玉を包む網

2019年09月04日 09時00分00秒 | 実習

ボンデンは「浮き」のことです。
「フロート」のほうが分かるでしょうか?
かつてはガラス玉だったので、ボンデン玉と呼ばれました。
ガラスなので割れないようにロープでカバーをして使っていました。
今回は、そのカバーを作る練習。

現在のボンデンは樹脂(プラスチック)製なのでカバーは不要です。
でも、この技術は船で防舷(ぼうげん)材をつり下げたり、様々なところで応用できます。


きれいに球形に作れる人と苦戦する人がいました。
https://www.youtube.com/channel/UCsItlPZhzc98RK7zhYqUOow


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 園長のつぶやき
沿岸漁業の漁師が減った理由の一つは、収入が低いことです。
昔の漁村では、漁師以外の仕事が少なかったこともありますが、漁師の給料がサラリーマンより高かった。
だから、親を継(つ)ぐも多くいました。
特に戦争で漁業が中断したことで、戦後は海にウジャウジャと魚がいました。

しかし、魚探が登場し、魚がたくさん捕られてしまいました。
このため昔ほど稼ぐことができません。
一方で、交通手段の発達もあって、漁村の外に若者が働きに出るようになりました。
高卒、大卒が増えたことも、拍車をかけた要因です。

ただ、稼げたとはいえ、昔の沿岸漁業は大変だったんですよ。
船だって人力が多かったし、しかも重たい木製です。
漁場(魚が捕れる場所)までは、漕がないと行けません。

GPSも魚探もありません。
魚を捕れる場所は経験が頼りです。
天気だって、自分で予測するしかありませんでした。
水揚げだって人力です。
昔も、決して楽して稼げる仕事はありませんでした。

じゃあ、沿岸漁業に未来はないのか?
と言うと、そんなことはありません。
ただし、魚が昔ほど捕れないので、やり方を変える必要があります。
魚が捕れないと言っても、漁船の数も激減しているんです。
取る人が減れば、一人あたりの魚は増える!これはチャンスです。
新しい沿岸漁業を作り出す知恵と努力があれば大丈夫。
・・・楽して稼げる仕事ではないことは同じです。


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