横山秀夫の傑作『クライマーズ・ハイ』が映画化されました。
以前、NHKでドラマ化されていて、めちゃくちゃ素晴らしい出来でした。ホントにもう、NHKの底力をみせてもらった気分。
さて、映画はどんなもんじゃろかい、と、ドキドキワクワクしながら映画館に行って参りました!
1985年、群馬県御巣鷹山に日航ジャンボ機が墜落。
主人公・悠木は栃木の地方新聞社に勤める遊軍記者でしたが、この事件の全権デスクを任されることになります。
彼らの熱い1週間が始まります・・・。
事故そのものではなく、むしろ、ある地方新聞社のお話。
惜しいと思われたのが、悠木の息子とのエピソードの描き方。
ここは原作とはかなり変えてあるのですが、変えてあることが悪いのではなく・・・。
描き方、かなあ。特にラストはちょっと・・・でした。
あと、原作を読んでいないと分かりにくいのではないかと思えるシーンやセリフが幾つかあったのが残念。
とは言え、かなりの力作。
堤真一や堺雅人はもちろん、俳優陣の熱演が素晴らしかった。
未曾有の事故現場を伝えようとする記者たちの奮闘、組織の中での男の嫉妬、仕事へのプライド、などなど、素晴らしい表現力で伝わってきました。
そして、直接的に描かれた場面が少なかったにも関わらず、事故の悲惨さも・・・。
事故の起きた8月12日がまた、近づいてきています。
この夏、観てみてもよろしいのではないでしょうか。
※原作
クライマーズ・ハイ (文春文庫)横山 秀夫文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
※NHKドラマ
クライマーズ・ハイアスミックこのアイテムの詳細を見る |
主演は佐藤浩市でしたが、これまた最高でした。
レンタルビデオ屋さんへGO!笑