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静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

遠洋航海実習の状況報告(12月14日)

2021年12月15日 12時21分44秒 | R3遠洋航海実習

遠洋航海実習の26日目。

明日の帰港を前に、この日の午前中は、排熱クーラーという活餌イワシ水槽の水温冷却用機器の掃除をしました。
約一ヶ月間、しっかりと働いてくれたおかげで、漁場調査のカツオ一本釣りでは活きの良いイワシを使うことができました。

午後からは、前々から準備していた水高の専攻科生との合同課業がありました。
水産高校でも、ロープワークや刺し継ぎの実習はやるそうですが、学園での実習時間には遠く及びません。
このため、学園生が先生となって、専攻科生に教える課業をしたようですが、他人に教えることの難しさがわかったようです。

学園の先生方は、どういう授業や実習をしたらあきず、あきらめず、生徒がよく理解して取り組んでもらえるか、常々考えています。
こうした日々の努力や工夫が、生徒の質を高めていくことにつながっています。

航海はこの日で最後となりますが、入港後も水揚げや船内清掃など、まだやることが残っています。
航海最終日の晩餐として、この日の夕食はごちそうメニューでした。
また一つ、この実習の思い出ができたようです。

なお、焼津港への帰港は、15日午前9時から10時(入港予定)に変更となりました。


主直の生徒(当番)から送られてきた日誌の内容は、下記の通りです。

【実習・課業の具体的な内容】
排熱クーラー掃除、合同課業(ロープワーク、刺し継ぎ)

【感想(一日を振り返り、学んだこと、感じたこと)】
「今日は、朝から排熱クーラーの清掃があった。
清掃はメインデッキで行われ、大量の金属製の板が自分達の前に運び込まれた。
自分達は運び込まれたその板をブラシで磨くという作業を任された。
錆や汚れがすごく、なかなか落ちないため、とても大変な作業であった。
昼からは、専攻科と合同で課業を行った。
内容は、学園の方から専攻科にロープワーク及び刺し継ぎを紹介するものだった。
今回の課業で、人の前に立ち何かを教える事がいかに大変かを理解した。
さらに、自分は司会を務めていたため、全体をまとめる事のむずかしさもわかった。
普段自分達をまとめてくれている先生方は、もっと苦労しているのだなと思う。
明日はいよいよ焼津港に入港する。入港を目前に周りもソワソワしている。
そんな中で食べる晩御飯のステーキは最高であった。」


※ 学園の見学説明会の申し込みを随時受け付けております。
  漁師になることを考えている方、学園に興味のある方の来園をお待ちしています。
  オンライン(「Zoom」)による説明も可能です。
  詳しくはホームページ https://gyogaku.com/setsumei/
  をご覧ください。


※ 中学卒業生以上(見込みを含む)を対象とした、一般入試前期試験の願書受付が12月23日(木)から始まります。
  前期試験の結果、入学定員に達しない場合は後期試験を実施します。
  詳しくは、ホームページ https://gyogaku.com/recruitment/
  をご覧ください。

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遠洋航海実習の状況報告(12月13日)

2021年12月14日 12時28分19秒 | R3遠洋航海実習

遠洋航海実習の25日目。

今回の遠洋航海では、入出港の準備で生徒が主体的に動く場面は多くありません。
船員の方や水産高校の専攻科生がテキパキと行動する姿を見て、何もできない悔しさを感じたようです。

実際に漁船に乗り込めば、先輩に怒られながらもだんだんと仕事はできてくるようになります。
積極的に動くことで、先輩からもかわいがられるようになります。
次に何をしたら良いか、経験を積むことでわかるようになるはずです。

この日の写真を見ると、船の位置を測定する航海機器の一つ「六分儀」の復習もしたようです。
うまく位置の計測ができたでしょうか。

また、船体の清掃作業も終わり、帰港に向けた準備は順調のようです。
しかし、まだ残り二日間あります。
最後まで気を抜くことなく、有終の美を飾ってほしいです。

 

主直の生徒(当番)から送られてきた日誌の内容は、下記の通りです。

【実習・課業の具体的な内容】
出港準備、船洗い、ロープワーク

【感想(一日を振り返り、学んだこと、感じたこと)】
「今日は、父島を出港し船洗いをした。
もう少し父島に居たいと感じたが、久しぶりに陸に上がることが出来たので満足している。
出港準備では、何の仕事をするのかが分からずあまり手を出すことが出来なかった。
もう乗船実習が終わってしまうのに、そういう場面で自分が成長する事が出来ていないと感じ悔しかった。
実際に就職して船に乗ったら、同じ思いをしないようまた、少しでも早く仕事を覚える事が出来るよう積極的に手を出したいと思う。
船洗いでは、約一カ月の航海で溜まった、さびや血垢、壁に付いた塩などを落とし皆で船をきれいにすることが出来たと思う。
明日は、ロープワーク、刺し継ぎを専攻科生に教えるので漁学の皆で専攻科生にしっかりと教える事が出来るよう頑張りたい。
あと少しの航海、気を抜かずに頑張りたい。」


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遠洋航海実習の状況報告(12月12日)

2021年12月13日 12時20分32秒 | R3遠洋航海実習

遠洋航海実習の24日目。

焼津に向けての航海の途中、小笠原諸島の父島に上陸しました。
実習船「やいづ」は、港のブイに係留したことから、島と船との間はボートで往復しました。

小笠原諸島は、東洋のガラパゴスとも言われるほど貴重な動植物が多い自然が豊かな島々とされています。
自然遺産にも登録されていることから観光客も多く、自然を守るマナーとルールが決められています。

自然保護とはちょっと違いますが、漁師になれば自然の恵み(資源)を利用することになります。
資源を守りながら利用するにはどうしたらよいか、少しは考えるきっかけになったでしょうか。

この日は電波の届くところまで帰ってきたことから、音信不通の外部の人とも連絡が取れるようになりました。
事情を知らない生徒のスマホに連絡があっても返信がない状態が続き、心配した人もあったようです。

卒業後、遠洋漁船に乗り組むこととなった場合、大切な人にはしばらく連絡できないことを事前に知らせておく必要もあります。


主直の生徒(当番)から送られてきた日誌の内容は、下記の通りです。

【実習・課業の具体的な内容】
小笠原諸島(父島)№1ブイ係留

【感想(一日を振り返り、学んだこと、感じたこと)】
「初めて小笠原諸島の島、父島に上陸した。
乗組員の方に聞いた話では、父島にはほんとに何もないからつまらないよ。
などと言っていたので、行く前の父島の私のイメージは民家がちらほらあって、住民も高齢な人が多くお土産屋もないと勝手に思っていました。
しかし、実際に上陸してみると人も多くて年齢層も若い人が多かったです。
二週間ぶりに電波が届く場所で携帯も使えて外部の人と連絡出来たので良かったです。
私が船に乗っている事を知らない人から結構心配されていたので、生存報告できたので安心しました。
焼津入港まであと2日しかないので、残り少ない日を頑張って乗り切りたいと思います。」


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遠洋航海実習の状況報告(12月11日)

2021年12月12日 12時30分53秒 | R3遠洋航海実習

遠洋航海実習の23日目。

この日の船内では、焼津水産高校の専攻科生との合同授業に向けての準備が行われました。

内容は、学園生が専攻科生に対してロープワークと刺し継ぎを教えるというもの。
教える側が完璧にできないと教えられません。

教える立場として不安な生徒もあるようで、これまでの成果が試されます。

また、専攻科生(機関科)による発表会もあったようで、新しい知識が加わったことと思います。


主直の生徒(当番)から送られてきた日誌の内容は、下記の通りです。

【実習・課業の具体的な内容】
ロープワーク、刺し継ぎの確認  専攻科生機関科(配管研究)発表会

【感想(一日を振り返り、学んだこと、感じたこと)】
「私が2回目の主直になり、1回目の主直になったのは焼津を出港した乗船実習1日目でした。
その日からおよそ3週間が経過したと思うと、ここまで来たかと同時に、もうそんなに経ったんだなと感じました。
調査が終了してから休み時間や自由時間の間に教室で寝ている人が増え、皆疲れがたまってきているように見えました。
14日に、専攻科生にロープワークと刺し継ぎを教える合同実習があり、午前と午後の課業で確認をしていた所、大村先生からこのままで大丈夫なのかと心配されてしまいました。
成功で実習を終えられるよう、自分にできる事が何かないか考えてみようかと思いました。
残り少ない乗船実習、最後まで気を抜かないようにして、無事に焼津に帰れるように頑張りたいです。」


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遠洋航海実習の状況報告(12月10日)

2021年12月11日 17時23分16秒 | R3遠洋航海実習

遠洋航海実習の22日目。

漁場調査も終了し、この日は船内清掃をしたようです。
また写真を見ると、ロープの刺継の練習もしたようです。

なお、この日は前日に釣ったカツオのシフト作業(移し替え)の最後の日になったようです。
持ち帰ったカツオは、15日の入港の翌日に水揚げする予定です。
その時も生徒全員で手伝います。

水揚げしたカツオは、市場でセリにかけられます。
どのくらいの値が付くのか、今から楽しみです。


主直の生徒(当番)から送られてきた日誌の内容は、下記の通りです。

【実習・課業の具体的な内容】
船内清掃 シフト

【感想(一日を振り返り、学んだこと、感じたこと)】
「今日、シフト作業がありました。鰹の量がこの航海で一番多かったので少し疲れました。
私はシフトの作業が二回目だったので、前より手を出して作業出来た事が良かったです。
しかし、まだまだ船員さんや水産高校の専攻科の生徒みたいに早くは動けてないのであと少しの航海ですのでもっと早く動けるように行動していきたいです。
調査が終了して一日が経ちましたが、調査が無い日はとても暇だなと感じました。
そして、調査している時は大変だなと思った事もありましたが、終わってみるともっともっと鰹を釣りたかったなと素直に思いました。
あと少しの航海ですが、船長さんが一番最初に言っていたように緊張感を最後まで忘れず焼津に入港できるようにしたいです。」

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